RonnestadとSkovholtの臨床家の発達モデル,緩和ケア,尺度水準,研究,心理物理学,明るさと色 KALS×プロロゴス模試振返り

1回午前も未完成だが、河合塾×プロロゴス模試(以下、KP模試)内容に入る。

Ronnestad(レンネスタッド),Skovholt(スコフフォルト)の臨床家の発達モデル KP21 3
期 -期(4-専門家期)
1 素人援助者 隣人を強く感情的にサポート。個人的経験や傷つきによるアドバイスの傾向
2 初学者 特に簡単で使える,新理論へ熱意がありすぐ影響される。自信がなく不安も大
3 上級生:博後期 失敗を恐れ、特定の臨床心理学的理論に固執し教科書通り。臨床家の自己に注目
4 初心者:卒5年 クライアントとの最適治療関係構築に注目。臨床家としての自己統合を試みる
5 経験積み5-15 経験から世界観を反映。臨床家と自己を線引き、困難へ技法を柔軟に落ち着き対応
6 熟練した20-25 現実的に実力を認識,専門知識の発展に醒めた見方をしたり、関心が薄れることも

緩和ケア KP21 4
包括的アセスメント 1身体症状 2精神症状 3社会経済的問題 4心理的問題 5スピリチュアル(実存)的問題 がんの場合1と2は病気そのものに起因するとする
緩和ケア WHOの定義では、痛み,身体的問題,心理社会的問題,スピリチュアルな問題の4つが対象
緩和ケアチーム 診療加算は 身体:専任医師,精神:常勤医師,常勤看護師(経験済),専任薬剤師(経験済) 15名以上なら1人は専従
スピリチュアルペイン スピリチュアルな問題,人生の意味目的喪失に苦悩し孤独,自己存在意義と消滅の痛みの感覚
がん診療連携指定病院 緩和ケアチームはで外来患者も対象とし、外来看護業務の支援強化が求められてる
アドバンス•ケア•プランニング ACP,代理意思決定者らの協同,意思決定能力低下に先立つ,繰返す話し合いそのもの 例:人生会議(厚労省)
スピリチュアルペイン 人生最終段階の自己存在消失による苦痛など
AD Advance directive:事前指示。LW(Living will)を文書化。ACPに含むが繰返す話し合い重視
グリーフケア 喪失を受け止めての社会再適応支援。緩和ケアにおいては死亡退院後の家族支援
レスパイト バーンアウト防止の為にも、看護者・介助者が患者と一旦距離を置くための患者短期入院
※ がん対策基本法 緩和ケアを推進。第3期がん対策推進基本計画ではさらに早期からの緩和ケアを求める
精神疾患 ストレスなどの心因性、身体的病院による外因性、統合失調症など伝達物質不均衡のでの内因性に古典的には分類された
※ 幻覚 器質性精神障害(外因性精神障害の総称)とせん妄で起こる。状態評価項目としてはこの2つの鑑別不可
見当識障害 これが日内変動するならせん妄、持続的なら認知症や脳器質性精神障害。診断意義高
リエゾン精神医学 医療スタッフと精神科医が共同してあたる治療・診断やシステム、それに関する研究
サイコオンロジー 精神腫瘍学。がんが心に及ぼす影響を研究。がん医療における心を専門とする分野
グリーフケア 悲嘆のケア。喪失による悲嘆反応が6ヶ月以上続くと複雑性悲嘆という。
死の受容過程 1否認,2怒り,3取引,4抑鬱,5受容 Kubler-Ross(キューブラー=ロス)による
アドヒアランス 患者が治療に積極的で治療法を守ること。AIDS(後天性免疫不全症候群)等で重要
新 回想法(ライフレビュー) 高齢者が人生を時系列に沿って振り返る
新 リアリティ•オリエンテーション 現実見当識訓練,周囲の状況から日時や場所,人間関係等を認識する訓練,24時間-*(日常生活内),クラスルーム-(集まってのグループ内)
新 インテグレーション 統合の意味。障害者が健常者の中で差別を受けることなく暮らせるよう援助すること
新 ウェルビーイング 全ての人の権利を尊重し自己実現を社会的に保証,社会的弱者や生活困窮者への保護を中心とするウェルフェアから移り変わり中
新 エビデンスベイスド•アプローチ EBAの他にEBP(実践),EBPP(心理臨床),EBM(医療):最新最善のエビデンス,臨床技能,クライエントの価値観•背景(Sacket)
新 エビデンスベースド•メディシン EBM,IV専門家の経験や個人的意見,III非実験的記述研究,IIbその他準備実験研究,IIa非RCT,IbRCT,Iaメタアナリシス(システマティック•レビュー)
ランダム化比較試験 RCT,無作為化比較試験,評価のバイアス(偏り)を避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験
ポジトロン断層法 PET, 機能的脳画像検査このこと
反応時間測定法 刺激から反応までの時間を測定する
折半法 データを2群に分け、得点間の相関係数を信頼性指標とする
医療倫理 正義原則(平等,公平),善行(与益)原則(最善を尽くす),無危害原則,自律尊重原則(患者自身の決定や意思,真実告知や個人情報保護等)

