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【オーバーウォッチ2】タンク・ダメージ・サポートの視点(きもち)を考えてみましょう

オーバーウォッチ2は「タンク」「ダメージ」「サポート」の3つのロールが存在します。タンクは最前線に立ち守りつつエリアをとっていく、ダメージはキルをとって人数を有利に進めていく、サポートは味方をヒールし戦線を維持するといった仕事です。

始めたばかりの初心者は自分の性格に合ったロールから始めるのが楽しいでしょうし、プレイ時間に応じて上達していくでしょう。
しかし1つのロールばかりしていくと、どうしても他ロールの視点が欠けてしまいます。他ロールの視点(きもち)を知ると立ち回りも変わってきますよという話。

また熱く書きなぐっていましたら5000文字を超えてしまいました。
お好きな項目(きもち)からご覧になってください。

タンクのきもち

ハルトを使っているAさんは嘆いています。
「最前線に立って敵から撃たれまくっているのに、サポートが全然ヒールしてくれなくて毎回デスしちゃうんです。タンクを優先してヒールできないならサポートをしないで欲しい」

タンクにヒールできない理由①

タンクがサポートの射線の通らない位置にいる。

サポートは基本的に本陣のいちばん後方(バックライン)に位置取ります。
後方からタンクが射程距離以上(敵陣)の奥、もしくは小部屋の中に入られるとヒールできません。タンクからは「サポートも一緒にこいよ」と時々言われますが、一定以上前へ行くとデスする可能性が高くリスクを踏まえていけません。サポートはタンクよりも体力が低いので簡単に溶けてしまいます。タンクは乱戦時以外、各ウェーブ間などサポートの位置を確認するなり、瀕死になる前に下がりましょう。

タンクにヒールできない理由②

ヒールはしているが被ダメージがヒール量を上回っている。

敵からの火力が高い場合、もしくはサブヒーラー×2の構成時に陥りやすい。オーバーウォッチはヒールがあるから、いくら被弾してもOKと考えていませんか?基本的にヒール量よりもダメージ量が上回るため、ヒールが追い付かずデスに直結します。他のFPS同様、遮蔽物に身を隠し射線を切り被弾を減らす努力をしましょう。

サブヒーラー×2でヒール量が足りない場合、なおかつ味方がメインヒーラーへのピック変更を期待できないなら、タンク側の体力管理が求められます。例えば体力が2分の1以下になったら、いったんサポートのヒールできるところまで下がって体力を回復、全回復したら進行を繰り返します。それでも前線を保てないのなら、ロードホッグに変えて自分で体力を回復しましょう。

タンクにヒールできない理由③

ウィンストン 、トレーサー、ソンブラ、ゲンジ、リーパー、モイラ等にサポートが絡まれている。

タンクは前方にいるため、後方の状況がわかりません。サポートとしてもタンクにヒールをまわしたいけど目の前の厄介者をいなさないと、自分がデスし人数不利が発生してしまいます。

タンクが後方のサポートを助けにいくのは敵にエリアを明け渡してしまうため、得策ではありません。攻撃側ペイロードでペイロード付近にいるサポートを助けにいくのはアリ。ダメージがカバーするか、サポートがブリギッテやルシオ、モイラで自衛してもらうしかありません。

ダメージのきもち

トレーサー使いのBさんは憤りを隠せません。
「タンクはエリア取ってくれないし、ヒールもしてくれないし最悪なんだけど!これだから味方ガチャなんて揶揄されてんだよ、〇ね!」

タンクがエリアを取れない理由①

正面火力が高すぎてエリアを取らせてもらえない。

例えばアイヘンワルデのA地点の敵防衛チームがシグマ(ハルト)、ジャンクラット、〇〇、バスティオン、ゼニヤッタ、バティスト構成だとめちゃくちゃ火力が高いです。最前線に立つハルトでも敵からのフォーカスを1人で受けると盾はあっという間に割られますし、デスします。
初心者タンクはバスティオンが苦手でどう対処して良いのかわからない人が多く、フラストレーションがすさまじく状況ですね。
対策としてはダメージが上からゲンジ、エコー、ファラ、左右からトレーサー、リーパー等で揺さぶりをかけると、敵のフォーカスがタンク以外に分散されます。タンクも負荷が軽減され、エリアをとりやすくなります。

