ブログに何を書けば良いのか？

こんにちは。

今日は「ブログに何を書けばよいのか？」というテーマで書いてみたいと思います。ブログ自体を持つべきかどうかという話もあると思うのですが、それについては、後々書いていくとして、本日は建築家が自身のサイトのブログを書く際に、何を書けば良いのかという事をテーマに少し書いてみたいと思います。

最初に書いてしまうと、ブログ書く際に一番重要なのは、「誰に向けて発信しているのか意識する」という事だと思います。ここが明確であれば、日々更新するブログの内容にも統一感ができて、読む人に伝わるブログになると思います。

ブログというと日記のようなもので、何を書いてもいいものだと思われがちですが（実際に何を書いても良いのですが。）、そこに意志やコンセプトを持って、情報発信の対象を明確にすることによって、非常に強力なツールになると思っています。

それでは、自分がブログで情報発信したい対象には、どのような人たちがいるのか考えてみましょう。
建築家仲間、同業者、身近な友人たち、未来のクライアント候補・・などが挙げられるかと思います。

建築家仲間に発信するとすれば、その話題は、よりコアな批評的な話や、専門的な情報、新しく販売された建材の話、見に行った建築の話などが、興味を引かれやすいだろうなあと想像されます。

身近な友人たちに向けて発信するとすれば、より内輪な話が、好まれると思います。

もし、ブログを営業の為のツールとして考えていて、未来のクライアント候補へ情報を発信しているとすれば、自身の設計に対する考え、設計手法、こだわりを書いてみるのも良いかもしれません。

このように、誰に向けて情報を発信するのかを意識すると、書くべき内容も変わってくると思うのです。
そして、個人的には、せっかく時間を割いてブログを更新するのであれば、それが、自身の設計の仕事に繋がるようなブログ内容にこだわったほうが良いのではと思っています。

私は仕事柄インターネット上で話題になるトピックを日々、網羅的にチェック・閲覧しているのですが、今でも記憶に鮮明に残っている記事があります。

それは、いわゆる２ちゃんねるのまとめサイトだったと思うのですが、
内容は、個人で小さな工務店のような会社を運営されていた方が、ホームページを活用して、仕事をどんどん増やしていき、数人の社員を雇うまでになったというエピソードを2ちゃんねるに投稿したものをまとめたページでした。

この内容は、今考えても、非常にビジネス視点で為になり、そして建築家でも応用できるのでは、という手法が多数公開されていました。

覚えている範囲で書いてみますと、
その方は、ホームページを開設してから、自身のノウハウ、（例えば、住宅のちょっとした箇所の不具合の補修方法など）を隠すのではなく公開していったのだそうです。そして、分かりやすく紹介するために動画を使用したりするなどして、自身が持っているノウハウをどんどんホームページなどで公開していったそうです。

一般的に、プロがノウハウを公開するという事は、自身の事業にとってマイナスになると考えがちですよね。でも実際に起こった事はその逆だったそうです。

しばらくすると、動画や説明の分かりやすさから、DIY等が好きな方々を中心に、ホームページにどんどん閲覧者が来るようになったそうです。そして、徐々に、その動画や情報から、その方が信頼を得るようになり、「自分でやるよりその人に頼んでしまった方が良いのではないか？」という人からの仕事の依頼がどんどん舞い込むようになったというのです。

（※完全に記憶のみで書いているので正確性が失われている可能性は大きいですが流れはこんな感じでした。）

これを読んだ時に、なるほど、こういう事があるのかと目から鱗でした。

と同時に、これって、建築家でも応用可能な手法ではないかなとも思ったりしました。

例えばですが、建築家の設計に関するこだわりのポイントをブログで公開したり、建築家の目で選ばれた、デザイン的に美しいスイッチプレートのメーカーを紹介したりとか。。色々と考えることができるのではと思います。

インターネットの登場で、建て主が様々な情報に触れ、情報を探している昨今ですが、具体的な設計手法や、マニアックなメーカーの建材情報が一般に広く普及されている訳ではありません。そのような建築家ならではの情報・ノウハウを発信していくことは、未来のクライアントにとっても非常に知りたい情報であるとも思います。そして、そのような情報がストックされ、多くの人々の目に触れるようになった時に、新しい仕事が生まれたりするのではないでしょうか。

たかが、ブログ、されどブログ。
ブログを意識的に更新して、記事がストックされていく事で、色々な可能性が広がっていくと思っています。

是非、皆さんも、ブログ更新してみてください！

（ブログについては、今後も色々と書いてみたいと思います。）