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夏の絵画を学ぶ✍🏻ゴッホが描いた7枚のひまわり🌻

こんにちは!
広報部のmaayaです✨
いつもリムゼをご覧いただきありがとうございます…💌

今回は、先日団体内でオンラインで実施した勉強会のレポート記事になります!

今月のテーマは『夏と自然』です!🍉
私は、夏と聞いて夏の花であるひまわり🌻を思い浮かべました。
「ひまわり」を描いた画家は沢山いますが、「ひまわり」と聞いて真っ先に思い浮かんだのはゴッホだったので、今回は特にゴッホが描いた「ひまわり」にフォーカスしてご紹介します!

ぜひ、最後まで読んでいただけたら嬉しいです…🫶

ゴッホとゴーギャン

まず、ゴッホの「ひまわり」を紹介するにあたって、ゴッホと同じポスト印象派を代表する画家であるゴーギャンの存在がとても重要になってきます。

「黄色い家」 1888年

ゴッホは南フランスのアルルでゴーギャンと共同生活をするために借りたこの「黄色い家」に飾るために「ひまわり」の制作をはじめたと言われています。
この時期ゴッホが描いた「ひまわり」には、そんなゴッホの共同生活への希望が現れており、ユートピアの象徴であるといわれています。

しかし、この「黄色い家」での共同生活はそううまくはいかず、わずか2か月でこの共同生活は終わりを迎えてしまいます…

ゴーギャンとの別れによって、精神異常を引き起こしてしまったゴッホは、その1週間後に自分の左の耳たぶを切り落としたと言われています。
これは、「耳切り事件」などといわれていて、切り落とした原因は諸説あるといわれていますが、やはりゴーギャンとの別れによる悲しみが、ゴッホに孤独感を与え追い詰めてしまったのだと私は思います( ;  ; )

パリ時代の「ひまわり」

ゴッホが描いた「ひまわり」には大きく分けて2種類あります🌻
まずこの「ひまわり」がゴッホがパリに住んでいる頃に描かれた初期のひまわりシリーズです。

上左:「種になった4つのひまわり」(1887) 右:「ひまわり」(1887)
下左: 「種になった4つのひまわり」(1887) 右:「ひまわり」(1887)

このほかにもパリ時代に描かれたひまわりはありますが、全体的にどこか寂しげで、土の上に横たわっているひまわりが描かれているように見えます…。

アルル時代の「ひまわり」


次に、こちらが「黄色い家」に飾るためアルルにて描かれた後期の7枚の「ひまわり」シリーズです🌻
こちらのシリーズは、どれも初期と比べて、花瓶に入っており明るい印象であるのが特徴です。
この点でも、ゴッホがどれだけゴーギャンとの共同生活を楽しみにしていたかが分かると思います!

今回は特にこの7枚の「ひまわり」シリーズについて細かく紹介していきたいと思います!

The First Series “sunflowers”

まず、こちらは連作「ひまわり」の最初のシリーズです🌻

「ひまわり」(1888)
個人蔵 (アメリカ)

こちらが、このシリーズで最初に描かれた「ひまわり」になります。
ひまわりの本数は3本
背景は濃い水色
7枚の中でも一番コントラストがはっきりしていて、鮮やかな色で描かれています。

「ひまわり」(1888)
燃失によりなし

続いて、こちらは2作品目の「ひまわり」です。
現在は、第二次世界大戦の空襲により焼失してしまい、見ることができません。
ひまわりの本数は6本でうち3本は少し枯れているように見ます。
背景は暗め。
7枚の中でも一番暗いイメージを与える作品です。

「ひまわり」(1888)
ノイエ・ピナコテーク(ドイツ)

続いて、3枚目の「ひまわり」です。
現在は、ミュンヘン美術館に所蔵されており、この「ひまわり」を目当てに訪れる観光客も多いそうです。
ひまわりの本数は12本
背景は薄い水色
花瓶にサインがあるのも特徴です💡

また、このひまわりは、品種が異なるらしく、よく見ると咲き方が微妙に異なっていることが分かります👀✨
ひまわりも明るめの黄色で描かれており、全体的に明るい印象を受ける作品になっています。

ひまわり」(1888)
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
(イギリス)

そして、こちらは四枚目の「ひまわり」です。
ひまわりの本数は、15本
ゴッホの「ひまわり」と聞いて、みなさんの多くが思い浮かべるのは、この4枚目の「ひまわり」だと思います。
すべて、黄色で描かれており、ひまわりの存在感が引き立っています。
こちらも花瓶にサインが描かれています!

ゴッホは、当初黄色い家に飾るため、12枚のひまわりを制作する予定だったそうですが、ひまわりの時期が過ぎてしまい、実際に書き上げることができたのは、この4枚だったそうです。

The second Series “sunflowers”


そのため、この3枚の「ひまわり」は、4作目までの「ひまわり」を模写して描いたものだといわれています🌻

「ひまわり」(1889)
SOMPO美術館 (東京)

こちらがその5作品の「ひまわり」です。
現在は、東京のSOMPO美術館に所蔵されています。
4作目の「ひまわり」を模写したものだといわれており、
ひまわりの本数は、4作品目同様15本です。
また、耳切り事件の数週間後に療養所にて描かれたそうです。

「ひまわり」(1889)
ノイエ・ピナコテーク(ドイツ)

続いて、こちらは6作品目の「ひまわり」です。
また、5作品目と同様に4作品目の「ひまわり」を模写したものといわれています。
ひまわりの本数は同様に15本
こちらは、耳切り事件後黄色い家に戻ってすぐ描いた作品だと言われています。

(ひまわり)(1889)
フィラデルフィア美術館 (アメリカ)

最後に、こちらが7作品目の「ひまわり」です。
現在は、
こちらは、3作品目の「ひまわり」を模写したものと言われており、
ひまわりの本数は、同様に12本
明るめの水色と、黄色の配色が印象的なひまわりです。

この7作品目にてこの連作「ひまわり」は終了します。

ここまで7枚の「ひまわり」を見てきましたが…
私は、3作品目の「ひまわり」がお気に入りです🌻
水色の背景に描かれたひまわりが可愛くて、ドイツに行って実際に見てみたいな~と思いました🩵✨

ぜひ!みなさんも、お気に入りの「ひまわり」を見つけてみてくださいね…👀!!

最後に…

「ひまわり」はゴッホの作品の中でも有名ですが、
みなさん、ゴッホの「ひまわり」についてより深く知っていただけたでしょうか…?!

37歳と言う若さで亡くなったゴッホ…
「ひまわり」シリーズの制作は、まさにゴッホの人生の一部だったといえます。
何枚も描かれた「ひまわり」と言う作品に込められたゴッホの様々な思いや描かれた背景を知り、この作品の凄さや奥深さを改めて実感しました!🕵🏻‍♀️
また、ゴッホの特徴でもある力強い筆使いと鮮やかな色合いで描かれたひまわりは生命力で満ちていて、とても夏を感じました!🌻✨

また、4作品目の「ひまわり」は東京のSOMPO美術館にあり、唯一日本で見ることができる貴重な一枚です!
ぜひこの夏!実際に見に行ってみてください🏃💨

最後まで読んでいただきありがとうございました⏳


next…
【勉強会レポート:夏の絵画②】
お楽しみに…🦢


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