見出し画像

一時退院

 リンパ節の細胞を採取して生検に回すための開腹手術から4日間が過ぎ、本日一時的に退院することになった。体調に異変を感じてからは約2週間、正味11日間の入院だった。

 これまで色々ありすぎて、正直、現実から解離した感覚しかない。毎日見回りに来る看護師、定時に出てくる食事、何もしなくても過ごせる一日。仕事や家族から離れたそんな「非日常」は、語弊を恐れずに言えば快適でさえあった。入院生活を支えてくれた看護師、栄養士、担当医、薬剤師に加えて、病室やシャワー室を掃除してくれた方々に深くお礼を申し上げたい。一人一人が、私のヒーローだった。

 これから日常に戻るが、一気に現実問題に向き合うことになる。まずは家族に諸々のことをどう説明するか。緊急入院前に積み残していた仕事に一定の道筋をつけなければいけない。専門医のいる転院先を急いで探す必要もある。

 一つ一つこなすしかない。もともと座右の銘だった「一日一生」という言葉が今、より重みを増している。

※写真はイメージ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?