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DCを駆け抜けたド邪道デッキ【ロルバダイナマイト】

マスターデュエルのサービス開始から約2ヶ月が経った2022年3月頃、こんなコンボでワンキルしてくるデッキが主にランク戦の底で横行していました。

自分のEXを裏側除外、同じ枚数だけ相手のEXを表側除外

《魔獣の大餌》で相手のEXデッキを15枚すべて除外し

相手の除外枚数*300ダメージ 当時は3枚積み

《D.D.ダイナマイト》2枚で4500バーン*2、勝利

必要となるキーカードの要求値がそれなりに重いため高い勝率は望めないお遊びデッキのひとつという扱いだったのですが、安さと操作の単純さに目を付けたのかこれを使うbotが大量発生。
【ダイナマイトワンキル】の悪名は瞬く間に知れ渡り、私を含め少なくないプレイヤーがこのデッキの対策のためだけにEXデッキの枚数を13枚に減らしたりしたものでした。

これは同年5月9日、マスターデュエル初となるリミットレギュレーションの改訂により《ダイナマイト》が準制限になったことで元々低かった成功率が激減、同時にbotの対策も行われたようでbot自体をそれほど見ることがなくなり、この恐ろしい環境は無事終息を迎えました。


それから約2年の月日が流れ、地下で着々と新規カードの力を蓄えたヤツは気がつけばそれなりの力を取り戻していた……のかどうなのか。


そんな感じで今回はDuelist Cup 2024 MARで使用した
《トランザクション・ロールバック》採用型【ダイナマイトワンキル】
称して【ロルバダイナマイト】デッキの紹介記事です。



コンセプト

結論からいきましょう。このデッキは1st STAGEをそこそこ容易に突破することを想定した特化デッキです。

1stのDLv変動のメカニズムをざっとおさらい。
勝ったら+1負けたら-1で計算される「差し引き勝数」がDLvごとに一定値を超えると昇格し、一定値を下回ると降格します。またマイナスのときに勝つと1にリセットされます(たぶん)。
昇格に必要な差し引き勝数は14までが2、15~19が3、20が4です。降格は2か3です(適当)(詳細不明)。
また15までの各DLvと17に降格の底があり、そのDLvからはどれだけ負けても降格することはありません。

それはつまり、何連敗しようと15→17の間に差し引き6勝/17→20の間に差し引き10勝を一度ずつ達成できたら昇格が可能ということです。
極端な話、勝率1%のデッキでDLv15から1584連敗した後16連勝するような偏りを引けば1stは突破可能なのです。
安定した勝率は1stの突破に必須ではない。ここが着想になりました。

勝率の低いデッキで1stを突破するためには何が必要か。
試行回数です。確率が低いならひたすら回数を稼いで勝ちが偏ることを期待するしかありません。当たり前の話ですね。
回数を稼ぐためにはどうすればいいか。
1戦あたりの時間を短くすればいい。当たり前の話ですね。
つまり、短いデュエルをひたすら繰り返し、その間に一度でも勝ちが偏って差し引き勝数が昇格条件を満たしてくれることを祈ればいいのです!
……というのはさすがに文字面が酷いので、少し格好をつけましょう。
高い勝率で「確率」を武器にする正攻法に対し、回数を重ねて「分散」を武器に戦う邪道。これがこのデッキで1stに挑むための戦術です。


以上、ここまでの文章は全部後から考えた理屈です。
最初は「あ、なんかすげー省力で回せそうだしとりあえず2連勝で行けるDLv14までやってみよ」くらいのアレでした。現実なんてそんなもんです。


このデッキ最大の特徴は他の追随を許さない圧倒的な回転速度です。
例えば1stで2時間で45戦した日がありました。マッチ開始からリザルト画面まで1戦平均3分未満で終わった計算になります。まともに戦うデッキであれば降参や泥試合等の例外を除いた1戦の所要時間は5~15分くらいでしょう。このデッキならその時間で2~5戦ほど消化することができるのです。

仮に勝率8割のデッキがDLv17から20に昇格するのに13勝3敗で16戦かかったとしましょう。するとこのデッキなら同じ時間で60戦くらい、勝率が4割なら24勝できる計算になります。
それだけあればうまいこと差し引き勝数が10に偏ってくれる可能性は低くないと思いませんか?思いますよね?思ってくれ。私は思って実践した。


