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インスタグラムで建築家が情報を発信する方法(1)

アーキテクチャーフォトでは、twitter・facebook・instagram・LINE@ を利用して情報を発信しています。twitter、facebookについては、かなりの年月運用していて、それぞれ2万以上のフォロワー・いいねを貰っていたります。instagram・LINE@ については、運用を開始したのが、昨年・今年と言った感じで、まだ使用歴は浅く、それほどフォロワー数は多くありません。

この4つのSNSを活用したり、それぞれの投稿を見ていると、投稿できる情報の優先順位のデザインや、画面やインターフェースのデザインで、こんなにも集まるユーザーが変わっていくのかとか、こんな使い方があるのかとか、勉強になりとても楽しいです。今日は、弊サイトの事例も含め、最近SNSを見ていて感じた事や、使い方のテクニックなども、ざっくばらんと書いてみたいと思います。

まず、最初に言えることは、それぞれのSNSに特徴があり、もし自身の投稿を色々な人に見てもらいたかったり、何かしらの影響を与えたいという気持ちがあるようでしたら、そのSNSで形成されている流儀や型を理解する事が重要だということです。多くのユーザーが存在していて、そこで自然発生的に生まれている方法や、仕組みを理解して、そこに乗っていくことが重要だと思います。(それは自身が0から構築する事は難しいと考えています。)

ぺーター・メルクリが言う、自分自身で言語を発明しても誰ともコミュニケーションをとることができない、すでに存在している言語を理解し、我々は表現する。という考え方に近いものがありますね。twitterだったら、twitterでの言語を、インスタグラムだったらインスタグラムでの言語(型とか流儀の比喩です)を理解しない事には始まりません。

と、ここまで書き進めてみて、かなり長くなりそうな事に気付いたので、今回は、私も目下勉強中のインスタグラムでの情報発信方法で気づいたことを書いてみたいと思います。

まず、インスタグラムの使い方でポイントになるのがタグですね。「#○○」と投稿の最後に多くつけられているものです。そして、このタグをクリックすると、同じタグを付けられた投稿写真がソートされ、一覧表示できるのです。つまり「#建築」というタグをクリックすると全世界の投稿の中で「#建築」というタグを付けられた写真が時系列で一覧できるのです。

このタグの使い方を工夫することで、自身の投稿を発信したい対象に届けることができるようになるのだなあということを学びました。例えば、自身の建築作品をクライアント候補に届けて、何かしらの仕事に結び付けたいと考えている場合。その場合「#建築」というのはもしかすると効果が薄いワードかもしれません。もちろん、建築家の住宅を探している人は利用する可能性もあるので、入れておくにこしたことはないとは思います。

しかし、インスタグラムを眺めていると興味深い事に気づきます。クライアント層が使用しているタグと、建築家層が使用しているタグは異なっているということです。

見ていると、家を建てている人・建てたがっている人たちは、「#マイホーム」、「#マイホーム計画」等というタグに自身の住宅の現場の写真を投稿したり、そのタグをクリックして、そこに投稿されている写真を自身の参考にしたりしているようなのです。

これは、建築家が読む専門誌と、クライアントが読む住宅誌が分かれていることを想像すれば、理解しやすい現象ですが、物理的に分断されて視覚的に表現されている書籍と異なり、同じインスタグラムというアプリの中で緩やかにわかれていて、それぞれが異なる言語で、建築を見ているというのは、非常に興味深い発見でした。

このような状況がすでにインスタグラムでは生まれているわけです。これを前提条件として、建築家が自身の作品をクライアント層に見てもらいたいならば、「#マイホーム」というタグを自身の作品の写真に付け加えて投稿する事は、戦術としてはありだと思ったりもします。そうすることで、マイホームタグを見ている人たちに、自身がこういう設計ができるということを見てもらうことができるのですから。

アーキテクチャーフォトの場合を書いてみますと、インスタグラムでは、国内の読者層への発信に加え、海外の建築関係者と一般層の両方にアプローチ出来ないかなと試みています。具体的には、複数の言語に翻訳した「建築」というワードをタグとして投稿に記載したり、上記の「#マイホーム」というタグも住宅作品に限り、使用しています。
結果としては、海外からの「いいね!」やコメントの反響もまずまずありますので、方向性としては間違っていないのかなと思っています。
インスタグラムを活用して、投稿下さった建築家の皆さんの作品を、より遠くに、より広く届けるために、思考錯誤している感じですね。

インスタグラムに関して、タグ以外にも、ビジネスアカウントへの切り替えについてや、写真の構図などについても色々と思ったことがあるので、何回かに分けて書いてみたいと思います!

引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。

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(2018/2/26追記)

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