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あつ森、島構想で詰んだ一般人のための島クリエイターのコツ

イチからガッツリ島づくりを楽しみたいけどイメージが湧かないどこから手をつけたらいいか分からない、という方のための記事です。本気で島を作りたい、そんな気持ちの一助となれば幸いです。



はじめに


島クリエイターを貰うまでは漕ぎ着けたものの、何をしていいか分からない。なんとなく作りたいイメージはあるけど、それをどうやって表現すればいいか分からない。

そういう悩みを抱えている方がネット上で散見されます。私も、同じ壁にぶつかったことがあります。

悩んだ私は『島 作り方』『島クリ コツ』などで検索し、あらゆる動画や記事に目を通しましたが、川の引き方などのテクニック的なものが多く、望んでいた内容に出会えませんでした。

川を「こう引きたい!」って気持ちがあれば役に立つだろうよそりゃあ!!こっちは何から手を付けていいか途方に暮れてるんだからテクニックとかじゃないんだよ!!!(テクニックを公開してくれている方々ごめんなさい)

結局、私は我流で島クリエイトに臨むことにしました。
そうこう試行錯誤して三週間、島がだんだん仕上がってきた頃に、あつ森をやっている友人から連絡が……

『島クリエイター、どこから手を付けていいか分からん』
『何からすればいいか分からんし、理想図も特にないしなあ』

そうか、みんな同じ悩みを抱えているのか……ならば、率先して書かねばなるまい!島クリエイトのイメージ作りのための記事を!!

という経緯から、友人のために書いた記事です。同じ悩みを抱えている方の参考に、少しでもなれば幸いです。



①誰でもできる一番簡単な島クリとのふれあい方『道』


いろんな所でも言われていますが、家と家、店と集会所などを道で繋ぐだけでもそれっぽくなります。

「分かっとるわいそんなこと!」と思うかもしれませんが、道に沿って電灯を配置したり、花を植えたり、並木道にしたり。そういうところから島の個性が出てきて、方向性が決まっていきます。


いろんな島に訪問したのですが、道の太さや敷き方も島によって個性があって面白いです。
道を敷くと動物が歩いてくれるのでカワイイし、そうして生活感を実際に見ることで島のイメージも掴みやすくなります。この『イメージ』。これがとても大事です。今は小さい火種なので、消えないようそっと守ってあげましょう。



②道敷いたけどイメージが湧かんのじゃあ!となったら次はイメージ作り


イメージが浮かばない、完成像が特にない、という問題。
これを解決するためには、まずSwitchの電源を落とし、ゲームから距離を置きましょう。
そしてイメージになるような参考資料を探しにネットの海に飛び込むのです。ほんとはお外を歩いて街並みを眺められたらいいんだけど、昨今なかなかそういうわけにもいかないので。


私が参考にしたものをここに記しておきます。

↑曖昧
︙   ・『絶景』『街並み』などで画像検索
︙   ・実際にある公園の地図
︙   ・他のRPGの街並み
︙   ・無人島ツアーの島
︙   ・他の人の島
↓明瞭

上から順に、曖昧なものから羅列しています。イメージが完成図に近い、明瞭な参考資料であればあるほど深く考えず島クリに着手できますが、
「ワシはオリジナルがええんじゃい」という私のような頑固者や、
「動画にしてネットで上げたいからパクリはちょっと……」という方は
上の方の曖昧なものからウンウン唸ってやってみてください。きっとその方が考える楽しみはあると思います。プレイ時間はそーとー必要だけど。

これはイメージ作りのための記事なので、ここが一番重要なのでじっくり解説します。

上から順を追って説明すると、


・画像検索

『世界 絶景』『日本 街並み』などで画像検索することで、どういう島にしたいのかのイメージを固めていきましょう。東側は海に面した小高い丘にしたいとか、川沿いに家があって、奥に森が……なんてイメージを作るのに良いです。とりあえず何も考えず、「この街好き!」「この風景作りたい!」を大事にして画像探しをしましょう。時間が溶けます。
私はイメージ収集に、手軽さを求めてPinterestというサービスを使いました。本当にいろんな画像を引っ張り出してきてしまうので色々アレですが、こういう際にはとても役立ちます。