尺度水準 KP21 6
比率尺度 等間隔性:有(量的変数) 絶対原点(基点:0):有 例:質量、身長
間隔尺度 等間隔性:有(量的変数) 絶対原点(基点:0):無 例:学年、偏差値
順序尺度 等間隔性:無(質的変数) 大小関係:有 例:心理尺度、順位
名義尺度 等間隔性:無(質的変数) 大小関係:無 単なるカテゴリー 例:性別
量的変数 等間隔性:有 これらの"等間隔性"は測定の為であることが必要
質的変数 等間隔性:無 等間隔でも測定の為でなければ質的変数となる 例:マイナンバー(名義尺度)
質的データ 数量化されない情報のこと。例:面接時の会話の録音
四分位偏差 順序尺度の分散度指標。中央付近の分散を見る。第1〜4分位数の第3-第1/2の値
※ 標準偏差 分散の平方根。標本分散は1/nで、不変分散はn/(n-1)で計算。0の無い順序尺度では使えない

研究 KP21 7
折半法 データを2群に分け、得点間の相関係数を信頼性指標とする
反応時間測定法 刺激から反応までの時間を測定する
ポジトロン断層法 PET, 機能的脳画像検査このこと
ランダム化比較実験 RCT,心理療法などの介入効果を検証するための方法


心理物理学 KP21 8
※ 絶対閾 刺激閾,知覚可能刺激の最小量
弁別閾 丁度可知差異,気づく反応と気づかない反応が半々の変化量
主観的等価点 例: 標準光を同じに調整した時の光の大きさ(刺激値)
調整法 標準と同じようになるように調整させる。例:標準光と同じになるようダイヤルを調整
極限法 変化中、標準を超えたらボタンを押す。早く終わる,バイアス,値のみ 例:変化光が標準光を超えたらボタンを押す
※ 階段法 上下法,極限法の改良版。被験者の反応に応じ次の刺激強度を決める。早く終わる,バイアス,値のみ
※ 恒常法 例:どちらが明るいかを複数パタン繰返す。主に二肢強制選択法。面倒,弁別域/主観的等価点の測定可。
マグニチュード推定法 これで10ならこちらはいくつくらい?と問う
一対比較法 主に選好度を計測。刺激を2つづつ組にして提示し、感覚的印象の大小や好き嫌いを選択し主観的価値を軽量
ウェーバーの法則 100→110に気付くなら 200→220にも気付く(気付き,刺激と弁別閾の比 は一定)
フェフィナーの法則 100→200と200→400は同じ感覚(感覚,感覚の増加量 は一定)

