JKもOLも描ける!意外と知らないことだらけなワイシャツの描き方を解説
社畜時代にコミケで出す同人誌を描こうと2徹したら
仕事中に立ったまま寝てたことがあるReLです。
今にして思えば、よくあんな無茶なことできたな〜と(笑
”好き”だからこそ為せたことだったんだろうなと思います😅
突然ですが、ワイシャツって上手く描けますか?
学生服やスーツなど、フォーマルな服装の代表とも言えるワイシャツ。
人によっては学生時代から馴染みのある服ですが、
いざ描こうとすると中々に難しいものです。
上着を脱いだJKを描きたい!
スタイリッシュなOLを描きたい!
推しやオリキャラにワイシャツを着せたい!
だけど上手く描けない…😔
というあなたのために、今回は
ワイシャツの描き方を解説していきますよ٩( 'ω' )و
ワイシャツをワイシャツらしく描くために
気をつけたい4つのポイント
1. ボタンの綴じ方向
ワイシャツ、実はメンズとレディースでは
ボタンの綴じ方向が逆になってることは知っているでしょうか?
メンズはキャラの左手側が上、右手側が下になります。
ボタンは右手側に縫い付けられていますね。
一方、レディースはキャラの右手側が上、左手側が下です。
ボタンは左手側に縫い付けられているんです。
この理由については諸説ありますが、
有名なのは中世ヨーロッパの上流階級に起源があるとする説ですね。
本当にこれが起源なのかはわかりませんが、
実際にワイシャツに限らずほとんどの洋服で
メンズとレディースではボタンの綴じ方向が逆になっています。
2. 襟の形
首にピッタリとつけず、ちょっと隙間を開けて余裕を持たせます。
首にぴっちりフィットさせすぎると
窮屈な印象になってしまうので注意してください。
じゃないと、ポーズによっては首が絞まってしまうことに…😅
襟を首の後ろに回すときに、
構造が破綻しないように注意してください。
肩〜首に続くラインは、必ず襟の下に潜り込む構造となります。
逆に言えば、このラインの上に来るように襟を描くことがポイントですね。
そして、襟元の形も注意です。
ここは油断すると僕も不自然な形で描きがちな部分😅
”前たて”と呼ばれるボタン綴じパーツがある分、
ボタンを綴じても襟と襟の間には間隔があります。
3. 襟と袖は固めの印象にする
襟と袖は、実際に他の部分と比べて生地が厚く、固くなっています。
この部分は手で変形でもさせない限りシワはできません。
シワを描かず、なめらかな曲線で描くと
パリッとした感じになって良いですよ。
4. スカートやパンツにインさせるかどうか
ワイシャツをスカートやパンツにインさせるかどうかで
胸から下のシワのでき方が違ってきます。
この記事では、インさせる場合のシワの描き方を解説します。
裾付近は、インさせていても
動き回ることで徐々に上がってきてダボッとした感じになります。
このほうが自然な感じになるので、忘れずに表現しましょう。
3ステップでワイシャツを描いてみる
1. 原型を描く
素体に着せるようにして、ワイシャツの大まかな形を描きます。
以下の4つのポイントを意識してみてください。
■襟
首元のボタンを綴じてるかどうかで形が変わります。
ボタンを綴じない場合は襟を少し広げておくといいでしょう。
■袖
他の部分と比べて生地が厚くしっかりしてるので、
ある程度はっきりした形で描きます。
腕を取り囲むように、筒状の構造を描いてください。
手首に対してちょっと余裕があると程よいサイズ感になりますよ。
■前たて
しっかりと体型に沿って身体の中央を走るように描きます。
胸が大きいキャラなら、前たてもその分前方に突き出る形となります。
ボタンの綴じ方向にも注意してください。
レディースはキャラから見て右手側が上、左手側が下です。
ボタンが縫い付けられているのは左手側です。
■全体的なシルエット
ぴっちりではなく、ある程度余裕を持たせます。
ワイシャツに使われる生地は、しっかりしてる分
あまり伸縮性がありません。
ぴっちりだと極端に動きづらくなり、
無理に動き回ると破けてしまうので
体型に対してある程度の余裕が必要なんです。
あと、パンツインしてる裾の部分はダボッとさせます。
これはちょっとカクカクした感じの多角形を
いくつか描くと良い感じになります。
2. 生地の継ぎ目を入れる
次の4箇所に生地の継ぎ目を入れることで、
よりワイシャツらしくなります。
首〜肩
アームホール
袖の裏側
胴体部分の両側
3. シワを描く
リアルな服に欠かせないシワを描いていきますが、
ワイシャツは胴体と袖でシワのでき方に少し違いがあります。
■胴体
腋(わき)、胸、ボタンがシワの発生源になります。
胴体部分はこれら複数の発生源が
互いに引っ張り合うことでシワができます。
これらを結ぶようにシワを描いていきます。
前たては左右に広がろうとする生地を
ボタンによってつなぎ留めているので、
ボタンを中心としてシワを伸ばします。
ダボッとした裾部分は、生地が余ることで別系統のシワができます。
これが結構描くのが難しいんですが、
シワの山になる部分にY字やV字が潜んでいることが多いんです。
なので、Y字やV字を意識して描いてみてください。
ここまで描けたら、前たてや両サイドの継ぎ目を
生地の凹凸に合わせて変形させます。
生地の継ぎ目はシワの発生源であると同時に、
胸や肩に引っ張られて変形するという特性があります。
これを表現できると、大分リアルさが増してきますよ。
■袖
胴体部分よりも生地に余裕があるので、
生地が余ることによるシワができやすい部位です。
腕を曲げてる場合は、腋と同じように
肘の内側に向かってシワが集中することになります。
裾部分と同じく、V字やY字を意識するといいでしょう。
一方で腕を伸ばしてる場合は、肩から袖に向かって
直線的なシワができ…そうなものですが、実はそうとも限りません。
袖をピンと引っ張ってれば直線的なシワになりますが、
大体は腕を曲げたときのシワの形が残っているため
肘の内側付近にX字やY字のシワができます。
肘から先の部分は、シワを描く前に
ワイシャツに特徴的な構造を描くといいでしょう。
腕部分の生地は袖付近で折りたたまれた状態で
袖口に縫い付けられているので、それを表現します。
腕を曲げている場合は肘が袖部分を引っ張るので、
肘に向かうようなシワを描きます。
ある程度シワが描けたら、
シワの形に合うよう腕部分の輪郭を補正します。
これでワイシャツの完成です。
分からないシワは描かないというのも手
オーソドックスなワイシャツの描き方を解説しました。
いかがだったでしょうか。
はっきり言ってしまうと、
ワイシャツのシワというのは”強敵”です。
ゲームで例えるなら、服というエリアのボスと言ってもいいでしょう。
特に腕や裾のダボッとしたシワは、
それだけで別記事を書けてしまうほど奥が深いものです。
描いてるうちにわからなくなってきたら、
資料を頼ってみてください。
pixivでもファッションサイトでも、
探せばいくらでも良いシワの資料が出てきます。
コスプレイヤーさんの写真を参考にするのも良いかもしれませんね。
それでもどうしても描けないなら、
いっそシワを描かないというのもアリです。
最低限、襟や前たて、
身体のラインがモロに出ない程度のダボッと感など、
ワイシャツを表す記号を描けていれば
シワがほとんどなくてもちゃんとワイシャツに見えるものです。
その曖昧な感じが成立するのがイラストの良さなんです。
恐れずに軽い気持ちでトライしてみてくださいね٩( 'ω' )و
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