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Utah 旅行記 4 - ザイオン国立公園

ユタ州を巡る旅、最後の目的地はザイオン国立公園で、私が最も訪れたかった公園です。ザイオンは先日アップしたアーチズ、キャニオンランズ、ブライスキャニオン国立公園の中では最も人気のある公園であり、(数えて比べてはいませんが) トレイルの数が最も豊富です。

12 月の旅路であることから、まだ【雪化粧】には早いと思ってはいたのですが、それでも雪で覆われたザイオンを見たかったです。先日アップしたアーチズやブライスキャニオンで生育している広葉樹の数はそれほどでもなく、(特に背丈のある広葉樹が少ないこともあり) 葉が散っていても『見栄えが悪い』とか、『なんか残念』みたいに思う人は少ないと思うのですが、ザイオンの中心を流れる Virgin River (ヴァージン川) に沿ってアスペン (所謂ポプラ) が並木を形成していることもあり、葉がある時とない時の眺望は大きく違ってきます。アスペンの枝に雪が積もっていれば、その川岸が更に素敵だったと思います。しかし、雪が積もってしまうと多くのトレイルが閉鎖されてしまうので、どちらが良いかはザイオンで何をしたいか次第ですね。

 ザイオンは 2 つの入口があり、この不思議は山肌?岩肌?の山は東側入り口 (East Entrance) から直ぐの場所です。ここは比較的標高が高く、薄っすらと雪がありました。
Virgin River 沿いに広がるアスペン並木。左手奥の方に見える緑の屋根の建物は園内のホテルです。場所が超一等地なので値段も高いですし、競争率も高いです。
Emerald Pool Trail のゴール地点。目の前に豪快な絶壁が迫ります。この途中に 2 つほど滝の前を通ったのですが、冬で水量が余りなかったことから、残念な滝という感じでした。
Emerald Pool から戻っている途中で。
初日に訪れたザイオンにおける屈指の夕焼けポイントの一つです。残念、中央の葉のない木がアスペンです。
ビジターセンターから車で 5 分くらいです。夏場は激しい陣取り合戦があるそうですが、冬場でも三脚を立てて撮影している人が数名、そして家族写真を撮っている人達が大勢いました。ビジターセンターは南側入り口 (South Entrance)を入った目の前にあります。

2 日目の目玉は、Angels Landing (天使降臨の地) Trail を歩くことなのですが、その前に日の出撮影から 2 日目の開始です。


キャニオンランズやブライスキャニオンと違い、ザイオンには『ここだ!』と言う日の出を見るスポットが基本的にはありません。最大の理由は高い山に囲まれているため、その高い山々から太陽が顔を出す頃には朝焼けが終わってしまっているからと推察します。この一枚は、まだ太陽が山から顔を出していない時です。
夕焼けを見るポイントなので、朝焼けは期待していませんでしたが、それでも素敵な空でした。ただ、ブライスキャニオンの朝ほどでは無いにしてもメチャクチャ寒かったです。

Angles Landing はザイオンの中で 1、2 を争う超人気トレイルです。往復 4 時間のトレイルとされていますが、片道 1 時間半もあれば十分登れるかと思います。しかし超人気のため、上っている人と下っている人とがすれ違うのに相当時間が取られます。また、トレイル最初の 45 分くらいは退屈なジグザグ道なのですが、ジグザグの終わりから頂上までは【高さ】との勝負になります。(バカみたいに度胸試しとかしない限り) 滑落したりすることは十中八九無いと思いますが、高さを常に感じることになるので、高所が苦手という人には厳しいかもしれません。あくまでも【高さ】を感じるのが問題なだけで、トレイル自体は登山をしたことがない人でも問題は無いはずです。ただ、子供をおんぶしながらだと難しいかもしれません。 

