親子の国盗り物語「始皇帝TERAKOYA」(2018.10.20)

秦の始皇帝といえば
暴君のイメージ?
それとも『キングダム』の政?

いずれにせよ、名前は有名だけど、
よくわからない人物

ということで、
「始皇帝TERAKOYA」に行ってきました

今から2200年前

それ以前も夏や殷といった
中国の一部を制覇した国はあったけど、
群雄割拠の春秋戦国時代を戦い抜き
初めて中国全土を統一、
「皇帝」という言葉を作った秦の始皇帝

その「始皇帝」を作ったのは
もう一人の主人公ともいえる
呂不韋(りょふい)という男だ

彼はやり手の大商人であり、
さらなる野望のために
「一発あてるコンテンツ」を探していた

そして、目をつけたビッグコンテンツが、
趙に人質となっていた秦の王子だった

敵国で庶民と同じ街中で暮らすという
冷遇を受けていた王子に
「セレブと交流してサロンを作りましょう」
とスポンサーになり、
完全にたらしこむことに成功する

ところが、思いもかけない出来事がおこる

王子が国一番の美女という踊り子を
見初めたのだが、
彼女は呂不韋の恋人だったのだ

将来への投資と恋人。
結果、呂不韋は恋人を王子に差し出す

が、その時恋人はすでに妊娠2ヶ月。
そして生まれたのが、のちの始皇帝、政である

つまり、秦の王となり、
初めて中国全土を統一したのは、
商人と踊り子の子だったのだ
(諸説ありますが、レキシズルでは
おもしろいからという理由で、
この説を採用)

呂不韋の力によって、
13歳で秦の王となった政

しかし、その後、22歳となった政は、
呂不韋を政治の座から引きずり下ろす
(政ママと呂不韋の不義密通、
政ママと愛人ろーあいの話は
ここに書けない単語が飛び交っていたため、
詳しくはキングダムで!)

政は、敵国で人質の子として生まれ、
人質がいるにもかかわらず
母国が戦争をしかけていたために、
激しい憎悪を向けられて育った

それが彼のベースとなっている

始皇帝となった彼は、
幼少時に自分を虐げた敵国人を
一人残らず探し出し、惨殺したという

一方で、世界で初めて法によって国を治め、
それは現代にも影響を及ぼしている

政の中華統一を見届けることなく
服毒自殺した呂不韋
自分の息子がここまで大きくなると
予想していただろうか、、、。

38歳で中国を統一した政は、その後、
不老不死に取り憑かれ
仙人のような暮らしをした挙げ句
48歳で孤独死する。

あまりにも大きな目標を達成してしまったために
どうしてよいか、わからなかったのかもしれない

「親子の国盗り物語」

商人出身の父と天下統一を成し遂げた息子

それは、日本では斎藤道三と
娘婿の織田信長とも重なる

始皇帝には暴君のイメージがあるけど、
プレゼンターいわく
「ただの暴君では中華を統一できない」

キングダムの政はきれいすぎるけど、
やっぱり人間的魅力も大きかったのだろう

中国史は日本にない壮大さがおもしろいと
改めて気づいた夜なのでした

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