明るさと色
錐体細胞 中心窩に位置し,色の感度が良い,明るさの感度が悪い,明所視,明順応は数分で成立
桿体細胞 周辺 に位置し,色の感度が悪い,明るさの感度が良い,暗所視,暗順応に30分かかるので一時暗く
プルキンエ現象 明所視から暗所視に行くと,錐体細胞と桿体細胞の働きの違いで,赤は暗く,緑や青が明るくなる
基本色刺激 赤700nm,緑546.1nm,青435.8nmと国際照明委員会で決定されている
ヤング•ヘルムホルツの三原色説 人の眼には赤,緑,青紫を感じる3つの光受容体があり多様な色を感じるとする


1t26 がん患者とその支援について、正しいものを1つ選べ。
1 合併する精神医学的問題は不安障害が最も多い。
2 がんに起因する疼痛は心理的支援の対象ではない。
3 がん患者の自殺率は一般人口の自殺率と同等である。
4 がんに起因する抑うつに対しては薬物療法が支援の中心になる。
5 包括的アセスメントの対象には、がんそのものに起因する症状と、社会経済的、心理的及び実存的問題とがある。

5

1 54 緩和ケアについて、正しいものを2つ選べ。
1 終末期医療への人的資源の重点配備が進められている。
2 精神症状、社会経済的問題、心理的問題及びスピリチュアルな問題の4つを対象にしている。
3 我が国の緩和ケアは、がん対策基本法とがん対策推進基本計画とによって推進されている。
4 がん診療連携拠点病院における緩和ケアチームは、入院患者のみならず外来患者も対象とする。
5 診療報酬が加算される緩和ケアチームは、精神症状の緩和を担当する常勤医師、専任常勤看護師及び専任薬剤師から構成される。

3,4

1 66 55 歳の男性。肺癌の終末期で緩和ケアを受けている。家族によれば、最近苛立ちやすく、性格が変わったという。夜間はあまり眠らず、 昼間に眠っていることが多い。
この患者の状態を評価する項目として、最も優先すべきものを1つ選べ。
1 幻覚
2 不安
3 意欲低下
4 見当識障害
5 抑うつ気分

4

2 51 緩和ケアにおける家族との関わりについて、正しいものを2つ選 べ。
1 グリーフケアは家族には行わない。
2 リビングウィルの表明には家族の承諾が必要である。
3 患者の死後、遺族へは励ましの言葉がけが最も有効である。
4 アドバンス・ケア・プランニングに家族も参加することが望ましい。
5 レスパイトは家族の看護疲れを緩和するために患者が入院することである。

4,5

2 6 順序尺度によるデータの散布度として、正しいものを1つ選べ。
1 中央値
2 平均値
3 標準偏差
4 不偏分散
5 四分位偏差

5

1t7 コントラストの知覚についての心理測定関数を得て、そこから弁別閾や主観的等価点を推定するための心理物理学的測定法として、最も適切なものを1つ選べ。
1 階段法
2 極限法
3 恒常法
4 上下法
5 調整法

3

1 82 心理物理学の実験において、反応バイアスを含まない測定を目指す方法として、最も適切なものを1つ選べ。
1 極限法
2 調整法
3 一対比較法
4 二肢強制選択法
5 マグニチュード推定法

4

3 9 100gの重さの知覚における弁別閾を測定したところ10gであった。この時に予測される400gの重さの知覚における弁別閾として、正しいものを1つ選べ。
① 2.5g
② 10g
③ 13.01g
④ 20g
⑤ 40g

4

1 116 エビデンスベイスト・アプローチについて、正しいものを1つ選べ。
1 事例研究はエビデンスとして採用しない。
2 介入効果のエビデンスは査定法の開発には用いない。
3 対照試験は一事例実験よりも結果にバイアスがかかる。
4 メタ分析では同じ研究課題について複数の研究結果を統合して解析する。

4

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