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魂の結婚(6) 受け入れて受容する

私は、好きなマンガがありました。「りぼん」という少女向けの雑誌に連載されていた、吉住渉さんの『ハンサムな彼女』という作品です。

吉住渉さんの作品は『ママレード・ボーイ』が有名ですが、私が小学生の頃、初めてりぼんを買った時に連載されていたのが、この『ハンサムな彼女』でした。一哉と未央の物語。小学生の私にとって、高校生で映画監督の一哉と、高校生で女優の未央は、何だか別次元の話のように見えていながらも、毎月楽しみにしている作品でした。そして、いつからか、この作品が、とても大切なものになっていることに気付きました。もし、子供が生まれたら、名前は一哉と未央にしよう。そう思うようになっていたのです。

一哉が生まれて5日後、5次元の世界では、私はソファに座って、一哉を抱いていました。お腹が大きくなっていました。そして次の日、一哉は1~2才になっていました。何かタンバリンのようなおもちゃを持って、床に座って手をあげています。

私はソファに座っていました。すると、するっと2人目が生まれました。彼がすぐに2人目を抱き上げてくれました。この世界では、時間という概念が違うのか、とにかく進行がとても早いです。

「あいつは自分の気持ちを言わないから、あなたは戸惑ったり、不安になったりするかもしれないけど、5次元の世界が、全ての答えなんだ。

あいつが作った世界。完全な安心の中で、あなたを守り、あなたとの子供を育てる。全て、あなたが望んだ世界をあいつが作った。

あいつも、同じ気持ち。どれだけ態度が伴わなくても、それがあいつの気持ちなんだ。

どうか、あいつを許してほしい。受け入れ、受容してほしい。大切なことだから。

あいつを変えられるのは、あなただけなんだよ。あなただけが、あいつを変えられる。

あいつを受け入れて、受容すればいいんだ。あいつの丸ごと、全て受け入れる。やってみると、簡単なんだよ。手放して、受け入れる。やってごらん。口にしてみるのもいい。やってごらん」

その頃、私は彼に対して負のきもちがありました。今まで積み重なってきた色々なことが、一気に噴き出してきて、腹が立っていたのです。今までなら気にしないふりをすることができたことも、もう、これだけ噴き出してきてしまったら、ムリでした。私は「怒り」の感情と戦っていたのです。

「私は、彼の、全てを受け入れます」

私は口に出して、3回言いました。

「私は、彼の過去も、彼が今まで私にしてきたこと、全てを許します」

5次元の彼は、ものすごく顔が輝き、私を思いっきり抱きしめてくれました。ぎゅうううっと。

私は自分の感情と向き合い、とことん味わいました。これは、日数のかかる、結構辛い経験でした。そして、やっと解放することができたような気がします。

『5次元の恋人』では、男性側の気持ち、スピリチュアルな観点、手帳や文房具の楽しみ方など、様々な分野で記事を書いております。何か有益な気付きがありましたら、サポートして頂けると嬉しいです。