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農業政策の失敗、減らすのだはなく増やす政策が大事

日本の食料自給率は、カロリーベースで38%で、輸入に頼っている状況である。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-5.pdf

日本の食料自給率推移

年々食料自給率が下降しているのに、何も対策しないのはなぜだろうか?
食料自給率について考察した記事があるのでリンクを貼っておきます。
https://agrijob.jp/contents/myagri/zikyu_ritu
これによれば、「本来日本の食生活は米を主食に野菜
を中心とした食生活でした。戦後の復興に伴い食生活
が欧米風に変化していきました。国内生産が少なく、
外国からの輸入頼りの小麦を使ったパン、飼料や原料
の多くを輸入に頼る畜産物(肉類)や油脂類の消費が
増加したのです。」
となっています。

【米の消費量減少】

https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1808/01.html#:~:text=%E5%85%B7%E4%BD%93%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E6%98%AD%E5%92%8C,%E3%81%8C%E6%8B%A1%E5%A4%A7%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

確かに米の消費量は減少しています。
「具体的には、昭和37年度は118kgの米を消費していましたが、令和2年度の消費量は半分以下の50.8kgにまで減少しています。
また、主食用米の全国ベースの需要量は一貫して減少傾向にあり、最近は人口減等を背景に年10万トン程度と減少幅が拡大しています。」
一方で米の輸出量も増加しています。

https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/221020/attach/pdf/221020-32.pdf

政府は公定価格によって米を買い取る政策をとっていたが、食糧法を変更し流通改善によって自主流通米が増えていく。その結果、デフレ経済の影響もあり、米の価格が安くなっていく、減反政策も相まって、儲からない農業となり、米の生産量も減少していった。米流通の歴史から政府の政策をまとめたサイトをリンクします。
https://www.zenbeihan.com/data/history/
公的な要素が多い農業の様な産業は政策に大きく影響
を受けます。結果として、儲からない産業は縮小して
いく。米中心の農家が主流であるため、全体の食料
自給率が低下する。
当然の結果です。

【転作と儲かる農業へ】

生産調整のための水田の減反と言っても、米の輸入を
解禁してしまっている。代々米を中心に作ってきた農
家がそう簡単に別の作物に転作することは難しい。

政府が支出を抑えている現状ではなおさらである。
米食から麺食パン食への変化で小麦への転作も考えら
れるが、生産が全く異なるので一気に進むものでもな
いし、品質も海外のものとは比較できない。本来で有
れば、国民の食品安全保障の観点から、政府がもっと
支援をすべき問題だ。同時に、過剰な生産物を輸出する等の政策も必要となる。補助金で減らすにではなく、儲かる構造を作って増やすことが必要

https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yamashita/132.html

結局、緊縮財政の今の政府にはできないことなのかもしれない。
やっぱり、積極財政が必要だ!


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