ヨコシマな恋愛

「週1回の勤務からでも大丈夫だから。ちょっとだけでも手伝ってくれると嬉しいな。人手不足で困ってるの。友達を助けて。お願い!」

友達にそう言われて始めた、週1回の水商売。最初は、おこずかい稼ぎのつもりだったけれど、今ではすっかり板についてる。OLの仕事は安定してるけれどどこか空虚でつまらない。お店に一歩入れば名前も年齢も別人になれる。会社では違反とされてる派手な服装、派手なネイル。そして、ちょっとケバいメイク。私は別人になれる刺激が欲しかったのかもしれない。けれども、なんのキッカケもなく別人になる勇気なんて持てないから、言い訳を用意したのかも。友達が困ってるという言い訳。

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