鋭敏化 純化と脱純化 学習 行動療法

純化と脱純化 KP21 9, KP21 14
馴化•脱馴化法 刺激の弁別能力,再認記憶,1刺激,長呈示で注視時間減(馴化,刺激特定性有),刺激変化で時間回復(弁別,脱馴化)
鋭敏化 刺激の繰返しで反応性が増大。刺激が強いと起こりやすい。刺激特定性は見られない
刺激特定性 刺激特異性,特定の刺激に対してのみ同様の効果を示す。繰返し刺激による馴化にある
スティルフェイス実験 ステルフェイス実験,養育者無表情に反応,社会的随伴生(他者反応)の認識,Edward
視覚的断崖 奥行き知覚能力,開発:Gibson。社会的参照,保護者の顔色で進む,Campos(キャンポス)
期待違反法 対象の永続性(視界から消えても存在する),ハンカチを外し2つの人形が1つだと乳児も驚く
選好注視法 弁別能力,2刺激同時呈示で注視時間の長さを判定,人の顔は長い,Fantz(ファンツ)が開発
吸てつ(sucking)反応 吸啜反射,新生児の口に指を触れた時に吸いついてくる反応。原始反射の1つ
原始反射 音等で手をあげるモロー反射,指の把握反射,上体と共に頭を起こす引き起こし反射,原始歩行
消去 条件付け済時,条件刺激(CSベル)のみで無条件刺激(US餌)を無くすと条件反応(CR唾液)が消える,両条件づけ有効
消去バースト 一時的に標的とした問題行動の頻度や持続時間や強度が増大したり,別の問題行動が起こったりする
般化 条件刺激と似た刺激にも条件反応が起こる
シェイピング オペラント条件付けでスモールステップで目標行動に。消去時に生体が似た反応を試すことを繰返し利用
オペラント水準 オペラント条件付けでの行動変容以前の行動頻度のこと。"オペラント=自発の意味"で古典と区別
正の強化 好子出現による強化 勉強して(オペラント行動),褒められ(好子出現,正),より勉強する(増加,強化)
正の弱化(罰) 嫌子出現による弱化 いたずらで(オペラント行動),怒られ(嫌子出現,正),いたずらをやめた(減少,罰)
負の強化 嫌子消失による強化 薬を飲んだら(オペラント行動),頭痛が治り(嫌子消失,負),より薬を飲む(増加,強化)
負の弱化(罰) 好子消失による弱化 喧嘩したら(オペラント行動),ゲーム禁止になった(好子消失,罰),喧嘩しない(減少,罰)
逃避学習 経験で嫌悪刺激から逃避反応までの反応時間が短縮される学習過程
回避学習 嫌悪刺激を予告する刺激呈示後,刺激呈示中に特定の反応をすれば回避できるという学習
タイムアウト 不適切行動時,親の立ち去りや,部屋移動隔離等,しつけ方法とその効果(負の罰,オペラント条件づけ)
レスポンスコスト 不適切行動時,好きなものの一部や得たトークンを没収(負の罰,オペラント条件づけ)
トークンエコノミー法 クライエントが望ましい行動を示した時にトークン(代替貨幣)をを与える(オペラント条件づけ)
バックアップ強化子 トークン(代理貨幣)と交換される価値あるもの.トークンエコノミー法(正の強化,オペラント条件づけ)で活用
嫌悪条件付け 古典的条件づけにおける対呈示強化で嫌悪を感じるようにする
受動的回避学習 動物が行動しない(受動的)ことで電気ショックを回避する等の学習(正の罰,オペラント条件づけ)
代理的条件づけ 観察学習によって条件づけが成立すること
学習性無力感 犬に罰理由が不明(非随伴的)な刺激(電撃)が続きうつ類似症状に,Seligman(正の罰,オペラント条件づけ)
ネコの試行錯誤学習 紐を引くと扉が開き外の餌が取れるネコの問題箱による。Thorndike
アカゲザルの学習セット 色,形,大きさの異なる刺激対を弁別させていると学習の仕方を学習した。Harlow(ハーロー)
チンパンジーの洞察学習 天井吊りバナナに道具,問題解決は洞察で知覚/認知を再体制化する過程,Kohler(ケーラー)
恐怖条件づけ 通常恐怖を引き起こさない光や音(条件刺激)と電気刺激や痛みなど(無条件刺激)で恐怖反応(すくみなど)を条件づける
アルバート坊やの実験 大きな音(無条件刺激)と白ネズミ(条件刺激)と恐怖反応(無条件/条件反応)を条件づけ(古典的条件づけ)白い物に般化 Watson
観察学習 他者の行動を観察しその行動型を習得する。Banduraが検討した
初期学習 動物は出生後一定期間の経験が永続的に影響することも。Lorenzのカモの刻印付け,Harlowの代理母実験
潜在学習 ネズミと迷路でゴールまでの平均誤数が餌を置くと誤数が激減,目に見えない形で学習されていた。Tolman
自然的回復 古典的条件づけにおいて、削除完了後しばらくおくと反応条件が再び出る
弁別 古典的条件づけでCSに類似した刺激に反応しないこはを弁別,信号の色などで行動が異なるのはオペラント弁別
確率操作 強化子や弱化子が効果を発揮する条件を整えること
マンド 要求言語行動,要求や命令の機能を持った言語行動のこと
タクト 報告言語行動,交流の機能をもった言語行動,マンド以外の発話
接近の法則 条件刺激と無条件刺激の時間間隔近いと条件反応を獲得しやすい
応用行動分析 ABA,三項随伴性,Aどんな状況で,B何をしたら,Cどうなったか,に着目し子供を理解支援する(オペラント条件づけ)
☆ 系統的脱感作法 逆抑止法,人は不安とリラックスを同時に体験できない逆制止の原理を導入し提唱,不安階層表,弛緩状態,Wolpi
拮抗条件付け ある条件反応と逆の反応を条件づけること,系統的脱感作法は不安と拮抗するリラックス反応で不適応的反応を減
☆ 持続エクスポージャー療法 PTSD治療用曝露療法,心理教育,呼吸再構成法,現実曝露,想像曝露(古典的条件づけ),体験への馴化を目指す
☆ フラッディング 洪水法,最も強い不安事項にいきなり曝露(古典的条件づけ),閉所恐怖で狭い場所,要モチベとラポール,パニック後にに不安小
☆ 曝露反応妨害法 ERP,暴露法と反応妨害法の組合せ,洗浄脅迫,不潔な不快感情(古典的件づけ)と洗浄行為強化(オペラント条件づけ)の消去

