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リターン トゥー フォーエバー(13)


ともあれ、宿泊の手続きをしなければならない
バスを降りた僕は中央の大きなゲストハウスの様な建物へ向かった
建物に入ると日陰のせいで薄暗く、そこはやはりゲストハウスの作りである
カフェ兼食堂となっていた
結構な広さがあり、食事時でもない午後のせいか客は僅かだった
そしてそれらしきカウンターに行き、スタッフの女性に宿泊の旨を告げる
幸にして部屋はあり、1週間の滞在が決まり一安心する
(これであのバスに乗ってすごすごと帰るのはあんまりだ)

部屋は26番、それは建物の中では無く
母屋から出て右に少し歩き崖の道を数分登った先にあった
山に向かって細い歩道をゆくとポツリポツリと
バンガローの様な小さな小屋が建ててある
周りの木々はほぼそのままなので山の中の小屋である
小屋の中には蚊帳を吊ったベッド、それ以外のスペースはほぼ無い
そして僕の泊まるべき小屋は、周りが切り立った崖のてっぺん、
海に向かって突き出している場所だった
地震が来たら崖を転げ落ちて海の藻屑となるだろうか

絶景ではある

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