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ブランケットリメイク

ここでは、過去に製作したリメイクアイテムを失敗も含めて簡単にご紹介致します。

母目線で考えるパタンナーが、昨年リメイクしたのは、100均で購入したブランケット。


幼稚園がバス登園で、冬は脱着が簡単なポンチョを使用していたのですが、その年、サイズアウトしてしまいました。

ポンチョを新しく買っても出番も少ないしな…と悩んだ結果、ブランケットを登園用防寒ポンチョにリメイクする事にしました。

オリジナルパターンにて製作しましたので、簡単にご紹介します。

【防寒ポンチョ】登園用


⚫︎ブランケット
サイズ縦60×横80cm 2枚使用(Seriaで購入)

⚫︎まずは、限られた生地しかないので、ドレーピングで全体のバランスを把握。


⚫︎この後、細かな部分のパターンを起こし、トワルで確認。
衿ぐりと前端を決めたら、裁断開始。

このままでは首元が空いていて寒そう…

衿はどうしよう…生地は足りるのか…?と言う不安と葛藤の末…

⚫︎前端をカットして出来たこの三角の布を衿に使うことにしました。

⚫︎衿もドレーピングにて作成。

⚫︎肩はタックを2本入れて

⚫︎後ろはリュックを背負うので、インバーテッドプリーツに。

⚫︎フロントのボタンは、脱着優先でマグネット釦をつけ

⚫︎表には、メタル釦を飾りで付けました。

これで完成です。

着画がこちら。
後ろ中心のプリーツがリュックの厚みもしっかりカバーしてくれます。


普通のポンチョではリュックの厚みまではカバーしてくれないので、母の考えるあったらいいなを形にしました。

小さなブランケットの限られた生地の中で、
めいいっぱい使って別のアイテムに作り変える、やはりリメイクはパズルのようで楽しいです!

今回も子供に新たな課題をだして貰った気分で製作しました。

【ブランケットリメイク】柄出しリベンジ編

防寒ポンチョですが、実は1点だけ残念なことがありました。
ブランケットを購入する際には、柄の出方が全て違うことに気が付かなかったので、2枚の柄がバラバラ…
左右対称にならず、横段の柄合わせが出来なかった
のです。

1回目 柄合わせ不可

商品となると気になりますが、これはあくまでも冬の登園用の防寒対策に製作したので、そのまま使用していました。

その後、防寒ポンチョの着用画像を見て、バス登園&リュックの甥っ子にも同じものを作って欲しいとの要望がありました。

ここでリベンジ、2回目はブランケットを購入する時に、柄の近いものを探しました。

やはり全く同じものはなく、完璧には難しかったですが、2回目は横段のみの柄合わせに成功。
前回の製作を元に、細かな部分を改善して、より完成度が上がりました。

2回目 横段のみ柄合わせに成功


やはり、チェックは柄合わせが出来ていないとそれだけで目立ちますよね。
しかもこれだけ大きなチェックだと尚更。


チェックは柄合わせが大変で、裁断に時間がかかり用尺も普通の生地よりロスが出ます。
難しい柄ではありますが、それをクリアすると製作側としてはより達成感が味わえます。

【ボアライナーリメイク】

防寒ポンチョの続きのお話ですが、
実はSeriaのブランケットは少し薄手のフリースで、真冬には少し寒いかな…と考えていました。

最初に製作したのは昨年11月。
2ヶ月そのまま着用していましたが、1月に入り、さすがに寒いのでポンチョの内側に一工夫することにしました。

実はこのボアですが、本体は捨ててしまったコートのライナー。今度はこれをリメイクする事にしました。
(生地が足らないので、裏地と組み合わせて使用)

ボアはポンチョに合わせて立体裁断したので、内側の写真と簡単な仕様を記録しておきます。


⚫︎前端は見返しに挟み込んでステッチ。

⚫︎ライナーの裾は元からパイピングされているので、そのまま利用してフラシに。

⚫︎ポンチョに対しては、裾幅が足らないので、後ろ中心を開き、リュックに当たる部分を裏地で切り替えました。
これなら身体が触れるところはしっかりボアで防寒できます。

⚫︎衿も、後ろ身頃のボアを使用してボリュームアップ。


何かに使えないかな〜と思ってとっておいたボアライナーですが、余った部分は肩のみで、今回も殆ど無駄なく使用。

簡単なリメイクですが、変化を楽しんで製作できました。


試着した息子も、思わず「あったか〜い!」と喜んでくれたので一安心。


ボア素材のリメイクも防寒アイテムで色々楽しめそうです。

【ボタンも再利用】

実はこの時使用したメタル釦も、過去に捨てたコートの付属でした。

こうやってリメイク品に活用できるので、特徴のある釦は外してから捨てています。

【足付きボタンの付け方のコツ】おまけ

足付き釦(シャンク釦)は本来は釦を止めた時に、上側の生地の厚みをカバーする為の足があるので、
飾りとして普通につけると、安定せず斜め下を向きがち

それを回避する為、縫い付ける位置を1箇所で何度も付けるのではなく、生地をすくう位置を一針ずつズラして付けていきます。


グレーの糸なのでわかりづらいと思いますが、
2〜3mmぐらいの間でズラしながら数針縫い付けています。


こうする事によって、釦の足がグラ付かずしっかり自立し、着用しても飾りの釦が正面を向く様になります。


ほんのちょっとした事ですが、この一手間が大事。
私は足付き釦をつけるときは常にこのことを意識しています。


飾り用として足付き釦はあまりお勧めしませんが、どうしても気に入ったボタンが足付きだった場合は、このように見えないひと手間かける事で、綺麗に仕上がります。

もし機会があれば試してみてください。





さて、この防寒ポンチョですが、大人でも肩からかけると暖かいので、登園に使い終わったら、防災グッズ(防寒用)にでもしようかな…と考えています。


before


after


この様に、これからもリメイクアイディアをシェアしていくので、
興味のある方にとって、少しでも製作のお力になれたら嬉しいです。



※この記事の文章、画像は全て、無断転載をお断りいたします。
宜しくお願い致します。

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