タンクがエリアを取れない理由②

タンクが日和(チキン)っている。
ロールの中でいちばん体力があるのに、デスしたくないのかへっぴり腰なタンクはいます。特に後方からペチペチ打っているD.vaいませんか?D.Vaとしての強みを何も発揮されず、私なら即回避します。
5人揃っていて体力もフルに近いのに、サポートがいる位置まで下がっているタンクにはイライラしますよね。「タンクなんだからもっと前に出てエリアを取ってくれよ」と。

逆に考えるとタンクがデスしにくい状況と言えます。それならば協力して敵からワンピック(キル)取るのを繰り返して、少しずつエリアを取っていくしかありません。

ダメージにヒールがもらえない理由①

裏取り中にヒール要請している。

敵本陣の裏どりしてヒールがもらえないと言っていませんか?
基本的に裏どり中はヒールは全くこないものと思ってください。裏どりの位置までサポートはついて行きませんし、ついていくサポートは地雷の認識でOKです。唯一例外をあげるとすれば「キリコ」です。キリコが本陣の被弾状況を把握できる、なおかつデスせず本陣まで帰ってこれるのが大前提のため、相当な練度が要求されます。

裏どりして体力を回復したいなら付近のライフパックを取る、もしくは本陣へと帰りましょう。特にゲンジ、トレーサー、ソンブラなど、機動力に優れたヒーローで回復要請を連呼するのはサポートから嫌悪感を買いやすく、上記以外の別ダメージヒーローでもサポート陣が前線のヒールに忙しいようであれば、ライフパックを取りにいったほうが早いです。

ダメージにヒールがもらえない理由②

ダメージがサポートの射線の通らない位置にいる。
※タンクのヒールがもらえない場合と同じです。

サポートは基本的に本陣のいちばん後方(バックライン)に位置取ります。
後方からダメージが射程距離以上(敵陣)の奥、もしくは小部屋の中に入られるとヒールできません。ダメージからは「サポートも一緒にこいよ」と時々言われますが、一定以上前へ行くとデスする可能性が高くリスクを踏まえていけません。サポートは体力が低いので簡単に溶けてしまいます。ダメージは乱戦時以外、各ウェーブ間などサポートの位置を確認するなり、瀕死になる前に下がりましょう。

ダメージにヒールがもらえない理由③

あなたのスコア(キルレート)が低いから。

いきなり残酷な現実を突きつけて申し訳ないですが、事実です。オーバーウォッチ1ではチーム内のスコアが表示されず、戦犯が誰かは把握できませんでした。しかしオーバーウォッチ2に変わりチーム内のスコアの表示、共有されるため、キルレート(キル÷デス)が低い、私の基準ではキルレートが1.0以下のダメージのヒール優先順位は下げています。不公平と感じますか?

オーバーウォッチに限らず対戦オンラインゲームの目的は勝利。勝利を得るまでの過程が見えるのは成績(スコアボード)になります。
自身のデスを抑えつつ敵をキルできるダメージならヒールの優先順位が上がり、キルよりもデスが多いダメージならばヒールの優先順位は下がります。

サポートはすべてのヒーローを生かせないので仕方がありません。

サポートのきもち

マーシーを使っているCさんは困っています。
「上空でファラやエコーがいるのに味方のダメージが対空ヒーローにピック変更してくれない!サポートが狙われてうざい。クソゲー」

ダメージが対空ヒーローに変更しない理由①

味方がファラやエコーを脅威に感じていない、マクロとミクロの視点の違いを知る。

ミクロは小さな世界の視点、マクロは大きな世界の視点。
自身の狭い視野だけではなく、試合全体を見る(俯瞰する)視点を持ちましょう。

ミクロな視点:サポートからするとファラやエコーが狙ってきてうざい
マクロな視点:ファラやエコーはサポートをキルできているわけではない。前線は味方のタンクやダメージが有利ピックで押しているし、キルもとれている。

最終目標は試合に勝つことです。バックラインのサポートが狙われていても、味方が前線を押し続けていれば勝利につながります。
「じゃあサポートはどうすればええねん!」→自衛しましょう。