結果、DC開始から6日目、2nd開始の4日前に1stを突破できました。
DLv20昇格戦6回敗退とかいう屑運ではありましたが試行回数の暴力で叩きのめしました。

ここまできたら勢いだ!と、デッキそのまま2ndも走り切り、結果は―――


概要

することは旧来の【ダイナマイトワンキル】同様《大餌》で相手のEXを除外して《ダイナマイト》のバーン2回で相手のLPを削り切るだけです。そしてこのデッキはそれ以外の勝ち筋を一切備えていません。
もちろん様々なカードで他の勝ち筋や一定のリペアプランを用意すること自体は可能ですが、このデッキが優先するものはあくまで回転速度。具体的は「勝てる場合はすぐに勝ち、負ける場合は早々に負けが確定してすぐに降参できる」状況を再現し続けたいわけですから、僅かな勝機のために時間をかける状況を生むカードはただのデメリットでしかないのです。

墓地効果で墓地の通常魔法の効果をコピー

旧来の【ダイナマイトワンキル】との大きな違いは3/8新規実装の《トランザクション・ロールバック》もとい《ロルバ》。これを墓地に用意しておくことで、一度使って墓地に落ちた《ダイナマイト》をコピーしてもう一度使えるため、かつて2枚必要だった《ダイナマイト》が1枚で済むようになりキーカードの要求値が格段に低下、成功率が現実的なラインになりました。

基本的な流れとしては以下の通り。

  1. 《大餌》と《ダイナマイト》をセット、墓地に《ロルバ》を用意

  2. 相手ドローフェイズに《大餌》で自分と相手のEXを除外

  3. 《ダイナマイト》でバーン1回目

  4. 墓地《ロルバ》効果で《ダイナマイト》の効果をコピーしてバーン2回目、勝利

さて、これらキーカード3枚を如何に調達するか。2年前に存在しなかったカードを採用し、環境との兼ね合いも考慮しつつ仕上げたのが
こちらのデッキ【ロルバダイナマイト】になります。


採用/検討カード

DC2nd最終構成

参考までに、個人的な肌感覚での優先度を5段階で付記しています。


必須カード

《D.D.ダイナマイト》優先度:5
《魔獣の大餌》優先度:5
基本的には手札に来たらセットで問題ありません。

《トランザクション・ロールバック》優先度:5
手札やセットでは使えないため、以下のカードで墓地に落とす必要があります。


必須カードに直接アクセスするカード

《悪魔嬢リリス》優先度:5
[任意の通常罠カードをセット]
必須以外の最優先カード三種の神器のひとつ。
セットなので《うらら》は効かず、フリーチェーンなので《抱擁》《ヴェーラー》その他各種妨害にチェーンして自身をリリースすることで効果を通すことのできる超強力サーチカードです。
召喚権はこれ最優先、というか他に出すモンスターがほぼいません。
サーチ先の優先度はだいたい《大餌》>《トラトリ》>《マーレラ》になります。

《トラップトリック》優先度:5
[任意の通常罠カードをセット]
必須以外の最優先カード三種の神器のひとつ。
罠カードの発動回数に制限がかかりますが、墓地効果は「罠カードの発動」ではないので墓地の《ロルバ》はこの制限を無視できます。
但し必ずフィールドで《大餌》の後に《ダイナマイト》を使わなくてはいけない関係上、このカードで《大餌》をサーチ(セット)してはいけません。
稀なケースとして、自ターン中に《ロルバ》を2枚とこのカードを墓地に落とせた場合、そのターン中に《ロルバ》墓地効果でこのカードをコピーすることで《大餌》or《ダイナマイト》を調達できます。

《バージェストマ・マーレラ》優先度:5
[《ロルバ》の墓地落とし]
必須以外の最優先カード三種の神器のひとつ。
他2つと違って《大餌》《ダイナマイト》へのアクセスはありませんが、3積みできてデッキから《ロルバ》を墓地に落とせるのはこのカードだけです。
但し墓地落とし手段がこれ1枚だけの場合、《うらら》を受けると終了します。ターン1制限はないので2枚用意できるとケアになります。

《おろかな副葬》優先度:5
[《ロルバ》《トラトリ》の墓地落とし]
効果自体は《マーレラ》の上位互換ですが、制限カードなので神器扱いにはならず。とはいえ効果が通れば《うらら》が怖くなくなる強力カードです。

