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IB(国際バカロレア)のインターを選んだ理由

教育移住の先として
バンコクを選んだ我が家。


当初マレーシアに移住する予定でした。


マレーシアにも色々なカリキュラムがあり
悩みましたが、最終的に国際バカロレア
(IB)のカリキュラムで授業をしている
スクールに入れよう、ということが
ベースになり、


行き先をタイに変えた後も
ここは決めていました。



カリキュラムを決めるまで、いくつかの
本を読んだり、IBの公式サイトで
情報収集もしました。



今日は私たちがIBスクールを選んだ
理由について書きたいと思います。

IBを選んだ3つの大きな理由

我が家がIBを選んだのは主に以下3つの理由です。

1 答えのない問題に対して自分で考えるスキルを身につけてほしい
2リーダーを育成するプログラムだから
3 IBの"学習者像"に共感したから

1 答えのない問題に対し自分で考える力をつけてほしい

これは日本でもよく言われていますよね。
でも、自分たち親が正解を教えられ、正解を求められ
生きてきたわけなので、なかなか難しい。



正直、日本の保育園からこっちの
幼稚園に来ても、初めは戸惑うことばかりでした。
(些細なことでも癖で「担任の先生にこれでいいか
聞いてみよう」と思ったり「先生からのメールに
なんて書いてあるかな」と、答えや基準ばかり
探していました。)


でも実際は先生がある程度決めたルールはあるにせよ
最終的に
「家族が決めた基準で動く」
(あるいはその子どもに合わせる)
ということをどこの家庭もしているんですよね。
ようやく慣れてきた…かな?


2リーダーを育成する

これについては、別にどこかの企業の
社長になってほしいとかそんなことは思ってないですが
海外では特にリーダーシップがあるかどうかが
非常に重要で、評価の対象になります。

IBでは
Critical Thinking/クリティカルシンキングが
できる
そして
判断力がある人を育てることを
大切にしています。


これってもちろん仕事でもそうですが
生きていくために必要なスキルだと
思っています。


正直、そんな教育を私たち親が
受けてきたわけではないので、
ここをしっかり身につけさせたいのであれば
教育機関に頼りたいなと思っています。
(親の頭が悪いなら教育にお金をかけろと
ひろゆきが前にYoutubeで言っていて
妙に納得した私…笑)

3 IBの"10の学習者像"に共感した


3つめの学習者像については、
色々なブログやサイトで紹介されているので
項目を簡単に書くのみにしますね。

国際バカロレアの「10の学習者像」

国際的な視野をもつために、この10の人物像を
目指すのがIBです。

Inquirers:探究する人
Knowledgeable:知識のある人
Thinkers:考える人
Communicators:コミュニケーションができる人
Principled:信念のある人
Open-minded:心を開く人
Caring:思いやりのある人
Risk-takers:挑戦する人
Balanced:バランスのとれた人
Reflective:振り返りができる人

ちなみにこれは、今幼稚園
(PY:Primary Year Program)に
通う娘のクラスでも基準になっている
考え方です。教室にもイラストと一緒に
貼ってあります。


まだ3-4歳なので可愛い話ですが
水泳のクラスで水に初めて飛び込んだ子に
"You are a risk-taker!"と先生が褒めてくれる。


何かを調べる(自然や虫のことなど)ような
姿勢を見せた時に
"She is such a inquirer (探究心があるね)"
と言ってくれる。


この10個については、
家でも使うようにと先生に言われています。

…が、我が家は日本語オンリーにしてるので
使ってませんが笑
この前試しに娘に
"Whoa you are a risk-taker!"って
言ってみたけれど
「?」って顔をされました、笑



バカロレアのデメリットだと思われる点


これも私が調べた情報を元に現時点で
デメリットだと認識していることですが

1 幅広い教科が得意、という生徒でないと難しい


高校(DP/ディプロマ)に入学したい場合、
受験科目が多いのがネック。

言語、文系、理系科目の全6科目あるし、
それ以外にも論文を書いたり
課外活動(スポーツやボランティア)
必須


(ちなみにイギリス式の場合、
3-4教科のみ。)


とにかく忙しくなる。


まぁ忙しいのは良いとしても
文系も理系も得意でないと
いけないということで、
合わない子もいるようです。


我が家はこの辺りは、小学校の
高学年くらいで様子を見て
いこうかなと思っています。
(まぁ日本に帰国するかも
しれないけど…)

2 他のプログラムとの差異が大きい


IBのカリキュラムや授業形態は
本当に他のカリキュラムと違う。


「国語」「算数」のように教科分け
されているのではなく、
色々な活動やプロジェクトを通して
言語、算数、社会、音楽…を
総合的に学んでいく作りに
なっています。


例えば日本の教育やカリキュラムとの
互換性(?)なんてほぼないので
最終的に日本の一流大学に入りたい、
という人はなおさら向かないようです。
(我が家はそんな考えは今のところなし)


現時点での我が家の考え

娘は今4歳。
今後もずっとIBのスクールに通わせる
ということは決めていません。


彼女の適性も何もわからないから。


でも私は、幼少期にバカロレアの
教育方針に沿った環境に置きたいなと
思っていました。


考える力
Student centered の考え方
(学ぶ人が中心になり学んでいく)
そして自信をつけること


こういうのって後からつけようと
思ってもなかなか難しい。
人格形成をしているステージで
こういう環境におきたいなと
思っていました。


彼女が10歳くらいになった時に
日本に帰国するかもしれないし
イギリス式の学校に行くかもしれないし
まだまだIBを続けているかもしれない。



でも
転校=悪いことだと
思われていないので
クラスメイトもどんどん転校するし
次々に入学してきます。



私たち自身が柔軟に生きること
そして娘の適性に
目を向けていきたいなと
思っています。

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