君の志は何ですか?「橋本左内TERAKOYA」(2018.5.12)

魂年齢の高い人、
というのがこの世にいるという。

幕末に生きた橋本左内は、
間違いなく当てはまる人。

昨夜の「橋本左内TERAKOYA」
のプレゼンターは、
[神の子][幕末神]と表した。

いまの武士はたるんでいて、
殿様に申し訳ない。

天下に一大事が起きれば、
町人や農民が活躍することになるだろう。

自分は子ども心を捨て、
絶えず気を振るって、油断をせず努力する。
そのために、志を立てる。

これ、左内くん14歳の言葉。
14歳て。中二ですよ。

越前福井の藩医の子に生まれ、
15歳で医学を学んだ彼は、
その天才的な才覚が評判になり、
藩主 松平春嶽の目にとまる。

そして、
校長として藩校の教育システム創って
藩主の学問全般の先生になれ
外交官として、偉い人たちと上手くやって

というムチャブリを、
21歳〜23歳ですべて見事にやり遂げた。

しかし、彼の人生は、
突然幕を下されることになる。

「14代将軍をだれにするか問題」で
彼の主君・松平春嶽が、
対立していた井伊直弼に負け、
春嶽の手足となって活躍していた左内に
死罪が言い渡されたのだ。

世にいう、安政の大獄である。

幕末の志士たちが活躍する何年も前に、
次の時代を見据えた
日本のグランドデザインを描いていた
若き天才。

それゆえに、幕府にとっては危険分子だった。

左内の死後、春嶽は彼のことを、
「温和、純粋、謙虚」と評した。

死の間際にすら、
母の健康を気遣う親孝行。

出木杉くんぷりにもほどがある。

プレゼンターは言う
彼の唯一の挫折が死であった、と。

享年26。

今夜の「西郷どん」で
風間俊介くん演じる橋本左内は
「あとは頼みます、吉之助殿」
と言葉を遺した。

それは、
わたしたちに遺された言葉でもある。

もし左内に
「君の志は何ですか?」
と問われたら、、、。

14歳の左内くんの
足元にも及ばないけど、
彼のまっすぐな目を見て、
自分なりの志を言えるようになりたい。

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