《三戦の号》優先度:4
[任意の通常罠カードをセット]
相手のモンスター誘発を切らせることができたらキーカード1枚に変化する強力カードです。

《トラップトラック》優先度:2
[任意の通常罠カードをセット]
同一罠カードが不要な代わりにフィールドにモンスターが必要な《トラトリ》ですが、だいたいフィールドにモンスターが残りません。
最初から不採用。


ランダムで必須カードにアクセスするカード

《強欲で謙虚な壺》優先度:3
[デッキトップ3枚サーチ]
後述の特殊召喚系モンスターを使えなくなるデメリットはあるものの、基本的にはこちらを優先で大丈夫だと思います。

《ワナビー!》優先度:3
[ターンエンド時デッキトップ1~5枚目いずれかの罠カードをセット]
キーカードが1枚だけ足りなかった時の最後の運ゲーができます。
セットからキーカードに触れられる罠カードの枚数は
・《ダイナマイト》のセット:5枚;《ダイナマイト》《トラトリ》
・《大餌》のセット:3枚;《大餌》
・《ロルバ》の墓地落とし:6枚;《マーレラ》《トラトリ》
なので、《リリス》や《号》で任意の罠を調達できる場合は《大餌》を優先するといいでしょう。


ドローソース

いずれも《うらら》が刺さるので、《マーレラ》への《うらら》ケアが必要な場合はドローの必要がない状況でも使っておくと良いでしょう。

《無の煉獄》優先度:4
[1:1交換/《ロルバ》《トラトリ》の墓地落とし]
ターンエンド時に手札から《ロルバ》を墓地に落とせるのがあまりにも便利です。そこから前述の墓地《ロルバ》《トラトリ》によるキーカードセットをエンドフェイズに行うことも可能です。

《チキンレース》優先度:4
[1:1交換]
このカードのみの場合は問題ありませんが、自分や相手のLPが増減していたり相手の除外枚数が多かったりすると2回目のバーン時に相手のLPが自分のLPを下回ってしまい、ダメージが無効になってしまうことがあります。その場合は《大餌》の除外枚数を減らして対応することになります。
簡単な計算としては「相手の除外枚数*600」が相手のLPをギリギリ上回るように枚数を調整すればOKです。

《リンクアップル》優先度:4
[1:1交換]
EXにリンクモンスターがいなければ確定ドローになります。
《うらら》以外にも特殊召喚効果を見て《増G》を投げられることも多いので《三戦》条件用に有用です。
1stまで採用、何故か2nd不採用。正直入れ得カードだと思います。

《ドン・サウザンドの契約》優先度:3
[1:1交換(相手もドロー)]
自分のLPが減ってしまう関係で《チキレ》との併用時は《大餌》除外枚数の調整が必須になります。
ドロー札公開の都合上、このデッキが知られるほど価値が下がります。

《暗黒界の取引》優先度:3
[2:1交換(相手もドロー)/《ロルバ》《トラトリ》の墓地落とし]
後述の手札から捨てて1ドロー効果のモンスターを捨てることで2:2交換になります。それらの採用枚数に応じて価値が上下するカードとも言えます。

《マジシャンズ・ソウルズ》優先度:3
[2:1or3:2交換/《ロルバ》《トラトリ》の墓地落とし]
使用済みの《チキレ》《ドン千》をコストにすると1:1or1:2交換で大きなドローソースになります。
墓地送りはコストなので効果を無効化されても墓地送り自体は可能です。
ほぼ唯一のフィールドでまともに効果を使うモンスターなので、《ヴェーラー》などの誘発による《三戦》条件用に有用ですが、裏を返せば他より止められやすいドローソースということになります。
またコスト用の《イリュージョン》と一緒に素引きした場合は通常召喚で使えはしますがだいぶディスアドです。
(それまで存在を知らなかったので)2ndからの採用。

《三戦の才》優先度:3
[2ドロー/ピーピングハンデス]
《号》と違ってメインフェイズ縛りがあるためドローフェイズ《増G》で使用条件を満たせないのが玉に瑕です。
ドローが不要な場合ハンデス効果を使うことも極稀にあります。

《未界域のモスマン》優先度:3
[ランダム1:1交換(自身選択の場合相手もドロー)]
何が選ばれてもとりあえず1ドローはできますが、捨てたくないものはセット・召喚しておく必要があるため《煉獄》を引くとだいたい腐ります。
後述の手札から捨てて1ドロー効果のモンスターが選ばれると1:2交換になります。また《取引》で捨てると(相手もですが)2:2交換になります。
後述、《スモワ》の中継として有用なので複数枚積み推奨です。

