楽曲レビュー② 「乃木坂46/さ〜ゆ〜Ready?」
楽曲レビュー的なものは以前からやりたいな〜とは思っていて、ディグって目当ての楽曲を見つけたら「こんな感じでレビューしたらどうかな〜」とか「レビューするなら文章かなー、、ラジオとかもアリじゃない?」なんて想像膨らませつつも「いつかやりたいな〜」と腰上がらずな感じでした...。
今回レビューする"さ〜ゆ〜Ready?"も「そういえばこれレビューしたかったなー」な曲のひとつ。
この曲は2021年リリースの"乃木坂46"のアルバム"ごめんねFingers crossed(Special Edition)"に収録されている一曲。
当時メンバーだった松村沙友理さんの卒業ソングだそう。
松村沙友理さんといえば"さゆりんご"の愛称で知られ、バラエティー番組などで見かけてもいわゆる「ぶりっ子」的な明るいキャラクターだな〜という印象。
そんな松村沙友理さんが歌う卒業ソングなので全体としてすごく明るく卒業をポジティブに捉えていて、「寂しいけどこの先ワクワクだよね〜」というなんともキャラクターにマッチした曲。
なんなら歌詞だけ読むとあっけらかんとしすぎて拍子抜けしてしまいそうになるくらい明るさを感じる...。
自分がこの曲で1番惹かれたところはなんと言っても「歌が上手くない」ところ、、!笑
この曲、一度聴いてみると分かると思うけど歌唱がお世辞にも上手いと言えない、、笑
(なんかどっかのインタビューで「自分でも下手だと思ってます」みたいなのあった気がするけど忘れた)
ところどころ「普通リテイクするだろ!?」とか「ピッチ調整サボりすぎじゃない?」と思えるくらい声が震えていたり詰まって聴こえる場面がある。
だけどこの曲は不思議なことに"絶妙な下手さかげん"と"卒業というシチュエーション"が相まって、まるで「今にも泣き出しそうなのを我慢して歌っている」ように聴こえるのだ。
これで「元気が1番私らしいでしょ?寂しくなるのは後にしよう」と歌われると、なんともアンビバレンスを感じて、まるで卒業式で卒業生の歌を聴かされているようなエモーショナルな気持ちにさせられる。
音楽にしろ映画や本にしろ、こういう両面性を感じさせるものにすごく惹かれちゃうー、、、
例えばKMさんとLEXさんの「stay(feat.LEX)」とか「そんなの平気、平気」てラインがあって、2回言われるとなぜか平気じゃなさそうに聴こえるとか。
また映画「WAVES」では、タイラーが警察に捕まってパトカーの中で泣いてるシーンがあるんだけど、泣いてるタイラーの顔が一面アップで映されてる後ろでパトライトとか街灯がものすごくピカピカ光ってたりとか。(直前のパーティーのシーンの明かりも思わせてより良い、、)
Peach PRCの「Forever Drunk」のMVもそう。失恋した主人公の鬱々した感じがパーティーのキラキラの中でより目立っちゃう〜みたいな、、
てな具合で今回の曲もわざとなのか偶然なのか、一本取られた〜な非常に上手い表現だと思って聴いてました、、(多分わざとだろうなとは思う...)
Ren Takahashi
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