1 7 条件づけについて、正しいものを1つ選べ。
1 貨幣やポイントを強化子とした条件づけを二次条件づけと呼ぶ。
2 古典的条件づけは、条件刺激と無条件反応の連合によって成立する。
3 オペラント条件づけによる行動変容以前の行動頻度をオペラント水準と呼ぶ。
4 連続強化による条件づけは、間歇強化による条件づけよりも消去抵抗が強い。
5 古典的条件づけにおいては、逆行条件づけは順行条件づけよりも条件反応の獲得が良好である。

3

1 43 乳児期の発達に関する心理学的研究手法について、正しいものを1つ選べ。
1 馴化−脱馴化法は、異なる刺激を次々と呈示し、乳児の関心の変化を確かめる。
2 スティルフェイス実験は、他者との相互作用において、乳児がどれだけ無表情になるかを見る。
3 選好注視法は、乳児に2つの視覚刺激を交互に続けて呈示し、どちらに対して長く注視するかを見る。
4 期待違反法は、乳児が知っていることとは異なる事象を呈示して、乳児がどれだけ興味や驚きを示し、長く注視するかを見る。

4

1t39 オペラント条件づけで、逃避学習や回避学習を最も成立させやすいものとして、正しいものを1つ選べ。
1 正の罰
2 負の罰
3 正の強化
4 負の強化

4
1t89 トークンエコノミー法について、正しいものを1つ選べ。
1 タイムアウトを活用する。
2 レスポンスコストに基づく。
3 賞賛によって行動を強化する。
4 バックアップ強化子好子を用いる。
5 問題行動の減少を主要な目標とする。

4

2 9 ある刺激に条件づけられた反応が他の刺激に対しても生じるようになることを何というか、正しいものを1つ選べ。
1 馴化
2 消去
3 般化
4 シェイピング
5 オペラント水準

3

2 82 動物を対象とした研究において、うつ状態に関連する現象として、最も適切なものを1つ選べ。
1 負の強化
2 学習性無力感
3 嫌悪条件づけ
4 受動的回避学習
5 代理的条件づけ

2

3 10 E. C. Tolman は、ラットの迷路学習訓練において、訓練期間の途中から餌報酬を導入する実験を行っている。この実験により明らかになったこととして、最も適切なものを4つ選べ。
1 回避学習
2 観察学習
3 初期学習
4 潜在学習
5 逃避学習


3 36 乳児期の認知発達に関する研究手法である馴化・脱馴化法について、不適切なものを1つ選べ。
1 乳児の弁別能力の発達を調べることができる。
2 吸てつ<sucking>反応の変化を指標とすることができる。
3 刺激に対する注視時間の回復を指標とすることができる。
4 乳児の再認記憶の有無を確かめるために使うことができる。
5 実験手法の1つとして、乳児に対して2つの刺激を同時に対呈示することができる。

5

3 84 学習の生物的制約を示した実験の例として、最も適切なものを1つ選べ。
1 E. L. Thorndike が行ったネコの試行錯誤学習の実験
2 H. F. Harlow が行ったアカゲザルの学習セットの実験
3 J. Garcia らが行ったラットの味覚嫌悪学習の実験
4 M. E. P. Seligman らが行ったイヌの学習性無力感の実験
5 W. Köhler が行ったチンパンジーの洞察学習の実験