《No.60 刻不知のデュガレス》優先度:5
[2ドロー]
《モスマン》を2体特殊召喚できたら出せる、唯一EXで使う可能性のあるモンスターです。相当な上振れ機会でしかないものの、EXに入れない選択肢はほぼありません。
《アップル》と併用するとEXが13枚になって終了するので注意です。
DC通して4回特殊召喚に成功、内2回ドローできました。


その他

《イリュージョン・オブ・カオス》優先度:3
[《ソウルズ》のサーチおよびコスト]
両方素引きで事故になるのが玉に瑕です。
《ソウルズ》同様2ndから採用。

《スモール・ワールド》優先度:3
[任意のモンスターサーチ]
《アップル》以外はすべて《モスマン》経由でサーチ可能です。
サーチ優先度は《リリス》>《ワナビー》>《イリュージョン》です。

《シャドール・ビースト》優先度:3
《暗黒界の狩人 ブラウ》優先度:2
[効果で(手札から)墓地に捨てられると1ドロー]
《ビースト》のドローはターン1があるので複数入れると稀に事故ります。
《ブラウ》のドローは強制効果なので、《煉獄》でターンエンド時に捨てて《ダイナマイト》をドローしてくると《トラトリ》でサーチできなくなって終了する大事故が起こり得ます。
これを嫌ったため《ブラウ》は2ndから不採用。

《おろかな埋葬》優先度:2
[モンスター1体墓地送り]
《ビースト》をデッキから落として1:1交換かつデッキ1枚圧縮用に使います。両方素引きしたら事故になるので、採用する場合は《ビースト》複数積み推奨です。
《アップル》と悩んだものの最終的に2ndで採用。正直失敗だった気が。

《手札抹殺》優先度:2
[n:n-1交換(相手もドロー)/《ロルバ》《トラトリ》の墓地落とし]
《ドン千》との併用で相手の手札ピーピング(誘発ケア)が可能です。
《うらら》《増G》などの誘発札を使わせる圧は強いものの、《ディアベルスター》や【ティアラメンツ】を相手にするとデメリットが大きいです。
1stまで採用、2ndから顕著に【ティアラ】が増えたため不採用。

《手札断殺》優先度:1
《EMポップアップ》優先度:1
[n:n-1交換(相手もドロー)/《ロルバ》《トラトリ》の墓地落とし]
《断殺》は《抹殺》の下位互換、2枚固定は使いにくい状況が多いです。
《ポップアップ》はコストでの墓地送りなので《モスマン》《ビースト》《ブラウ》のドローのトリガーになりません。
いずれも最初から不採用。

《リロード》優先度:1
《打ち出の小槌》優先度:1
[n:n-1交換(デッキ戻し)]
どちらかというと墓地に落としたいカードが多いのでイマイチです。
いずれも最初から不採用。

《ギガンティック・スプライト》優先度:1(5)
[《ワナビー》のリクルート]
墓地から蘇生した《マーレラ》2体素材からのみ出せますが、それを成立させるためには自ターンに《マーレラ》2枚が墓地に落ちている状況で相手に2回通常罠(というか実質《抱擁》)を使わせる必要があるため、あまりの可能性の低さからないものと判断しました。
一応入れ得カードではあるにはあります。

<EXデッキ15枚>優先度:5
[《大餌》の裏側除外用コスト]
なんでもいいですが15枚積むのは必須です。
《アップル》採用の場合リンクは避けましょう。
《デュガレス》は推奨、《ギガスプ》は持ってたら入れとくくらいで。
残りはロイヤルまみれにして《ユニコーン》で覗いてきた相手を笑顔に!


戦績/対面感想

先攻後攻問わず

【EXが13枚以下のデッキ】
13枚以下だと《ダイナマイト》のダメージが3900以下になり、2回で8000を削りきれないのでデュエル開始即終了です、ありがとうございました。
1stと2ndで1回ずつ当たりました。
特に1stの方は13枚だったのでガチ対策だったと思われます。

ド上振れで《ダイナマイト》2枚セットから墓地《トラトリ》で3回バーンを使えたら勝てる可能性はあるにはありますが、実現機会は来ませんでした。


先攻

2nd勝率61.8%
キーカードが揃わない事故が1~2割、残り誘発等々で終了ってところです。
相手の手札を効果で墓地に捨てさせるカードをいくつか採用していることから、先攻であっても一部のデッキにはある程度動かれて誘発以外の妨害を受けてしまう可能性があります。