撮影したのは Angels Landing からの下山中ですが、麓のトレイル出発点から 30 ~ 45 分くらいはこんな感じのジグザグ道です。
ジグザクを越えると、『これが Angels Landing への道だ!』と面白さ 100% へのトレイルと様変わりします。【高さ】を感じるスリリング、でもメチャクチャ楽しいトレイルです。登る時も、下山中も鎖を上手く使う、あるいは這いつくばるようにすれば問題はありませんが、すれ違うのは無理のため、観光客が多い季節はかなりの箇所で登りと下り待ちの渋滞ができると思います。往復で 4 時間とされるのは、このすれ違いに要する時間を入れているのでは思います。
頂上までもう一息
Angels Landing 頂上からの眺望。
麓には Virgin River 沿いにアスペン並木が続いています (この並木に沿ったトレイルもあります。平坦でお散歩気分で楽しめるはずです) 。この絶景と流れる雲を見ていると全く飽きることがなく、頂上で 2 時間も費やしてしまいました。
ほぼ頂上!
天使降臨の地から
Angels Landing 頂上からの眺望。身が竦む切り立った崖です。下に見えるのは道路と Virgin River です。
下山中
下山中
Angels Landing を麓から眺めて

Angles Landing と並び、超人気があるのが The Narrows (狭い) で、Virgin River に入ったりしながら遡上する川登りトレイルです。実は勝手な思い込みで、12 月では The Narrows のトレイルは閉鎖されていると思ったのですが、なんてこった、開いておりました・・・・・。なんで行く前に確認をしなかったんだろうか・・・・。ちなみに The Narrows は、それぞれ好きなところで折り返して帰ってくるトレイルなので、だいたい 3 〜 16 km 歩いたところで皆さん引き返すようです。

The Narrows の出発地点です。私がここで撮影していた 15 分 くらいの間に 20 人くらいの人達が帰ってきました。皆さん、グッタリと疲れている感じでしたが、羨ましい!としか思えませんでした。ちなみに、この The Narrows の出発点と最寄りの駐車場は往復約 3.2 km です。その間はRiverside Walk と言うトレイルを楽しむことになります。
The Narrows の出発点から Riverside Walk を楽しみながら最寄りの駐車場に戻っているところ。何度も書いていますが、この切り立った崖が巻き込むような様が圧巻です。

冒頭で紹介した夕日を見るスポットと同じく、こちらも屈指の人気を誇ります、それが Observation Point (観測地点) です。この View ポイントへは 2 つのトレイルがあります。一つは 8 時間くらいかかる本格的トレイル、もう一つは駐車場から 30 分かかるかどうかの簡単トレイルです。前者を楽しみたかったのですが、日程の関係から私は後者を選択しています。

残念ながら厚い雲に遮られ、日が沈むさまを見ることが出来ませんでしたが、もし雲がなければ太陽はこの写真のほぼ中央に沈んだはずです。
闇夜になるまで粘り、どうにか朱色の広がりを撮れました。

3 日目 = 最終日です。Zion を昼前には後にしないとならなかったので、午前中に少し写真を撮ったりし、最後にビジターセンターでちょこっとお土産を買って旅の締めくくりにしました。

2 日目とはちょっと場所を変えて朝焼けの写真を狙いに行きましたが、東の空に雲が広がっていたこともあり、やはり朝焼けを見ることはできませんでした。蛇足ながら、写真撮影ツアーとおぼしき方々が 10 人くらいおられたのですが、その方たちは私とは 90 度違う方向にレンズを向けておりました。200 ~ 400 mm くらいの望遠レンズで狙っていたのですが、何を被写体にしようとしていたかのサッパリ分かりませんでした。
どうにかこの両側に聳える岩壁・絶壁が巻き込んでカーブしている様を抑えたかったのですが、難しい!
再び The Narrows の出発点で撮影。本当は強引に午前中だけ The Narrows を 2 km でも 3 km だけでも楽しもうかと考えたのですが、この日は雨の予報で、雨が降ると鉄砲水発生の恐れがあるからと、安全面を考えて道具をレンタルできないと言われ断念。道具とは、川登り用のブーツ、(川釣りをする人が履くような胸までの) 防水ズボン、(流れでバランスを崩さないよう) スティック (要は杖) の 3 つはほぼ必須のようで、それ以外にカメラ等を持つ人は防水バックなんかを近隣の街のアウトドア店でレンタルします。
こちらも再訪した Riverside Walk の途中の風景

以上で、4 つの国立公園を巡ったユタ州旅行記は終わりです。が、春 ~ 夏に行かれる場合と、冬に訪れる場合とではそれぞれの公園内での条件 (例: 自家用車で移動できないなど) が大きく変わってきます。もしかしたらば参考になるのではと思いますので、2、3 日中に【おまけ】的参考情報をアップします。よろしければそちらも御覧ください。

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