買った金額以上にかかる、モノの管理コスト
「モノ」を買う時、私たちはそのものの値段に注意を向けがちです。例えばひとつのバッグがあったとして、1000円だったら安い、100万円だったら高いというように形容するのではないでしょうか。
だけれども、本来考えるべきなのは「そのモノの管理コスト」のほうではないでしょうか。管理するためにかかる金額が高ければ、たとえ無料でも、さらにはお金を貰ったとしても、もらいたくないものはたくさんあります。
そんなふうに、「モノの管理にかかっている目に見えづらいコスト」をこの記事では洗い出していこうと思います。モノは持っているだけで、お金を吸っていくのです!
1モノを置くために必要な場所
モノを持っているためには、それを収納する場所が必要です。そしてそれらは、あなたが払っている家賃から、場所を貰っているのです。
例えば、東京都23区内のワンルームの賃貸の平均値が6万円から12万円ほどなので、ここでは25平米の家賃8万円のワンルームにあなたが住んでいると仮定します。キッチン・トイレなどを含めて計算しても、1㎡あたり1ヶ月で3200円くらいかけているわけです。1年間で3万8400円になります。
1㎡というのは、ローテーブル1つくらい、洋服掛け1つくらいで大体場所をとってしまいます。他にも、積み上がった本やバック、クローゼットからはみ出した洋服など、すぐに「年間4万円を支払って置いているモノ」になってしまうのではないでしょうか。
せっかく広い部屋が良いから、と思って借りている部屋も、そういったモノのために無駄なコストが削り取られてしまいます。
以下、出典。
2モノを収納をするために必要な収納用品や家具
モノが増えてくると、見苦しくなってくるので、それを整理できる収納用品や家具が必要になってきます。例えば、本棚や棚、洋服かけやハンガー、収納ボックスなど多岐に渡ります。
けれどもこれらは本来、ものがなければ必要なかったものです。そんなにものが多くなければ、間仕切りのようなボックスも必要なかったかも知れません。そんなふうにして、モノがモノを呼び込んで、要らないモノをどんどん増やしてしまいます。そしてこれらもお金がかかってしまうのです。
3モノがいっぱいあるからの管理に裂かれる労力
モノがいっぱいあると、その管理をするのも気づかないうちに疲れてしまうことがあります。何もないテーブルだったら、鍵を探すのは一瞬でも、ごちゃごちゃしたところから毎回鍵を探したりしていると、知らないうちにも、疲れてしまいますよね?
そんなふうにして、脳内の労力を少しずつ奪ってしまう力がモノにはあります。
それらを掃除しなくていけないこと、あるべき場所にしまわなくてはいけないこと、どこに置いたのか覚えておかなくてはいけないことなど、モノがある生活というだけで、その人の負担になっていきます。
そうして積もり積もったエネルギーがなければ、本来もっと注力したかったことに力を入れたり、打ち込むことができたかも知れません。
モノというのは頭のエネルギーも吸い取ってしまうのです。
4モノは捨てるのも一苦労
また、モノというのは捨てるのも大変です。
大きなものは捨てるにしても手続きが必要で、時間も体力も奪われます。
小さなものでも、捨てるための時間や決断力も取られます。モノはいろいろなモノをとってゆくのです。
捨てるための時間に働けていれば、もっと有意義なことを決める力に使っていれば、稼げたお金や得られた体験があったのではないでしょうか。
まとめ
まとめると、「モノ」はそのモノの価格よりも、管理のコストのほうがずっと大きいのです。だから、無料で貰ったモノでもその管理コストは機会損失を含めると、数十万円くらいしている場合もあるかも知れません。
そんなふうに、管理のコストがかかることを理解しているからこそ、徹底的に「要らないものは買わない」を実践していけると良いなと思った記事でした。
読んでくれてありがとうございます。
ではまたー!
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