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バイカーへの道④クランクS字課題スランプ

運転操作が少しずつ慣れてきて、外周なら任せて!停止だってもう大丈夫!になった頃、それはいきなりやってきた

(ちゃんと前の時間のアフターフォローで次は課題に入っていくからとは聞かされているけど)

課題‼︎‼︎

教官の後ろに乗って、説明を受ける

「じゃあ、一本橋ね」

夫から教習の中で難しいとしたら一本橋くらいかなあ?とは聞いていた

ドキドキドキドキ

向こう側まで行けるか、私‼︎
いざ‼︎

⁈⁈⁈あれれ?
すんなり行けた
‼︎

背筋ピンっピンのビンっビンで前凝視!でものすごい感じだったと思うけど

「じゃあ、次は8の字」

とりあえず8の字を言われるがままやってみる

力抜いて脇締めて
顎引いて顎引いて
先を見て先を見て先を見て
そのままそのままそのまま
はい出口左右確認クラッチ!

8の字…完璧…フッ…
(勘違い)

よし!来い次の課題‼︎

「じゃあ、クランク」

教官の後ろに乗りながら、この頃にはもう不安しかない

クランクに入って直ぐ左に曲がるとかできるか⁈
え?3速を2速に落としてブレーキ、クラッチ切ってから半クラで入る⁈出る前に左右確認、クラッチ切って⁈⁈
えーとえーと、いっぺんにいろいろ起きるのはわけが分かりません‼︎

できないイメージしか出てこなくて、もう乗りたくない

が、やってみるしかない

もうクランクに入るところから、半クラのスピードすらコワイ

転倒

これが多分初めての運転操作中の転倒

その後も転倒続き

内一回はハンドルを握る手に力を入れ過ぎてふかしてしまい、その勢いにビックリして転倒
こうやって暴走しちゃうのか…とまた恐怖

もう苦手意識しかない状態なんだけど、とにかく教官の言ってる通りにやるしかない

ヘルメットの中で何度も「ふぅーーーっ」っと妊婦並みの呼吸をしながら挑む

ハンドル操作と目線!
なんとか通過

「じゃあ、Sの字ね。ここはUターンして入るから」

もう何もかもいっぱいいっぱいの私には、S字がどんな形状の道で、どこで何がUターンとか考える余裕もなく…

転倒
転倒
転倒

はぁ…
もうコワイ
乗りたくない
早く終わって…

30キロで急制動もやったんだっけか?
忘れたけど、その日の教習はもうダメダメで終わった…

終わってから、プロテクター外して水を飲みながらまた「ふぅーーーーーー」とかって妊婦並みの吐く息を繰り返していたら、若いメンズが話しかけてきた

「おねーさん、どうして免許取ろうと思ったんスか?」

さては教習中にコケまくる私を見たのだろうか…

あんな状態の人が、よくバイク乗ろうとか思うよなとか思ったのだろうか…

自分の鈍臭さに落ち込み気味だから、もー受け取り方がヤバい

「ずっと前からバイクに乗りたいと思ってて…」

それだけですよ…
おばさんの挑戦ですよ…
メーワクかけてたらすみませーーーん

次の予約を入れようと受付に行くと、受付の女性が
「大丈夫でした?大変だったでしょ?」と優しく切り出してくれた

私「もぉ〜〜恐怖心から全然出来なくて転びまくりました…」

受「恐いですよね〜そうですよね〜。今日も1人女性の方がああもう無理かもって言ってみえたんですよ。こないだも別の女性ですけどね、なんでできないんだろうって自分で自分が悔しくて涙ぐんでたんですよー」

私「分かります…すごく分かります‼︎」

受「みなさん、この辺りで嗚呼〜ってなるんですけどね、その方も2段階に進んだら全然平気で走ってるんです!だから大丈夫!」

私「ありがとうございます、がんばりますぅ〜〜(涙)」

嗚呼、悔しい
そして、あまりにも情け無い


次はもう少しマシになりたい!と、次の教習までにやった事は、初めに渡された教本を見る事と、初めに渡されたDVDを観る事と、後はひたすらイメージトレーニング

クランクやS字がどういう形をしているのかしっかり全体像を把握して、入る時の操作、目線とハンドルの操作と、入る時出る時のクラッチ操作と左右の確認、力を抜く事、自信を持つ事

DVDを何度か観てやっと気付いた事があった

模範ライダー、校長先生じゃん‼︎

(昭和のまんま、今より若い)

私がバイク倒す時って、完璧に心の乱れ
ちょいちょい、バイクの制御より心の制御ですよ!
(曲がりなりにもヨガ講師!)

こんなんじゃあ、公道なんて危なっかしいが過ぎますよう

落ち込んでばかりいられないので、さあ次へ!
リベンジ!クランクS字!

いよいよコースも入ってくる
がんばれ、私‼︎

続く

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