ヨコシマな恋愛

あれから1年後。潤は独立して、自分でお店を開いた。私は潤の公認の彼女としてお店を手伝ったりする日々を過ごしていた。

新一さんとは、どちらかともなく曖昧な関係になった。今も、時折は食事に行く関係だけど、私の中では終わっていた。彼が何を考えているのはわからないし、時折、私を愛おしそうに見つめるけれど、私がその目線を適当に無視する。

彼のワガママなところ、育ちが良すぎて浮世離れしてるところ、悪い人・・・じゃないんだけどね・・・というところがちょっと私とは合わなかったという。

潤といると落ち着く。一緒にいると楽しくて仕方ない。本当に本当に私の理想通りの彼だ。文学青年で私が落ち着く空間を与えてくれて。私は彼が好きで好きで仕方ない。ずーっとそばにいたい。彼が居れば、何もいらないそう思える。

人生での最大の喜びは本当に本当に愛しい男性を見つけて、その男性に愛されながら、守られながら生きていくことなのかもしれない。

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