ヨコシマな恋愛

拓也との甘い甘いデートの余韻に浸りながら家路に向かった。デートの後の終電はなんでこんなに楽しんだろう。車内がアルコールと夜中のナチュラルハイな雰囲気に満ち溢れていても、全て幸せに見える。浮かれた気分で帰宅して、携帯を見てみると御曹司からラインがきていた。

「レイコちゃん、ずっと会えなくてごめんなさい。今週末なら時間取れそうだけど、どうかな?」

拓也とやり直そうかなって思い始めたら、御曹司からのデートのお誘いがくるなんて。これが世間で言われてる、モテ期なのか。追いかけていた彼を放置して他の男性に夢中になり、上手く行き始めると、追いかけていた男性からもデートに誘われる。ここは誘いに乗るべきだと確信した。だって、拓也とはまだ付き合ってない。私はまだフリーだ。これは浮気じゃない。

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