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のらくろ二等兵 (長谷山雛菊音楽会)。

長谷山雛菊音楽会一同による児童劇「のらくろ二等兵」。ご存知田河水泡原作の兵隊漫画を、劇団主催者で作曲家の長谷山峻彦がアレンジしております。講談社発行の人気子供雑誌「少年倶楽部」で昭和6年から連載され、擬人化した犬達の軍隊「猛犬連隊」に孤児の黒犬である“のらくろ”こと黒吉が入営する所からスタート。何処かスッとぼけた性格ながら要領が良く、ドジと勲功を重ねながら軍隊内で出世して行き、戦争が激化した昭和16年に軍の圧力で最終回を迎えるのですが、その時は大尉にまで昇進していました。足掛け10年に渡って当時の少年達を夢中にさせた彼は、紛れもない元祖ジャパニーズ・ヒーローであり、戦後は「のらくろ名探偵」として新シリーズが登場。また後々アニメ化される等、後世に渡って本作は愛されて同時に多くの新たなファンを得ているのです🐶。

この頃、講談社は音楽界に進出してキングレコードを設立しました。これによって自社作品の音盤化が容易に行われる様になり、今で云うメディアミックス展開が可能になりました。早速人気漫画「のらくろ二等兵」が音盤化され、当時人気を誇った長谷山雛菊音楽会が芝居を担当。針を下ろすと、バイオリンとピアノよる優美な旋律が流れますが、突如けたたましい起床喇叭で猛犬連隊の兵士らは飛び起きます。しかし主人公のらくろは全く目が覚めず夢の中、隊長に叩き起こされてもオトボケ振りは変わりません。そして訓練が開始され、子供らの合唱が響く中、早くも昼の時間が。のらくろは自分が炊事当番である事を度忘れしており、慌てて厨房に行くと何と昼飯用が豚が逃げてしまった後。早速豚探しが始まるのですが、レコードはここで終了。続きがあるなら聴いてみたいです😀。

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