Wilson RF 01 PRO
こんにちは、モータージャーナリストのREIです。
手に入れられました、Wilson RF 01 PROのグリップ3。
PRO STAFF時代のRFモデルはびびって買えず、RFじゃないスタンダードを買っておいたワタシ。
テニス歴は幼少期に海外クラブでかっちりやっておりまして、20年のブランクが空いて、40歳くらいでリターンして、ただいま42歳の後厄。
番組ロケで厄落としなお参りを組んでもらったおかげで、故障少なめ。
杵柄的なものはあれど、体が子供の頃のようには素直に動かない中級プレイヤー。
仕事柄ギアの解析がちょっと趣味、そんなオサーンのインプレをお届け。職業バイク乗りでテニスプレイヤーではないので、甘めの表現を致しますが、味変気分でお付き合いください。
あと、9割は気持ちの整理のために書きます、この記事。後日、YouTubeで語りたい。
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左から183mm、188km、182cmの、背はATPな僕らですが、テニスは伸び代。
さて、RF 01 PROのお話。
使用ガットは、縦TouchVS、横BLAST。本当は横アスタポリが好き。
シンプルに言うならば、スペック通りのラケットだと感じました。
だいぶラウンド寄りの、ラウンドとボックスのミックス。ボックスよりはタッチが少なく、ラウンドばりにパワーの塊、PRO STAFFっぽいポケットフィーリングは健在、スイートスポットで捉えている限り打感は柔らかく包み込む。
オフセンターすると飛ばないが、真ん中でクリーンに当てればとにかく飛ぶ。球が持ち上がりにくいというインプレを聞くものの、そんなことはない、気がしてる。
グリグリスピンよりとフラットドライブ気味で打った方がラケットのいいところが出やすく、合わせるだけの状況やカウンターで強い。格上の相手と打っていても速いテンポで攻める意識があれば打ち負けにくい。苦しい時に飛ばしやすく助かる。
320gのフレームは、340gのRF97のスイングウェイトと近いと海外ショップがレポートしており、振った感じはよく似ている。自分には重い。
さて、320gというのを重いと感じるかどうかは、正直なところそこだけだとピンと来ない。スイングウェイトで判断すると、ここの間くらいに感じる。
普段はSW314の方を愛用しており、なんとなく言うならSW330強に思う、自分にはつらい。発売日から速攻で4回くらいプレイして、右腕が満遍なく筋肉痛。手首が痛くてサポーターを復活、来年43歳。
神と言えども40代なわけで、ロジャー・フェデラー様がこういうスペックのラケットを求めたのは分からなくもない。神に共感はできないけど、神界でも年齢があるなら40代でバキバキ20代とプレイするなら、こういう神器にパワーを求めるのはあるんじゃないかと。
ほんの少しのフィールは妥協しても。
だけどそこで効いているのが、センターの目が細かいストリングレイアウト。HEAD SPEED PROの18x20を打った時を思い出した。飛ばしにくいけど、感触と制御に優れ、16x19よりも手強い感じがしながらも、スタイルによってはありだなと。
フレームでパワーを出して、目の細かさでフィールとコントロールを補完したかったのだろうなと。
やっぱり、スペック通りの素直なラケットだなと考えます。
300gモデルにウェイトを足して自分の好みのスペックにするのもありだったけど、人生で困ったことの大半は筋肉で解決できるらしいので、320gでもなんとかなるっぽいし、記念品的なものでもあるので、PROにしといてよかったかなと。ファン的に。
Babolat Pure Aeroの98って、欲しいなと思うし、打っていて楽しいけど、ボックス育ちボックス好きのワタシにとっては打感がなくてちょっと二の足。
無色透明でなにも足されないけど、なにも間引かれないRADICAL PROを気に入っていて、訳アリなモンフィスと同じプロストックのWilsonを知ってからはWilsonのパワーとフィールは絶品で、市販PRO STAFFにはそれに通ずるものがあって、このRF 01 PROもかなり近くて、バイクで言うとレーサーレプリカっぽい。
ただ、レーサーレプリカの中にも、スタイルだけのものと、ちゃんとレプリカしてるものもあって、RF 01 PROはどっちなんでしょうね。今現在のロジャーのラケットがこれなら、ちゃんとしたレプリカなんでしょうけども、リザルトのないラケットだからなんとも言えない。
海外レビューでは、"Pure marketing"というコメントがあり、和訳すると「広告宣伝に過ぎない」ってことだが、それも分からなくもない。
でも、バイクの世界で学んだことで言うと、いつまでもNSRがーTZがーって言ってられなくて、PanigaleV4も両持ちスイングアームになる時代。今の道具と、昔の道具を比べる意味がなく、いよいよ結論。
RF97も新品で買っておけばよかった!RF 01 PROと両方持ってたらもっと楽しかったって!フェデラーっぽいラケットで、フィール重視の方とパワー重視の方とそれぞれあったらええやん!
それくらいには、普通にとてもいいラケットだと思いました。
ラウンドとボックスの間で、ラウンド寄り。それがフェデラー風味で仕上げられていると。
手に入れられてよかったです。
さあ、RF 01 PROは自分のメインギアになるのか、僕のガチラケになるのか。
正直、使いこなせなかったら即メルカリ行きなんて思って、次回入荷11月まで我慢できないしノリで手に入れたとこはある。
ところがですよ、使いやすいんです。PRO STAFFでも使えるようになった今の自分にとってはすごく嬉しい感想。
大学サークルでテニスをかじった頃はしんどくて買えませんでした。シンプルに難しく感じて。
僕みたいなPRO STAFFおじさんは、もれなく買って後悔しないと思われます。ただ、RF97は持っておいて。10〜20年落ちのスーパースポーツを売却して、Panigale V4あたりを手に入れられる感性の持ち主なら乗り換えも可なのでは。
僕はこじらせなので、両方持っておきたいです。
だけど、本チャンではRADICAL PROを出しちゃうかな。まだ今のところは。でもRADICAL PROじゃ打てない球が、RF 01 PROなら打てちゃう。
あ、いま書いてて気付いた。気付いちゃいけないことに。
逆に、RF 01 PROじゃ打てない球が、RADICAL PROにはない。打ちにくい球はあるけど、打てない球はない。
ラリーした相手が嫌がったのは、明らかにRF 01 PROだった。
筋トレすっか…。
PRO STAFFよりは優しいです、RF 01は。だってほぼラウンドだもの。
これでBabolat Pure Driveあたりを振ってみて、
とか言い出したらもうルドウイークな自分を信用しない。
ラウンド嫌いのボックス好きのワタシのための導きの月光なのかも、RF 01 PRO。
ぜひ縦ナチュラル横ポリのハイブリッドでご照覧あれ。
お気付きだろうが、ワタシはフロムソフトウェア作品愛好家であります。エルデンリングDLCのおかげでプレイ1200時間突破あざます。
新幹線で那須塩原に着きました、今から那須モータースポーツランドへ。
Rei Fukuchiでした、イニシャルがRF。
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