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「声帯閉鎖」も「鼻腔共鳴」も効果ナシ⁉︎ミックスボイスが未だに出ないあなたへ


全国区のボイストレーナーイチです。本日は声帯閉鎖×鼻腔共鳴=ミックスボイスではない⁉︎というテーマについて解説をしていきます。

最初に結論を言っておきますが、これは人によります。


というのもボイストレーニングはAさんとBさんがいたらまったく別の症状を訴える厄介なものでして、さらに発声に関与する筋肉は喉の筋肉含め40種類以上あると言われています。


なのでそんなぐちゃぐちゃな状態からミックスの「感覚」「必要条件」だけをいくら試してもできないのは当たり前のことなんです。


なので大切なのは

①初心者でも築き上げれるミックスボイスのステップ。

②あなた自身があなた自身の不足スキルを理解しているか。

の2つをきちんと明確にすることになります。


そこで今回、「声帯閉鎖」も「鼻腔共鳴」も意識してもうまくいかなかった特別なあなたへ、3オクターブのミックスボイスを習得できる実用的な方法をお届けします。

これらのことを試してうまくいかなった場合間違いなくここに当てはまっているので、必ず実践→勉強を繰り返してみてください。いいね、フォローよろしくお願いいたします♪


【ミックスボイス習得に声帯閉鎖を考えなくていい理由】


まずはじめに。歌を上手く歌いたい人が声帯閉鎖を考えなくていい理由について3つほど解説します。

①喉声にしかならないから②共鳴腔が開かなくなるから③声帯伸展が鈍くなる=ミックス習得しにくくなるから

①喉声にしかならない


声帯閉鎖を意識して!と言われて高音が重くなりすぎたあなたは

そもそも日常的に喉声になっている可能性が高いです。


なのでそんな状態で声帯閉鎖を意識していてはさらに声が重くなっていくだけだし、呼吸と声帯振動のバランスが崩れてしまいます。


呼吸と声帯振動のバランスってどういうこと・・・⁉︎


あなたの発声も僕の発声も、声を出している時点で「息」が使われています。

息は吸う、吐くという行為がありますよね。これを呼吸というわけですが、喉声が慢性化するとこの呼吸よりも先に声帯を閉じすぎてしまうという特徴があります。

あなたはこんな症状がありませんか⁉︎


・話しているとどんどん声がガラガラしてくる

・声のトーンが重く低い、聞き返される

・カラオケの音程はフラットしやすい


これらの症状の場合声帯閉鎖の意識はしばらくいりません。逆にそれ以上意識しすぎると喉声が加速するだけです。


②共鳴腔が開かなくなる


共鳴空間を広げるメリットは以下の通りです。

・声帯の伸展がしやすくなる

・地声と裏声のパスがしやすくなる

・声の響きで発声ができてくる=ミックス化に必要


ですが先ほど①の喉を先に動かして閉鎖を強く締めすぎてしまう人はこの共鳴空間を広げることも難しくなってきます。

なぜなら喉声の人は声帯と同時に共鳴腔も締めてしまい、声が窮屈になっていることが多いからです。


ここに発声基礎のミソがあります。


ミックスボイスだけ出したいといえども、基礎的なフォームから逸脱しすぎた、いわばオリジナルの発声では綺麗に歌える日はこないということなんです。


ぜんぶ密接に関係してるんですね。。。。


その通りです!呼吸が安定していない→喉で締まる→共鳴しない→喉で固めて息を増やす→さらに高音が重くなるといった永遠ループだったのです。


③の声帯伸展が鈍くなるもそうですよね。広い空間で閉鎖が軽い状態であれば伸展もしやすくなります。


ですが狭く萎縮した筋肉の動きのままいくら響くヘッドボイスやミックスを出そうと思っても、キンキンした声か、息漏れさせた不安定な高音になることが多いはずです。


【鼻腔共鳴を意識すると失敗する理由】


体感的にはに鼻が響くような体感があるだけで、現象的には声帯を上に引っ張る引き上げ筋の動きにより、響きが上に写っているだけにすぎません。

ようは声帯周囲の筋肉とバランスによって、鼻が響く体感が起こるというステップです。


ですが先ほども言った通り、多くの人は声帯閉鎖と鼻腔共鳴でできると勘違いしてしまっています。


