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人が諦める瞬間

人が諦める瞬間を、
間近で目撃したことがある。

これほど、いとも容易く、
諦めてしまうものかと、
呆気にとられてしまったくらい。

わたしにしてみたら、
それほど頭を使わなくてもよい
ごく単純なことだったので、
そのくらいのことで?と思う
容易なこと、ごく単純なことが、
その人にとっては、
とても難解で、
なんだか面倒で厄介、
煩わしいみたいだったんだけど…

すぅーっと、音もなく
静かに消えていくような
まるで身を引くかのように
見せかけた、巧妙な手口とも
言いたくなるような狡さが
そこに、見えたような気もする。

諦め方にも色々あって、
あれこれ遣り尽くしたけど、
力が及ばず、
到達できなかったり、

英断の末、苦渋の末に、
身を切るようにして…

はたまた、未練を残したまま…

再チャレンジの機会を伺って、
やむなく今回は見送る…とか

様々なパターンがあるけれど、
わたしが目撃したものは、
それらとは異なり、
あまりよい感じのしないパターン

ある意味、
滑稽にも見えたりして…

本人は、うまく免れた…
と思ってるかもしれないけれど、
わたし以外にも、見る人が見たら
多分すぐに、
それと勘づかれてしまう。

わたしには、
諦めたくないものが
幾つかある… というか、
ようやく見つけた、見つかった…
という感じかな(笑)。

そういうものが、
わたしにはあるということは、
とても幸せなことだなって思う。

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