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ハマった沼が自給自足の自創作小説だった件について

こんにちは!
本当はまったく違う記事を書こうとしていたのに、タグに興味をそそられ、本記事を執筆してしまった物書きの勝哉道花です!

いやだって、『ハマった沼を語らせて』ですよ。
こんなんもう思う存分に、自創作沼に落ちてる自創作限界ヲタクとして、あれやこれやを語るしかなくないですか!?ねぇ!?!?(知らんがな)

というわけで今回は、自創作限界ヲタクが過去最高潮に狂った自小説についての話をしていこうかなと思います(笑)

長々と語ってしまう予感が、すでにひしひしとしておりますが、最後までお付き合いしていただけたら嬉しいです!

自小説に人生狂わされたきっかけ

今回はnoteのハッシュタグをお借りして記事を制作するので、もしかしたら「そもそも『自創作』って何?」という方も読みに来ているかもしれませんね。
というわけで、そうした方々向けに簡単に自創作についてご説明しますと、自創作とは『自分で作ったオリジナル作品』のことを指します。

『一次創作』とか『オリジナル作品』とかって呼び方をされる場合も多いです。
いや、むしろそっちのが多いかも。自創作って言う方、あまり聞かないし……。私が気づかなかっただけで、少数民族の可能性が少なからずあるな、これは……。

ま、まぁ、呼称はさておき。
本記事で大事なのは、『自創作=自分で作ったオリジナル作品』という点なので、そこだけ覚えてもらえれば、問題なく記事を最後までご一読していただけると思います。

そしてこの記事を書いてる勝哉は、自創作という世界において『小説』を制作する、『物書き』と呼ばれる部類の人間です。

そんな私には現在、定期的に接取しないと体調を崩しかねないレベルで推している自創作があります。

それが、小説投稿サイト・ステキブンゲイ&カクヨムにて公開中の作品『Herec~一度音楽をやめた奴らが『社会人バンド』を組む話~』(以下『Herec』)です。

▼どんな作品か気になる方は、こちらからお読みください!

ザックリしたあらすじを言うと、「いろいろあってバンドや音楽から離れていた奴らが、やっぱりいろいろあって『社会人バンド』を組むお話」です。まぁ、サブタイトル通りのお話ですね(笑)

本作は、本当なら書く予定のなかった、ボツ案にする小説だったのですが、思いついてからしばらくしたある日、「この話が読みたい!」という気持ちがわきだし、書き出した作品となっています。

それまで「書きたい」と思って書いた作品はたくさんあったのですが、「読みたい」という気持ちになって書いた作品は、実はこの話が初めてで、自分でもびっくりしたのを覚えています。

そうなった大きな原因としては、当時抱えていた「最近読みたいと思う本が見つからない」という問題が大きかったように思います。
「読みたい本が見つからないなら、自分で読みたいものを書けばいいんだわ!」という極論を抱いてしまった形になります……(汗)

あと当時、一次創作界隈の創作論議に疲れてしまっていたというのもあって。
この界隈にある程度長く住んでいると、「こういう書き方をすべき」「こうやって物語は組み立てるもの」といった創作論は、どう足掻いても目や耳に飛び込んでくるようになります。
でも正直、絶対に正しい答えというのはそこになく、それ故にさまざまな物議が醸され続け、なかでもこの作品を思いついた当時は、なんだか凄くやけにTwitterの創作垢のTLが炎上していた事を覚えています。もう見たくなかったから触れずにいたので、一体何で炎上していたのは覚えていないのですが(苦笑)

なので「うるせぇ~~~~~~~!!創作論とか知らねぇ~~~~~~~~~!!俺は俺の読みたいものを書く~~~~~~~~~~!!!それでなんか創作論的にいろいろ間違えてるものが生まれても、それでもこれが俺の読みたい作品じゃ~~~~~~~~~~!!!」と、最終的に一人勝手にブチキレながら、制作にあたったのが本作となっています。
疲れやモヤモヤが一周回って、怒りになってしまった(笑)

さらに「どうせ読むなら、めちゃくちゃ『自分が』楽しめる小説にしたい」という想いにかられ、自分が好きな要素をできる限りぶっこんで、詰め込んで、誰得俺得勝哉の趣味性癖特盛設定&物語展開を制作。

キャラクターの設定考案中なんて、心の涎が止まりませんでしたね。
「これが俺の考える、最強の設定だぜ」とかって一人ニヤニヤしてた。冷静に考えると気持ち悪いな。

実際原稿を執筆していた時も、涎にくわえ、脳汁ドバドバ出てた気がしますね。一人で「うわ~!ここ好きぃ~!」「あ~、性癖。素晴らしい。もっとやれ」と、ずっと原稿画面前で興奮していましたし。
書き終わる間際も、「え!?もう終わるの!?なんで!?どうして!?やだ~!まだ終わりたくない~!」って、画面前で最後の一行を書くのに抗ってました。
でも最後の一行は、本作を書く上でどうしても書きたかった文章でもあったので、泣きながら書いて物語をしめた記憶があります。

こんな書き方してりゃあ、そりゃあ愛着も深くなるわけで……。
気がつけば、自分で自分の趣味性癖にどちゃくそ刺さる沼を1つ完成させてしまったのでした(白目)

沼地の拡大は自給自足で

さて、自創作が沼地になったはいいものの、ここで1つ問題が。

というのもこの沼地、発祥が自分なので自分が動かないとグッズも何も生まれない!!!!

