ワガママな恋愛

武史 30歳 起業コーチング
美咲 35歳 アロマセラピスト

ビール3杯目の時に「さやかさんの指って、綺麗ですね」と、さやかさんの手を褒め始めた。

「えっ。うん。ありがとう。嬉しいな」大きな瞳がびっくりしてて、ますます大きくなっている。いつものようなさやかさんじゃなくて、もっともっと女性らしい。顔が赤くなってる。お酒のせいだけじゃないよねって思う。

ビール4杯目の時には、完全に手を繋いでいた。
さやかさんは僕にもたれかかってる。
心地よい時間が過ぎていく。

こういう時ってなんで話し声は囁くような声なんだろう。
お互いに顔を寄せ合いながら囁くように話す。
甘くトロけそうな瞳のさやかさん。瞳は潤んでて、大きくて、安心感があるんだけれど、でも、呑まれそうな恐れもある。アクアマリンの宝石のように清らかな水色なんだけれど、危うさもある光......。声は、切ない感じ。もっともっと聴きたくなる。もっともっと心の奥からの本音って分かるような響きが欲しくなる。声を聴いてると、手だけじゃなくて、身体全体を抱きしめたくなる。本能を揺さぶられる。男としての本能を揺さぶられまくってる。

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