【ラビュリンス】
上振れ手札で《ビッグウェルカム》+フィールドにモンスターを用意されて相手ドローフェイズに最速で《通常姫》でセットした罠を破壊されて終了することが稀にあります。《狂時計》でこちらのターンにやられることも極稀にあります。

【ティアラメンツ】
《ハゥフニス》や手札捨て《シェイレーン》から2体融合モンスターを並べられた瞬間終了です。
とはいえだいたいは《ルルカロス》か《キトカロス》のみ、融合素材がEXデッキに戻って14枚を維持してくれるため割となんとなかります。

《黒魔女ディアベルスター》
今環境最大の障害、どんなデッキにも入っているのが厳しいです。
墓地蘇生から《シルウィア》を置かれていずれかの罠を無効化されるとまず終了です。
相手の手札を捨てさせるドローソースをあまり採用できなかったのはだいたいこいつのせいです。
こちらの手札が悪いと思わせることができたら《シルウィア》ではなく《原罪宝》《反逆》あたりを置いてくることもあるので、相手の手札を捨てさせるカードは一通り罠をセットした上で少し悩んでから最後の方に切るなどのプレイングで相手の油断を誘いましょう。

《レッド・リブート》
一発終了の代名詞、どこに投げられても終了です。
今環境ではあまり見なかったのが幸いでした。

《DDクロウ》
《ロルバ》の墓地効果にチェーンで《ダイナマイト》を除外されると確定で.終了です。
もちろんそれ以前に《ロルバ》を除外されてもだいぶ厳しいです。

《ディメンション・アトラクター》
《ロルバ》の墓地効果に依存している以上、ドローフェイズに投げられたらまず終了する致命的誘発です。
但し相手がメタビの可能性があるので、即降参ではなく相手ターンの初手までは様子を見た方が良いでしょう。
なお稀ですが《ダイナマイト》*2と《大餌》が手札にある場合は問題なかったりします。

《ドロール&ロックバード》
キーカードが揃っていない場合、最初のドロー後に投げられたら終了です。
とはいえデッキからセット、デッキから墓地落としは問題なく通るので手札が良いと貫通できる場合も結構あります。

《灰流うらら》
前述の通り《ロルバ》の墓地落としを《マーレラ》のみに頼る状況の場合は相手ターンに撃たれた瞬間終了です。
相手の手札に《うらら》の気配がある場合はなんとか自ターンの間に使わせるよう頑張りましょう。
また複数並べた罠の最初に《マーレラ》を使うと相手が他の罠等を警戒して温存してくれることが稀によくあるので、《マーレラ》(→《トラトリ》)→《大餌》の順で使うと効果的だと私は思い込んでいます。


後攻

2nd勝率22.7%
基本的に大多数のデッキに勝てません。
勝ち筋がある一部の特殊なデッキのみを狙っていくことになりますが、所要時間次第ではさっさと降参することも多いです。

【数多のデッキ】
展開過程で相手のEXデッキが13枚以下になった瞬間終了です。ありがとうございました。

【メタビ】
勝率9割弱
EXを使わない、妨害要素はほぼ対モンスター、複数ターンかけてくれる等々多くの要素がこのデッキにとって有利な性質をしています。
但し《ネクロバレー》《マクロコスモス》を置かれたら終了です。
1stでは特に最後の方でよく見たのでお世話になりました。
2ndからは顕著に数が減って寂しかったです。

【ラビュリンス】
勝率4割くらい
EXを使わない環境デッキの代表格です。
単純に《通常姫》と《迷宮城》の破壊/ハンデスが効いてキーカードが揃わないことが多いです。
また《ロルバ》をセットされてこちらの《ダイナマイト》を利用されて負け、こちらのターンエンド時に《狂時計》+《闇のデッキ破壊ウイルス》でセットした罠を全破壊されて負けなどテクニカルな負け筋を通されたことも1回ずつありました。
それでも他のデッキよりはまだなんとかなる方です。

【ふわんだりぃず】
勝率1割未満
EXを使わない準環境デッキの代表格です。
《夢の街》から《巨神鳥》《ライザー》を出されたらまず終了です。
極低確率ですが《ドン千》で相手が魔法カードをドローした場合、通常召喚を封じて完封勝利が狙えます。