作品の続きが欲しいと願っても、作者が自分なので自分が動かないと続きが出ない!!
キャラを推す為のグッズが欲しいと思っても、作者が自分なので自分で作らないとなんのグッズも入手できない!!!!

沼地を彫り深め、ズブズブと落ちるためのものがぜんっぜん、どこにも、ない!!!!
こんなんじゃ、推しを祀るための祭壇ひとつ作れやしないじゃないか!!!!

なので日々、自給自足のサバイバル生活と言っても過言ではない毎日です。
自分で自分の沼地を拡大するために、毎日毎日沼底を深くする方法を考え続けてます。

とりあえず、現状やれた事で一番大きいのはカバー付き文庫本を作った事でしょうか。

一応創作系のイベントへの出店活動をしている身なので、イベントに出るついでに『新刊』という建前で文庫本を作ってしまいました★
できたものが、こちらになります↓↓↓

本文の編集や奥付のレイアウトは自分で行いましたが、カバーのデザインは、創作仲間兼友人であるイラストレーターさんに頼んで制作してもらいました。
Twitterには載せ忘れてますが、背表紙も本格的に作ってもらって、いやもう本当、感謝の二文字しかない……。

背表紙。本の整理番号(画像上の数字)までつけてもらっちゃって、
『文庫っぽさ』がやばい(語彙力低下)

とはいえ、このまま文庫本のみを販売すると、ただのWeb再録本になっちゃうな~と思ったので、イベント当日はここに追加で『Web未公開エピソードを載せた冊子』『バンドメンバーからのランダムメッセージカード』の2点を封入する形で販売しました。

これで私自身の『続きを読みたい欲』と『推し作品のグッズ欲しい欲』の両方を満たせたんだぜ!
ヤッタネ!!イベント当日&後日の通販で、ご購入くださった皆様は、勝哉の欲にお付き合いくださり、本当にありがとうございました!!!!(土下座)

正直、これまで幾度となく本は作ってきましたが、ここまで本格的な仕様のものを作った事はありませんでした。
なので文庫本制作期間は右も左もわからない手探り状況で、イラストレーターさんにも何度ご迷惑をおかけしたことか……。その節は、誠に大変ご迷惑をおかけしまして……。ごめんな、友よ(冷や汗)

とはいえ、文庫本作り自体はとても楽しかったです。
今までお話を書く事にばかり注力していたので、本を作るというそれ自体を楽しめたのは、今回が初の事だったように思います。

そういう意味で本作は、私に同人での楽しみを教えてくれた作品だといえなくもない気がします。
同人作家としての視野を広げてくれてありがとう。
おかげでまた一歩、自創作沼の深みにハマれた気がします。

そもそも自創作に愛がなかった話

そんな感じで、自創作への愛が高ぶり暴走しかけてる勝哉ですが、実は『Herec』を書き上げるまでは自創作への愛がほとんどなかったと言っても過言ではなかったりします。

というのも、それまでの勝哉はずっと『プロ』になる事を目標に小説を書いていました。
そのため、それまで書いてきた小説達は全て、コンテストや大賞で賞を取るために制作してきたもので、思い入れがある作品はあっても、それ以上の感情はそこにはありませんでした。
小説を書く理由も『書きたい!』という思いのみで、今作のように『読みたい!』という思いにかられたこともなかったです。

なのでそれまでの創作活動を一言でまとめると、『ただ書くだけ』という言い方が正しいように思います。

本当にただ書くだけ。書いては賞に出して、結果が出なければそこまでで、そっからはまた別の作品を書いてと、永遠それのくり返し。

実は、今回語らせてもらった『Herec』も、一応小説の大賞に応募していたりします。
『Herec』の前に書いていた中編小説と一緒に、ステキブンゲイさんで開催された『第二回ステキブンゲイ大賞』に応募しました。

結果として、中編小説の方は一次選考を通過したのですが、『Herec』の方は落選。一次すら通過しませんでした。

正直、めちゃくちゃショックでした。
自分の好きなものを詰め込んで書いた作品でしたし。これじゃダメなのかーって、布団の中で膝を抱えて丸まりながらシクシク泣きました。

