「メタ視点」をもとう

こんにちは。

今日は、日常を過ごしている時のモノの見方について書いてみたいと思っています。

タイトルにも書いた「メタ視点」ですが、まず、このメタというのがどういう意味か説明したいと思います。
「メタ」とは、こちらのページよれば、『「枠外」から俯瞰している態度、視点を指す。』とのことです。

今日、書こうと思ったのは、日常の中で、色々なことをして過ごしている時に、「常にもうひとつの俯瞰する視点をもってみてはどうでか」という事なのです。それが、「メタ視点」です。

例えば、いま世間をにぎわせている「ポケモンGO」があります。私も例にもれずこれを楽しんでいるのですが(社会勉強という意味合いもありますが、本気で楽しんでもいます。笑)、ボールでモンスターを捕まえることを本気で楽しんでいる傍らで、その自分自身の感情・行為を「メタ視点」で分析をしていたりもします。

つまり、自分が
なぜ、「ポケモンGO」を楽しいと思っているのか?
なぜ、モンスターを全種類揃えたいと思ってしまっているのか?
なぜ、他のゲームでは課金しなかったのに、ポケモンでは課金してしまったのか?
等々を、ゲームの中に入り込んで楽しんでいる自分とは別に、俯瞰するような視点で考えたりもしているのです。「なぜそう感じているのか?」と。

そのように俯瞰して考えていると、色々な仮説が浮かんできます。

例えば、「なぜ、モンスターを全種類揃えたいと思ってしまっているのか?」という事に関しては、「画面の目立つ所に「図鑑」というボタンがあり、それを埋めたくなるデザインになっているのでは。」とか。(ポケモンGOをやっていない方にはわかりにくくてスミマセン。)

「他のゲームでは課金しなかったのに、ポケモンでは課金してしまったのか?」というところには、「課金のポイントが、(ゲーム内だけれど)モノを買うことにお金を払っていて、くじ引きのようなものへの課金ではないからでは」という仮説も浮かんできます。

このように俯瞰的に、物事を見ていく習慣をつけると、自分自身の感情や経験には、何か理由があるという事に気付きやすくなります。

もちろん、これらの仮説に、数学のような明確な答えはありません。答えはありませんが、自身の思考で仮説を立てることにより、それが積み重なっていくと、理論になると思います。
そして、それが自分なりの理論になったとしたら、その理論は、何かをデザイン・設計する際の強力な武器になるのです。

つまり、ポケモンGOでの例に戻ってくると、私が「メタ視点」で立てた仮説は、もし自分がゲームをデザインすることになった場合にも、利用できると思うのです。(ゲームだけでなく、何かに課金をしてもらいたいと思った時の仕組みをデザインする際にも利用できそうですね。)

私は、建築物を訪れた時にもそのような「メタ視点」を常に意識しながら、色々な所を見たりしているような気がします。

開放性を感じるホールに入ったとしたら、その開放性が何によるものか「メタ視点」で、その天井高や素材・色彩などに原因を探ったりします。

この「メタ視点」を常に意識し、習慣化していく事によって、建築家・デザイナーの方々は、アイデアのストック・理論が、どんどん蓄積されていくと思います。

是非、「メタ視点」を持って世の中を眺めてみてください。今までと違う世界を発見できると思います。








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