喉声でそもそも呼吸とのバランスが悪い人が鼻腔共鳴のみで高音発声を行おうとすると過剰な喉の引き上げになってしまい、ハイラリで苦しい声にしかならないのです。


うわ・・・それわかります・・ 喉が締まるので息もれさせて鼻を意識してました


それだとチェストボイスと支えの下地が抜けている状態なのでどれだけ行っても地声ミックスには繋がらないかと思います。


よくある症状としては


高音域は出るが、中高音がかすれる

・細い声で地声感がない

・喉がしまってしまい歌を聴き返すと声が汚い


これらはすべて、ミックスボイスを正しく習得するステップを省きすぎた結果起こっている症状です。

だからもう忘れてしまってOKです。


ちなみに正しい鼻腔共鳴とは、呼吸を使った発声で過度に閉鎖していない状態からチェスト発声→引き上げ筋を使ってラリンクスを健康的に高いポジションに持っていくことで得られます。

ワンオクのTakaさんB’zの稲葉さんなんかの声がイメージしやすいですね!


たしかに・・・!明るく抜けてる音なのにぜんぜん喉締まってない・・


そういうことです!プロの発声の派手な部分だけを取り入れてやってみてもうまくいかなかったのは、その裏に隠れた土台があなたにまだ足りてなかったからなんです。


でも逆にいえばそのパートをしっかりマスターしていけばあなたもミックスボイスで3オクターブ歌唱や原曲キーにトライができるはずです。

これからそれらの習得していきましょう!


【ミックスボイスを出すには】


おそらく小手先のテクニックでうまく出なかったとなると、ミックスに必要な筋肉群の強度とバランスをしっかり整えていく必要があります。


①呼吸と声門閉鎖の調整術


まずはリップロール で10秒間、地声と裏声を出してみてください。

これで呼吸が続かなければ発声時に息を吐きすぎているか、呼吸と声門閉鎖のバランスが悪い状態です。こちらをご覧ください。


②共鳴空間を広げる方法(=過剰な閉鎖を取る)


まずは柔らかくまろやかな地声を「マーー」で。

柔らかい声で響く裏声を「ホーー」で出してみましょう。


柔らかい声というのは地声でも裏声でも、過剰な閉鎖をしている方には出しにくい発声になります。

なのでこの発声をチェストボイスは最低E4まで。裏声はHiGまで出せるようにしていきましょう。

もしこの声が苦手な場合、僕が無料でお作りした電子書籍、「最速上達2020 完全版」というものがあるのでそちらをご覧ください。

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コチラから→https://mail.os7.biz/add/FAkj


③地声と裏声を広げる方法


最後は地声と裏声をつなげる方法です。①と②をしっかりと極めた後に行って欲しいのですが、母音の「お」でチェスト→HiC、HiD、HiEへ持っていきます。

上手く言った場合、喉自体に苦しさはないけど下で支えたまま上に引っ張っていき抜けていく体感があると思います。


※ですがこのとき喉が苦しい、痛い、息漏れして息が増えすぎたというあなたはまだ呼吸とヘッドのバランスが悪い可能性が高いです。

その場合は以下の第2章と第4章を行ってみてください♪

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【まとめ】


まとめると今回の内容はこの通りです。


★声帯閉鎖は考えなくていい理由

・話しているとどんどん声がガラガラしてくる

・声のトーンが重く低い、聞き返される

・カラオケの音程はフラットしやすい


★鼻腔共鳴してもうまくいかない理由

高音域は出るが、中高音がかすれる

・細い声で地声感がない

・喉がしまってしまい歌を聴き返すと声が汚い


★ミックス化トレーニング

①リップロール を10秒間安定する

②地声でマーでE4まで柔らかく。裏声でホーでHiGまで柔らかく。

③母音お で強くヘッド域まで引っ張っていく。


★それでもうまくいかない場合。しっかり基礎を積みたいあなたへ

最速上達PDF(42ページの無料トレーニング集)



今回は以上になります!ありがとうございました!



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