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Utah 旅行記 2 - キャニオンランズ国立公園

12月8日 〜 13日の旅程にて、ユタ州にある 4 つの国立公園を巡ってきました。今回はその 2 つ目にあたるキャニオンランズ国立公園です。

キャニオンランズは前回紹介したアーチズ国立公園から車で約 40 分くらいの場所にありますが、アーチズに比べ人気面は数段劣ると言って差し支えないと思います。その最大の理由は目玉になるようなモニュメントが少ないのと、本格的に荒野をバックパッキングするような長距離トレイルがメインだからだと推察します。例えば、この一枚目の写真は遥か上から撮影したものですが、写っているトレイルを楽しむには事前に許可を貰っていないと立ち入れないことになっているはずです (このトレイルのある所まで降りるには4輪駆動のSUVでなければダメとかの制限もあるみたいです) 。しかし、たとえ荒野のバックパッキングは無理でも、この異次元のような世界の眺望は最高です。

人の背丈よりも高い木はここには存在しないのではと思いますが、なにしろ赤い大地にこの緑が映えるんですよね。

実はキャニオンランズに行くことは今回の旅の予定にはありませんでした。しかしアーチズでの 2 日目が雨になってしまったので、ちょっと足を伸ばしてかるく見るだけのつもりでした。それが上の 3 枚の写真になります。そして 3 日目の朝は『晴れ/曇り』の予報だったので、(モーテルから車で 10 分の) アーチズで狙いを付けていた場所で日の出を撮影するか、(45分の) キャニオンランズにするかで悩んだ末、後者を選択した次第です。
前日は雨で運が無いと思っていたのですが、夜半から雨が雪に変わり、赤い岩に白い化粧を施してくれました。そして見事な太陽が地平線から顔を出し、この Mesa Arch を照らしてくれたのです!
蛇足ながら、(もしかしたらば他にもあるかもしれませんが) この Mesa Arch がキャニオンランズが誇る唯一のモニュメントと言えると思います 。

この崖の天辺から一枚目の写真は撮影したのですが、この垂直の崖の部分だけでも高さは軽く 50 m くらいはあるので、崖の淵に立つと身が竦みます。

国立公園に認定される前、この場所は鉱物資源が埋蔵されている可能性があるとのことから、1950 年くらいまで重機を持ち込み、大掛かりな発掘作業がされたようです。それにしても崖の下に、また崖があるという SF 映画の大地が広がっています。

前回のアーチズ国立公園の紹介で書かなかったのですが、アーチズとキャニオンランズの最寄りの街は Moab という小さな町になります。アーチズの入り口まで約 10 分、キャニオンランズまで 45 分くらいになります。町にはホテル/モーテルやキャンプ場がありますし、レストランやスーパーなども勿論あります。また、公園の外での様々なアウドドア・アクティビティを提供しています (例えば、赤い大地をランクルのような四輪駆動車で爆走するとか)。それらのアクティビティに興味がある方は、春から秋に掛けて訪れるのが良いと思います。


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