ファラやエコーが狙ってくるのであれば、射線を切るなり、室内に逃げて被弾を避けたり、ゼニヤッタ、バティスト、アナ等で追っ払うか返り討ちにするしかありません。

ダメージが対空ヒーローに変更しない理由②

ダメージがファラやエコーに刺さるアンチピックを知らない、使えない。

ファラやエコーを見るアンチピックとして代表されるダメージヒーローはヒットスキャンと呼ばれる射撃タイプのソルジャー、キャスディ、アッシュ、ウィドウメイカーが該当します。

オーバーウォッチ2から始めた初心者、ピックプールが狭いと、上記4ヒーローを使えない、使えるけど練度が低い可能性だってあります。
特に低レート帯はファラ・エコーに荒らされて、キルできないままなすすべもなく終わる試合はざらにありました。

サポートはファラやエコーの対応をダメージに任せっきりする人が多く、ファラやエコーを倒せないと「ダメージは何やってんの?」と怒りがちです。サポートもゼニヤッタで不和をつけて攻撃するなり、バティストで攻撃するなり一緒にファラを見てあげましょう。

(おまけ)モイラ使いのDさんは憐れんでいます。
「裏取りゲンジにULT(龍神の剣)で毎回壊滅させられ、味方が無能すぎて草」

ゲンジのULTで壊滅する理由

ゲンジのULTでチームが壊滅するのは、サポートがカウンターULTを使っていないから。

カウンターULTの代表例はルシオやゼニヤッタのULTです。どちらのULTもゲンジのULTの同時に使用し、ゲンジのULTに対抗しましょう。

チームがゲンジに壊滅させられるのならば、タンクやダメージだけの責任ではありません。壊滅させられないよう防止策を行うのはサポートの役目です。

カウンターULTとはなにか?
「だらだらオーバーウォッチ2」の下記の記事を参考にしてください。

ちなみにモイラでゲンジをキルできるのは低レートまでです。
モイラはサポート、ゲンジはダメージなので1対1で戦っても、上手いゲンジには勝てないと思っていたほうが良いです。

他ロールの練度をあげると確実に上手くなれる

よくチャットで「tank gap」「damege diff」や「heal?」と恥ずかしげもなく打ち込んでいる人がいます。他ロールの苦労を知らずに書き込んでいるのでは?と思わざるをえません。

オーバーウォッチ2を少しでも上手くなりたいのであれば、3つのロールすべてに手を出しましょう。各ロールの得手不得手、カバーできる範囲を把握することができ、どうすれば味方がうまく立ち回れるか視野が広がります。

例えばタンクを使っている時、正面からの攻撃は盾で防いで味方を守ってあげられます。しかし正面に加えて真横や高台からダメージやサポートを攻撃されキルされると、タンクとしては役割を果たせず嫌らしく感じます。
じゃあ今度はダメージを使っている時、正面から撃ち合うのではなく、真横や高台から攻撃してあげれば相手は嫌がりますし、キルも取りやすくなりますよね。

例えばサポートを使っている時、ヒール量がトップなのに試合に負けたとしましょう。「ちゃんとタンクにヒールしていたから自分は悪くない。味方がクソなだけだ」で終わらせていると何も成長できません。
タンクを中心にヒールをまわしていれば、確かにタンクのデス率を下げられる反面、敵としてはタンクを落とせないなら体力の低いダメージやサポートをターゲットにします。その結果、ダメージやサポートが落ち、最後にタンクが集中砲火を浴びて負けるパターンになります。

じゃあ今度はタンクやダメージを使っている時、敵タンクのヒールが厚くキルできないと感じたら、ダメージやサポートを先に狙ってワンピックとりに動けば良いんだと学習しますよね。
特にザリア対ザリアなんて実力が拮抗していればいるほど、戦況は動かない不毛な争いになりがちです。

最後に

オーバーウォッチ2から始めた初心者は他ゲーでは勝てるのに、なぜこんなにも負け続けるのか頭を抱えているかもしれません。

オーバーウォッチはAIM力はそこまで必要とされていません。
ヒーローの長所や短所、ヒーロー間の相性、立ち回り、各ロールの理解といった知識が必要とされると5年間、遊んできて感じています。
まずはいろいろロールをさわってみて、体で覚えるのが手っ取り早いです。それから状況ごとにベストなアンサーを考える癖をつけると良いかもしれません。

ブロンズ5からプラチナ4まで上げた記事もどうぞ。

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