ですが反面、『Herec』を面白かったと言ってくださる方が想像以上に多く、感想も過去イチ送っていただけ、とても驚きました。

サイト内での順位や閲覧数も、選考を通過した中編小説以上の結果を出す事になり、「コンテストや賞で結果が出なくとも、こんな結果が出せるのか」と衝撃を覚えました。
自覚はしていませんでしたが、プロになることが目標であったため、『読まれる作品=大賞やコンテストで賞を取るような作品/そういう作品でなければいけない』という認知を無意識にしていたのでしょうね。

賞を取れなくても、プロデビューにしがみつかなくても、作品を読んでくれる方は確かにいるし、面白いと感じてくれる方もいる。
自分の好きなものが誰かに届いて、その誰かの活力や日々を面白く彩るもののひとつになれる可能性がそこにある。

それなら、もう無理にプロになろうと頑張らなくていいんじゃないか。
こんな自分の作品でも面白いと、そう言ってくださる方達を、そしてそう言ってもらえた作品そのものをできる限り大事にする活動をしていきたい――、そんな事を、この光景を前に思いました。

本気でプロを目指す方からしたら、これは『諦め』の選択に見えるかもしれません。
作家の片隅にも置けない人間の考えだと言われるかもしれない。

でもそれでも、『Herec』が見せてくれた衝撃的な光景が忘れられないし、何よりあの時、「この光景よくない?」って思ってしまったんですよね。

なのでたとえ『諦め』の選択だったとしても、これでやっていきたいなぁなんて。

あと『読みたい!』で書く小説は、書いてる間も読み直している間も楽しい!!
俺、楽しい事だぁい好き!
自分で自分の楽しい事を生み出せる自創作限界ヲタク、最高だぜ!!!!

とはいえ、プロになれるのならなってみたいのも事実なので、今後も機会があれば賞やコンテストに応募するつもりではいますが(苦笑)
いや~、なんやかんや言ったけど、やっぱり『プロ』って言葉への憧れも止められないよね。てへ★

終わりに:沼地拡大工事は続くよどこまでも

ところで『沼地の拡大は『自給自足』が合言葉!』の項で、欲が満たされたという話をしたと思うのですが、すみません、あれ、半分嘘です。

いや、あそこで欲が満ちたのは本当なのですが……。
一度続き&グッズを制作してしまった結果、「もっと続きが読みたい!」「もっとグッズが欲しい!」という思いが誕生してしまいまして……。

おかげで現在『Herec』は、続編の制作にくわえ、ミニミニ番外編の連載をpixivにて行っている状態です……。
文庫本でも番外編出したのに、それとは別で番外編を作るとはこれいかに……?なんで番外編が2種類もあるの……?

なおグッズの方は、今度マスクと推し香水を制作する予定でいます。
マスクは、近々参加予定のイベント『TAMAコミ』にてオリジナルマスクを作る事ができると聞いたので、これは作らねばと奮起しちゃいまして……。
推し香水は、二次元オタクの友人と「欲しいね」と盛り上がった結果、お互いに誕プレとして送りつけあう事になったので、そこで『Herec』の主人公の香水を作ろうかなぁと。

あと聞いてください。
これは本当に予想外だったのですが、なんと、『Herec』のイラストレーターさんがグッズをくれたんです……!

誕生日プレゼントに貰った、『Herec』の主人公のアクスタ

何かのタイミングで私が言った「アクスタとかも作ってみたいなぁ」って言葉を覚えていてくださったようで、誕生日プレゼントにくれまして(震え声)
嬉しすぎか……?

ありがたすぎるので、自分用の文庫本と一緒に棚に飾っています。
後日100均でいい感じのモニタースピーカーも見つけたので、それっぽく配置して一緒に飾っています。
眺める度にニヤニヤ、デレデレしてる日々です。「やだ~、うちの子かわいい~」って鼻の下伸ばしてます。やだ~、うちの子ぎゃんかわ~❤ 墓場といわず、来世まで一緒に行こうね❤

結局、プロにはなれないでいる現状ですが、でもなんだかんだ満足はしているといいますか、いろいろやりたい事は叶っている気はします。

自費だけど文庫本を出版できたし、キャラのアクスタも手に入っちゃったし、今度マスクと香水も作るし、続編も書けるし、何より過去イチ読んでいただけてる上に感想もいっぱい貰えてるし、え? あれ? 幸せすぎか?

でも、もっと出来る事いっぱいあるだろうし、なにより自分がまだまだこの沼地の深みにハマっていきたいので、出来る範囲の事はやり続けていこうと思っています。
もちろん『Herec』以外の小説も、書ける限り書いていくつもりです。

以上!
私はハマった沼の話でした!
長々と語ってしまい、すみません。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!!


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