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【リモホス】Club Saturno 第6話【リモート☆ホスト】

――TOKYO-R。
――『Club Saturno』。
――深夜0時。

閉店後、それぞれ名残惜しく、姫たちを見送るホスト達。

蔡久良「今日もありがと、姫! また来てぽよ。あ、でも、明日と明後日はお休みだから気を付けてぽよ」
亜土夢「そう……明日、明後日は、まさに『T・K・P』!――『て』ん星といく『京』都『パ』ワースポット巡り旅だからね!」
桐野「京都で美味しいオイル、姫にお土産に買ってきてやるよ」
環珠「俺、神社はいいけど、寺はいかねーぞ!」

――彼らの言う通り、明日から2日間、『Club Saturno』はお休み。
クロノスとホスト5人全員で京都旅行に行くことになっている。

   ×   ×   ×

――あれは数日前のことだった……。

『推しホスラストソンググランプリ in TOKYO』の予選に全員通過したことが告げられた。

そこでてん星が「皆が優勝を目指せるようにパワースポットに御祈願ツアーはいかが?」とクロノスに提案した。
普段はあまり信心深くないクロノスだが、てん星の占い能力だけは買っていた為、彼の提案を受け入れることにした。

クロノス「で、てん星のおススメはどこだ?」
てん星「京都だね」
クロノス「――京都……だと?」
てん星「ええ。我々一人一人の運気と風水を全て鑑みると、京都が一番いいと出てる」
クロノス「そうか……じゃあ、京都にしよう」
環珠「え!? 京都行くの!?」
クロノス「――てん星、悪いが、俺達の運気が上がりまくる京都のパワースポットツアーを頼む」
てん星「わかりました。我々が良い成績を残せるよう、京都のとっておきのパワースポットを案内するね」
蔡久良「わぁ! てん星が勧めるトコなら完璧ぽよ!」
亜土夢「わあ! まさに『M・T・K』――『め』っちゃ、『た』のしみ、『京』都だぜ! カモン!」
環珠「でも、てん星、木魚系のトコはパスな」
てん星「それはどうかな……あくまで運気UPできるパワースポットを優先するのでね」
クロノス「よし。じゃいいか? 店は2日間休みにして、行くぞ、京都! みんなで運気上げだ!」

「わーい」と盛り上がるホスト達。
だが、桐野だけ一人、ずっと黙ったままだ。

クロノス「――どうした? 桐野。乗り気じゃないのか?」
桐野「俺が混んだところが嫌いなのは知ってるよな?」
クロノス「ああ。だから、もちろんそこは気を付けるつもりだ。安心しろ」
桐野「ちなみに……一応確認するが、移動手段は新幹線じゃないだろうな?」
クロノス「ああ。そのつもりだが……」
蔡久良「むしろ、京都に新幹線以外で何で行くぽよ?」
環珠「高速バスか? それとも自家用車か?」
亜土夢「えー、バスも車も『J・K・S』――『時』間、『か』かり『す』ぎだよ」
環珠「じゃあ、自転車? え、まさか歩き!?」
亜土夢「おいおい、歩きって、江戸時代じゃないんだからさー」 
桐野「悪いが、公共交通機関は遠慮願いたい」
亜土夢「あ~、桐野、もしかして自分だけバイクで行くとか?」
環珠「京都までバイクって相当キツいぞ?」

――すると、桐野は一言。

桐野「行くなら、俺はヘリ一択だ」
蔡久良「あ、忘れてたぽよ! 桐野はヘリをタクシーみたいに日常的に使ってるぽよ」
亜土夢「そうだった、そうだった! 俺もヘリがいいー! な、桐野、俺ら、ヘリに全員乗れる?」
桐野「ぎゅうぎゅう詰めはお断りだ。 全員ヘリで行きたきゃ2機にすればいい」
環珠「すっげー! 俺、ヘリ乗るの初めてだぜ! 俺のエンジェルリングも喜んでるぜ! リンリンリング♪ エンジェルリング、ヒュー♪」
クロノス「わかった……。全員でヘリで京都に行こう」
てん星「それはいいね。ヘリは我々のラッキーアイテムでもあるからね」

   ×   ×   ×

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