【クシャトリラ】
勝率1割未満
《アライズ》を出されたら終わりですが、その時点でだいたい《シャングリラ》も出ているのでそもそもEX13枚以下で終了です。
事故り気味で《シャングリラ》+《ユニコーン》+《フェンリル》+《バース》みたいな盤面でターンが来た場合のみなんとかなる可能性がありますが、基本《ライズ》が見えた時点で降参でいいでしょう。
混ぜもの含めて今回一番よく見た気がします。 きらい

【ティアラメンツ】
勝率1割未満
テーマ内融合は素材がデッキに戻るのでEX消費は軽減されるのですが、それでもだいたい《ルルカロス》+《リダン》or何かが立って終了です。
事故り気味で《ルルカロス》のみ(EX14枚)だった場合はなんとかなる可能性があります。
但しその場合でも《ペルレイノ》《クライム》《ハートビーツ》あたりで罠を妨害されると終了なので、【クシャ】より更に突破率は低いです。
シクパ追加のタイミングもあってよく見ましたねホント。

【神碑】
勝率5割(2戦1勝)
だいたいEX消費は《フギン》のみでターンが返ってくるので勝ち筋は残りますが、《破壊》やらキーカード除外やらで負け筋は多めです。
負けた相手は【ナチュルーン】、EXが2枚減って終了でした。

【ダイノルフィア】
勝率10割(1戦1勝)
自らLPを減らし、除外枚数も増やしてくれるのでEX枚数を減らされても勝ち筋が消えない相手です。
但し《フレンジー》《ドメイン》などの罠や《ケントレギナ》のコピーで効果ダメージを0にされるので、それでターンを凌がれている間に殴り倒されるかどうかの戦いになります。
他のデッキと考えることがまったく違って楽しかったのでもう何戦かしたかったですね。

【ネムレリア】
勝率10割(1戦1勝)
自らEXを除外してくれるので勝ち筋が消えない相手です。
《レペッテ》の2枚効果でダメージを半減されると基本終了なので、可能であれば《レペッテ》にチェーンして《大餌》を使いたいところです。
但し《大餌》ターン後でも相手の除外枚数は多めのままなので、墓地に《ロルバ》を送り続けることでゴリ押しが可能な場合もあります。
みたいな想定をしていましたが普通に勝って終わりました。 残念

【サンダー・ドラゴン】
勝率10割(1戦1勝)
除外枚数を増やしてくれるので勝ち筋が消えない相手です。
《ダイナマイト》一回で6000ダメージ出たのが気持ちよかったです。

【VS】
勝率0割(1戦0勝)
EXから出てくるのが《虚像》のみなので勝ち筋のある相手です。
ヴァリウスの地炎闇効果でセットカードを破壊されて終了しました。
先攻でちょいちょい見たので後攻で勝ってみたかったですね。

【HERO】
勝率0割(1戦0勝)
《アライブ》でLPが半減した場合のみ勝ち筋があるにはあります。
《ダーク・ロウ》で終了します。
展開が長いのでその前に降参しました。

【御巫】
勝率0割(1戦0勝)
基本EXを使わない勝ち筋のある相手ではあるのですが、2ndで一度だけマッチした相手のEX枚数が6枚だったので終了しました。


最終戦績

1st(序盤はまともに記録を取っていなかったので突破日のみのデータ)
45戦21勝24敗
勝率46.7%

2nd
164戦
72勝92敗
先攻勝率61.8%(65/89)(内コイン裏3戦)
後攻勝率22.7%(17/75)
勝率43.9%(72/164)


思ったより後攻勝率高かったな?ってのが正直な感想です。
勝率4割でも回し続けたら1stは突破できるんだよォ!
2ndでは強みは活かせないけど、それでも銅くらいなら……

10681位(10000位以内で銅)

……行けたんだろうなあ。このくらいなら大丈夫だろうと撤退したら見事に銅ラインの直下に埋もれました。残念。


あとがき(ただの書き散らし)

このデッキは降格下限の深いランクマには不向きだぞ!

このデッキはゲーム的に不健康なデッキだぞ!

このデッキを使ってるとbot通報をよく受けるぞ!

このデッキが流行ったら

  • 《ロルバ》準制限

  • 《ダイナマイト》制限

  • 《大餌》禁止

どれかが来て死ぬぞ!(予言)

このデッキはデュエルパスの進行やレガシーパック稼ぎに便利だぞ!

お許しください!


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