【リモホス】Club Saturno 第7話【リモート☆ホスト】
京都1泊2日の旅行中の『Club Saturno』のホスト達。
一行が宿泊したのは喧騒から離れた鴨川を望むリバービューが自慢の最高級ランク5つ星超ラグジュアリーホテル。
人混みが大嫌いな桐野のことを考慮して、静かでしっとり落ち着いた大人の雰囲気のホテルを選んだクロノス。
館内は京都の伝統工芸品がセンス良く並べられ、各部屋も非常にシックで京都の職人技を取り入れたインテリアで統一されている。
無駄なものを全て排除するクロノスにとっても、このホテルは最高だ。
一日目、ホテルに一度チェックインした後、青蓮院門跡のライトアップ見学に繰り出した一行。敷地内の紅葉ライトアップを楽しみ、青不動明王を拝んで悪運を断ち切ると、再びホテルに戻った。
夕食は予約していたホテル内のイタリアンで高級ディナー。
ここでは京都の厳選した食材を使った料理に地元京都丹波ワイナリーのソーヴィニヨン・ブランを楽しめる。
もちろんシェフは、世界屈指の美食の街々でシェフを経験してきた為、世界のオイルにも詳しく、桐野ともオイルトークで盛り上がった。
食事の後は自由行動。
ホテル周辺にあるセンスのいいバーを梯子したり、スパで鴨川の景色を見ながらゆったりくつろいだり……
ここまではよかった。ここまでは全て予定通りであったのだが……
問題は翌朝勃発した。
ホテルのロビーに各自朝9時に集合する一行。
しかし、なぜか桐野だけ姿がないのだ。
環珠「――あれ? 桐野いなくね?」
蔡久良「ホントぽよ。そういえばイタリアンで食事した後、バーでもスパでも一度も見なかったぽよ」
桐野はそもそもこのホテルに宿泊していなかった。
実はディナーの後、桐野は一人勝手にチェックアウトし、どこかへ行ってしまったという。
環珠「はぁ? アイツ、どこ行っちゃったんだ?」
蔡久良「心配ぽよ」
クロノス「心配しなくても大丈夫だろう。そもそもアイツに集団行動を強いること自体間違ってるからな」
亜土夢「確かに、桐野は『W・M・I』――『我』が『道』を『行』くタイプだもんな」
すると……てん星が唐突にオカリナを吹き始めた。
ピーピーピーピー♪ ピーピーピーピー♪
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