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南米周遊記(6)デスロードは基礎物理を学ぶのにぴったり。

前回の記事はこちら、メキシコでスマートフォンが水没しそうになりながらも復活を遂げたお話です。


さぁ3日間の時を経てついに到着したボリビアの首都、ラパス。実は標高が世界で1番高い都市です。日本で1番高い山である富士山とほぼ同じ高さを持ちます。



私はキリマンジャロに登ったことがあるので、4000メートルまでなら高山病を発症しないことを知っていました。そのため今回の滞在は簡単だろうと思っていました。

空気汚染問題

しかし、ラパス。キリマンジャロとは別の問題があります。それが空気汚染です。

排気ガスがそこらじゅうで発生しています。しかも都市自体が盆地のような形をしているので空気が逃げにくいです。

空気が汚いことと空気が薄いことのタイアップは最悪です。深呼吸をすると、一気に汚いガスが入ってむせそうになります。

ルレナバケへ


最初の目的地はルレナバケです。ここはアマゾン川の上流です。アマゾン川は流域面線が一位の川で、ボリビア、ペルー、ブラジルの三カ国にまたがっています。

ブラジルから見るのがもっとも有名な方法ですが、ボリビアからだと費用が2倍ほど安く済みます。ただ、ルレナバケを選んだ1番の理由はラパスからルレナバケの行き方にこだわりがあったからです。

wikipediaより


デスロードを知っている?

ルレナバケまでの陸路での道はデスロードと呼ばれており、世界でもっとも危険な道なのです笑

道が崖スレスレに面しており、急勾配、急カーブの中1車線で車が行き来しています。道の形状も悪く、ブレーキが効きにくい場所もあるため、バスが崖から落ちることがしばしば発生します。

そのヤバさを伝えるyoutubeの動画があるのでよかったら見てみてください😂↓↓↓



こんなワクワクする道路、人生で一度は経験しなくてはいけません。それも積極的に!

そう、私たちはこのデスロードを自分たちで運転していこうと考えました。
え。バカじゃないかって?そんなことはありません。

すでに国際免許はこのために取得しましたし、(ボリビアは国際免許の対象国には載っていませんが、現地で通用するそうです。)
普段はペーパーのぺの字もないくらい運転経験のない私はこの1ヶ月日本でたくさん運転練習をしてきました。マリオカートもゲームセンターで久しぶりに遊んでおきました。

ちなみに国際免許ってとっても簡単に取得できます。免許センターに行き、国際免許の申請を出すだけ。2350円支払って、30分ほどでできました。しかし、日本と交通ルールが違う国が多い中、これだけスムーズに取れてしまっていいのでしょうか。

ぼく
成田空港に行く道中で取得した国際免許

天命は報われず

人事は尽くしたはずですが、天命から報われませんでした。


当日の朝、予約していたレンタカー会社(eupopa car)  がなぜか約束の時間に登場せず、メールにて車がなくなったとの一言。代車をお願いするもそこから音信不通になりました。

急いで市内他のレンタカーを調べまわりましたが、どこも予約でいっぱいとのこと。どうやらオートマ車の取り扱いが少なく、マニュアル社会であったようです。

ボリビアに滞在できる日数は6日しかありません。そのため、ここでくよくよしている時間はありませんでした。

悩んだ結果、乗りあいのバンに乗ってルレナバケを目指すことにしました。でも私は海外でのるバンが苦手です。理由はアフリカでの壮絶な経験から来ています。覚悟を決めて乗り込んだバンですが、今回はちゃんと1人につき一席がもらえたのでとても良心的でした。(過酷なアフリカでのバン、その記事はこちら↓)




さぁついに出発です。目的地までは9時間程度かかるとのこと。楽しもう!


デスロード❤️


最初の1時間は壮大な光景が広がっていました。思わず息を呑みます。それからはデスロードが始まります。しかし、言われた通り急激なアップダウン、カーブ、急ブレーキと急発進を繰り返すデスロードはまるでアトラクションに乗っているかのような気分でした。



しかし2時間あたりから飽きがきます。というか振動で体が車体に当たって痛いのです。



このデスロードのすごいところは全ての力を同時に受けることができる点です。
X軸、Y軸、Z軸の全てで力が発生しています。

地獄!!!

こんなことを車の運転中に経験できることはなかなかないでしょう。ていうか、ドライバーにはこの振動に耐え抜き、ハンドルを握り続ける筋力と集中力が必要です。おそらく海外での運転経験さえない僕ら素人がここを通れば、天国への強制ロードになっていたことでしょう。

(道中で食べたご飯 10ボリビアーノ=200円)



さぁ8時間のデスロードを経て、ついにルネナバケに到着しました!ふう、無事に生きていたぞ、ありがとうバン!

最後まで読んでくださりありがとうございました!



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