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魂の結婚(10) ヴェネツィアの光

私は、急にイタリアに行きたくなりました。意識の中で行くやり方で、彼のハイヤーセルフに聞いてみると「いいよ」と返事がきたので、ベッドに横になりました。魂の結婚をしてから、25日目のことでした。

意識の中で行く、というのは、誘導瞑想のワークのように、イメージの中で行く感じです。初めは練習をしていたのですが、段々と普通に行けるようになりました。

これは、0円なんですね。飛行機代も、ホテル代も、食事代も、何にもかからない。移動時間も、関係ない。イタリアでも、レムリアでも、宇宙でも、どこでも行けてしまうのです。

ベッドに横になると、意識はイタリアへ飛びました。私はヴェネツィアに行きたいと思いました。着いたのは、サンマルコ広場でした。

ふと彼の方を見ると、私は度肝を抜かれました。彼は、ユニフォーム姿でした。ヴェネツィアに、仕事着で・・!!ヴェネツィアの風景と彼のユニフォーム姿が最高に合っていないのが斬新すぎて、私は思わずお腹を抱えて笑ってしまいました。

外のテーブル席に座ると、ウェイターがやってきました。他に人はいませんでした。私はエスプレッソ、彼はカプチーノを注文しました。彼は海外を訪れたことがないのですが、この世界の中では、メニュー表を見てしっかりイタリア語を話しています。

人がいないサンマルコ広場は、とても不思議な感じがしました。私はイタリアに行きたいと、長らく思っていました。そして、イタリアの中でも、ヴェネツィアに特に強くひかれていました。個人旅行で、ヴェネツィアに1カ月間くらい、暮らすように旅をしたい。そんな風に思っていたのです。

「街歩きがしたいな」

コーヒーを飲み終わり、私は彼に言いました。街歩きは、私の大好きな習慣でした。東京にいた時は、ぼーっとしながら西荻窪や品川をあてもなく、てくてく歩いたり、思いつくまま歩くのが好きでした。街歩きはいつもひとりで行っていたのですが、彼と手をつないで歩く街歩きは、また違った楽しさがありました。

「今日はダニエリに泊まりたいな」

と言うと「いいよ」と返事がきたので、ホテルにチェックインしました。彼は、フロントの方と話しています。彼がなぜイタリア語をこんなにも流暢に話せるのか、謎でしたが、この世界では、何でもできる、何でも叶う、ということなのかもしれません。

部屋に着くと、とても広い部屋で、バルコニーからヴェネツィアの海が見えました。

愛しあっているとき、私は思わず彼の名字を呼びました。

「あなたも〇〇でしょ?」

いつも名字で彼を呼んでいたので、クセでした。この世界では、同じ苗字になっていたのです。

「3人目、欲しい?」

それは、驚きの質問でした。私の中で、子供は2人かなあ・・という観念のようなものがありました。3人目を考える日がくるとは、夢にも思わなかったのです。

日が暮れてきました。夕暮れのヴェネツィアでした。

「今日は、ここまで。明日、続きをしましょう」





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