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『歴史研究』714号を刊行いたします

2023年9月末に『歴史研究』714号を刊行いたします。
本号の特集は「徳川家康と東海地方――岡崎・浜松・長篠・小牧」です。

https://www.ebisukosyo.co.jp/item/702/

みなさまもご存じのように家康は岡崎で生まれ、浜松で勢力を伸ばし、秀忠に将軍職を譲って以降は駿府に戻るように、その生涯のほとんどを東海地方で過ごしております。

今回の特集では、東海地方に伝わる家康の歴史を、岡崎・浜松・長篠・小牧の地域で活躍する学芸員や教育委員会などの専門家の方々にご執筆いただきました。地元ならではの研究成果や発掘調査で得られた新たな知見など、地域に根ざした記述が満載です。本書を片手に現地を訪れたくなる1冊です。

そのほか、幻の書籍『医心方』に関する論考や、大村益次郎の上海密航について検証した研究ノート2本を掲載しており、読みどころが満載です。
9月末の刊行を乞うご期待ください‼

【目次】
カラーグラフ
 徳川家康と東海地方

巻頭随想 いま、伝えたいこと
 春日局ゆかりの美濃揖斐と相模小田原   所 功

特集 徳川家康と東海地方――岡崎・浜松・長篠・小牧
 岡崎の家康関連史跡と伝承   湯谷翔悟
 家康伝承と浜松   橋本充悠
 長篠・設楽原の戦いと徳川家康   湯浅大司
 家康が改修した小牧山城とその復元   浅野友昭

新発見! 文化財ニュース   編集部

研究ノート
 幻の書籍『医心方』と鑑真来日の検証
    ――古典医学研究者・槙佐知子氏の逝去を悼み   米村秀司

研究ノート
 正伝・大村益次郎 村田蔵六の上海密航はなかった   山本栄一郎

縄張り図で読み解く近世城郭 第7回
 福山(松前)城――台場を備えた海防城郭   髙田 徹

大和王権と古代氏族 第18回
 大神氏の祭祀と活躍   松尾 光

戦国の国衆文書を読む 第16回
 長野方業、惣社城攻めを企み、徳雲軒性福を寝返らせる   久保田順一

古文書講座
 藩役人の到着は如何に   庄司恵一

文化教養講座「歴史の質問帳」第24回
 小判の改鋳について   渡邊洋一

学生招待席
 白川義親の下克上・天正の変の事実に迫る――義親と周辺人物の動向から        
              学校法人石川高等学校 考古学部 田中友陽

史談往来
 【会員随想】

 かつしか田圃   中根一仁
 藤原公任と「寛和の変」   織田百合子
 中世の貝原塚城跡散策   阿部洋史
 人は神になる   椋本千江
 徳川忠長の幻影――鎌倉市山崎   きし亀子
 小石側良用書   葦原多比等

 【掃苔行脚】
 四十七都道府県幕末維新掃苔録――警視庁に出仕した医師たち
                              河内貞芳