私は、時々嘘をつく

あのワインバーでのデートから、自然な形で正也さんとのお付き合いが始まった。彼氏になった正也さんは仕事で見せるクールな印象とは違い、すごく甘えてきた。デートの時は、手を繋ぐのが当たり前となった。アルコールが入ると、すぐに頭を撫でてきたりした。そして、LINEは毎日のように送られてきた。

「ありさ、仕事、仕事で疲れるよ。早くありさに会いたいよ。いつならヒマなの?ありさにチューしたいわ」

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