AIとの共存を試みる
大抵の場合、絵描きはイラスト生成AIを嫌う傾向にある。
私も一応絵描きという立場ではあるが、自分の絵柄をパクられる心配よりも自分の絵を自分じゃないものが再現することへの好奇心の方が勝ち、イラスト生成AIに手を出してみた。
最近noteのサムネにしている画像はもっぱらAIで生成したイラストである。
利用したサイトはpixAIだ。
まず私は自分のコテキャラ的立ち位置のキャラ、「ねむり」を再現することに調整した。
彼女が私の描いたねむりである。釘を刺しておくが、これはAIで生成したものではなく、紛れもなく私自身が描いたイラストだ。ちなみに私以外の人がAI学習に利用するのは禁止です。
プロンプトに黒髪ボブ、黒のハイライトのない目、金縁丸メガネ、黒いメイド服...と英語で彼女の特徴を描き綴る。他の設定はよく分からないのでいじらないでとりあえず生成。
こうして完成したのがこちらである。
金縁丸メガネじゃないことが惜しいし色々破綻してる部分こそはあるが、何も知らない初心者が適当に作った絵としては割と完成度が高いし、何より一発でねむりだと分かる。元々ねむりは私が簡単にかけるようにシンプルかつ汎用的なデザインにしたというのも大きいだろうが、ここまでの再現度とは...生成AIとは恐ろしいものだ。
しかも文字を書換えるだけで服装も変えられるので服装違いのねむりが見放題だ。
その後色々設定を見ていくうちにキャラのモデルの資料をアップロードする機能があることに気づく。私は自分の描いたねむりを読み込ませまた生成に挑戦する。
妙に性的なデザインになったがかなり可愛いのでは？また赤ぶちメガネになっているのが気になるが...恐らく黒髪ボブで赤ぶちメガネのキャラがきっとたくさんいるのだろう。
さらにLoRAというものの存在に気づく。どうやら特定のキャラ、絵柄、ポーズの再現を上手くやるための追加データのようなものらしい。私はこれを利用し他人の絵柄でのねむりの再現を試みる。
名前を明記していいのか分からないので伏せておくが某アニメの絵柄を模倣したねむりだ。顔こそは破綻したがかなり"ぽい"。
もっと可能性を広げてみようと思い他人の作った生成イラストを見てみる。するとめちゃくちゃ好みの感じのスタイルで生成された絵柄を見つけた。なんとこのサイト、他者が作った設定をパクってイラストを生成する機能があるらしい。絵柄は基本的にモデル×LoRAの掛け合せで定められるが、数値を自分で入力するためかなり絶妙に作られたイラストもかなり多いようだ。それを仕様でパクる事ができるなんて、わぁとんでもない。というわけで何枚か気に入ったスタイルで作った。
ここまでいじってみるとだいたい使い勝手がわかってくる。そこでふと、私は閃いた。「自分の絵柄を学習したLoRAを作ってねむりを作ったら私のゴーストライター作れるんじゃね？」と。そんな安易な考えで作られたのがこちらである。
バケモンか？？？何がいけなかったのでしょう...
そんなわけでイラスト生成AIで遊んで色々なイラストを生成していた。色んな服装のねむりや他のオリキャラを生成したりフィギュアを捏造して遊んでいた。特に気に入ってるものをいくつかを載せる。
AIってすげぇや...正直完全初心者の私がここまでのものを作れるんだから今手描きとして出回ってるイラストの中にAIイラストが紛れてでもおかしくないと思う。学習されたくない手描き絵師は学習されないようにしっかり明記することが大切だし、AIを使う側の人は学習元に気をつけるのと決して公開時に自作発言はしないように最低限守って遊ぶのが1番だ。それと今の生成AIは結局学習元が不明瞭なため、あまり商業利用するべきじゃない...と手描き絵師側の意見としても述べておきたい。
これはおまけの話だが、
とあるキャラの特徴を叩き込むためにLoRAを使用してイラスト生成したら結構それっぽいキャラができたしわりと私の絵柄を模倣しててバカ受けたので、貼ります。
異常電波少女がAIで好きな男の立ち絵を生成してグッズ化する奇行に走る日も遠くはなさそう...
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