マガジンのカバー画像

歴史事典アーカイブ:閃きをあなたに

歴史学の独立研究者が運営しています。専門家の研究書等を用いて、歴史のより確かな知識と魅力をしっかり紹介します。ウェブ上のコスパよい歴史事典アーカイブの構築を目指しています。月額5…
2024年10月末までに、一挙に50記事を追加します。1つの記事につき、10円という破格です。ぜひ…
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#神聖ローマ帝国

(定期購読)皇帝フランツ2世と神聖ローマ帝国の終焉

 フランツ2世は神聖ローマ帝国の最後の皇帝(1768-1835:在位は1792-1806年)。オーストリア帝国の創設者でもあり、オーストリア皇帝としてはフランツ1世を名乗った(在位1804-35)。フランス革命の勃発後に皇帝となり、革命への干渉戦争を行った。だが、帝国内の混乱とナポレオン戦争により、むしろ神聖ローマ帝国の歴史に終止符を打つことになった。オーストリア帝国では、メッテルニッヒを宰相として重用した。 フランツ2世(Franz Ⅱ)の生涯  フランツ2世は神聖ロー

(定期購読)神聖ローマ皇帝レオポルト1世:オーストリア・ハプスブルクの確立

 レオポルト1世は神聖ローマ帝国の皇帝(1640ー1705)。在位は長く、1658から1705年まで。この時期、フランスとオスマン帝国と厳しい闘いを強いられた。第二次ウィーン包囲を耐え、フランスを孤立させてどうにか乗り切った。他方、オーストリア・ハプスブルク家の所領で対抗宗教改革を敢行した。芸術の愛好家としても広く知られる。 レオポルト1世(Leopold I)の生涯  レオポルトはオーストリアのウィーンで神聖ローマ皇帝フェルディナント3世の次男として生まれた。本来は兄の