3

KALS模試 赤本2021 p114 正答率37.1 改
条件づけに関し正しいものを1つ選べ
1. 古典的条件づけにおいて、消去が寛郎してからしばらくの期間をおくと条件反応が再び出るようになってしまう
2.事象がなくなることで行動が減少した場合を負の強化という
3.部分強化より全強化の方が、強化子が得られなくなっても消去されにくい
4.弁別はオペラント条件づけにのみ生じ、古典的条件づけでは生じない
5.持続エクスポージャー療法はオペラント条件付け理論に基づく

1

KALS模試 赤本2021 p115 正答率34.2 改
1. オペラント条件づけでは、強化子が得られなくなるとすぐ行動は減少する
2. ターゲットがある行動をした時、状況に応じて強化子が得られる可能性を高めたり低めたりすることを確率操作と言う
3. 要求や命令の機能を持った言語行動のことはタクトという
4. トークンエコノミー法とは古典的条件付づけを用いた行動療法の技法だ
5.不安と拮抗する反応を生じさせることで、不適応な反応を減じさせることを逆制止とという

5

1 151 20歳の男性A、大学生。Aは大学のサークル内の友人関係におけるトラブルを経験した。その後、周囲の様々な物が不潔だと感じられるようになり、それらに触れた場合、馬鹿らしいと思っても何十分も手を洗わずにはいられなくなった。手を洗うことで一次的に不安は弱くなるが、手を洗うのをやめようとすると不安が強くなった。やがて、日常生活に支障を来すようになり、医師の紹介で相談室に訪れた。
Aに対する行動療法として、最も適切なものを1つ選べ。

① Aの不安が一時的ではなく完全に消失するまで手洗い行動を続けさせる。
② 触った後で手を洗いたくなるような不潔な物をAに回避させることで、不安を弱くさせる。
③ 手を洗った後で、本当にきれいになったかどうかを家族に確認してもらい、手洗い行動を減らしていく。
④ 不潔だと感じる物に意図的に触れさせ、手洗い行動をしないように指示し、時間の経過とともに不安が弱まっていくことを認識させる。


1t60 28歳の女性 A。バスで通勤中、突然、激しい動悸と息苦しさに襲われ、強い不安を感じた。途中のバス停で降りてしばらく休んでいたら、落ち着いたので、その日は会社を欠勤し帰宅した。その後、繰り返し同じ発作に見舞われ、また発作が起こるのではと不安が強くなった。バスに乗るのが怖くなり、家族に車で送ってもらわないと出勤できなくなっ た。やがて外出することも困難となったため、医師の紹介で相談室を訪れた。Aに対する認知行動療法として、最も適切なものを1つ選べ。
① イメージは用いず、現実的な状況を段階的に経験させる。
② 不安な気持ちに共感し、安全な行動をとるようにさせる。
③ 一人での練習は危険を伴うため、ホームワークは用いない。
④ 発作の前兆である身体症状を意図的に作り出し、経験させる。
⑤ より機能的な考え方に修正できるよう、リラクセーション法は用いない。



1 80 認知療法で用いられる手法として、最も適切なものを1つ選べ。
1 ラポール
2 自由連想法
3 非指示的方法
4 系統的脱感作法
5 非合理的信念を変容させる方法

5

1 143 5歳の男児。父母からの身体的虐待とネグレクトを理由に、1週間前に児童養護施設に入所した。入所直後から誰彼構わず近寄り、関わりを求めるが、関わりを継続できない。警戒的で落ち着かず、他児からのささいなからかいに怒ると鎮めることが難しく、他児とのトラブルを繰り返している。着替え、歯磨き、洗面などの習慣が身についていない。 眠りが浅く、夜驚がみられる。
このときの施設の公認心理師が最初に行う支援として、最も適切なものを1つ選べ。
1 眠りが浅いため、医師に薬の処方を依頼する。
2 心的外傷を抱えているため、治療として曝露療法を開始する。
3 気持ちを自由に表現できるよう、プレイルームでプレイセラピーを開始する。
4 趣味や嗜好を取り入れて、安心して暮らせる生活環境を施設の養育者と一緒に整える。
5 年齢相応の基本的な生活習慣が身につくよう、施設の養育者と一緒にソーシャルスキルトレーニングSSTを開始する。

4

3 74 21歳の男性A、大学3年生。Aは将来の不安を訴えて、学生相談室を訪れ、公認心理師Bと面談した。Aは、平日は大学の授業、週末はボクシング部の選手として試合に出るなど、忙しい日々を送っていた。3か月前にボクシングの試合で脳震とうを起こしたことがあったが、直後の脳画像検査では特に異常は認められなかった。1か月前から、就職活動のためにOBを訪問したり説明会に出たりするようになり、日常生活がさらに慌ただしくなった。その頃から、約束の時間を忘れて就職採用面接を受けられなかったり、勉強に集中できすいくつかの単位を落としてしまったりするなど、失敗が多くなった。
B の A への初期の対応として、不適切なものを1つ選べ。
1 高次脳機能障害の有無と特徴を評価する。
2 医師による診察や神経学的な検査を勧める。
3 不安症状に対して、系統的脱感作の手法を試みる。
4 現在悩んでいることを共感的に聴取し、問題の経過を理解する。

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