・実際にある公園の地図

これは次の項でも出てくる問題ですが、島には元から自然の地形があるので、それに沿った島づくりをしなければいけません
なので、自然の地形を残しながら道や施設、広場を置いていくような配置づくりには実際の公園の地図は結構役立ちます。『公園 地図』などで画像検索。あつ森内で地図表示にしたときの全体図の参考になります。


・他のRPGの街並み

ぶっちゃけマジで参考になります。今まで羅列した参考の中で一番参考になります。
私が主に参考にしたのはOCTOPATH TRAVELERです(だってこないだ半額セールやってたから……)
ゲーム中、街をぶらぶら歩きながら、あっ!このへん良い!と思ったらすかさずスクショ。Switchのスクショ機能便利ですね。


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OCTOPATH TRAVELERの実際に参考にしたスクショです。マジで参考になると言った意味が分かって頂けるかと思います。

家々に立体的な高低差をつけるような、街並みに起伏を作るときのアイデアとしてお借りしました。あつ森の写真機能の一番引きにした時に収まるくらいの中距離の遠景でしょうか。これが綺麗に仕上がると、島のフォトスポットになります。
それにしても、こうして改めて街並みに着目しながらゲームをしていると、綺麗な風景や街並みをゲーム的な地形に落とし込むプロの手腕に感動します。いま、私たちは島クリひとつに頭を抱えていますが、それをもっと難解にしたものをお仕事にしてるのがゲームを作っている人たちなんですね。ありがとう……


・無人島ツアーの島

これも意外と参考になるんですよね。時間帯によって、日光の当たり加減だったり、夜になるとこういう雰囲気が出ますよという実践的な参考になります。風景的に心に刺さる島に当たったらスクショしておきましょう。スクショ便利。


・他の人の島

実際の訪問>youtubeなどの動画>twitterなどの静止画、の順に参考になります。メチャクチャ分かりやすく参考になるのですが、しかしこれは諸刃の剣です。

参考になるけれど、無意識のうちにそのイメージに引きずられてしまうので。島クリは面倒だけどそこそこ手をかけているように見せたい人や、小さいお子様に無理矢理島を作らされているパパママ等、なんとかとっとと形にしてしまいたい場合などは大いにアリだと思います。トラブルには気をつけてね。パクリ、ダメ絶対。

 


③イメージが膨らんだら全体図を作ろう


以上の参考資料を詰め込んで、頭の中でああしたい!こうしたい!が出てきたら、早速島づくり。
の前に、全体図を作りましょう。今の漠然としたイメージのまま作ると破綻します。なぜなら、橋、坂、それぞれ8本という建築制限や、絶対に動かせない河口や岩場、空港、集会所の存在があるからです。ある程度の計画性は必要。

私の場合、漠然としたイメージとしては
『生まれ育った地元の風景みたいにしたい(要するに田舎)』
『住宅街作ってる人が多いから住宅街は作らねえぞ(天邪鬼)』
って感じです。イメージなんてこれくらい曖昧でいいんです。

それにさっきの参考資料によるイメージをプラスして、地形や植樹などのもう少し細かいところまで想像していきます。私の場合、
『東側に海が見える高台がほしい』
『地元の風景で海に高台といえばみかん!オレンジの木を植えたい』
『とりあえず空港出たらポケモンHGSSみたいな自然公園ほしいよな』
『家の前に坂がある感じも作りたい』
『魔女宅(ちょうどやってたので)みたいな海岸線の風景ほしい』
みたいなかんじで。

それを一枚の地図にするため、どこにそんな風景を持ってくるかを考えながら頭の中で配置していきます。図にするとわかりやすくて良い。このとき、配置に迷ったら②で紹介した実際の公園の地図を参考にしましょう。あつ森を立ち上げて、地図を開いてにらめっこするのも良いです。

Happy Island Designerという有志の方が作ってくださったメチャすごツールがあります。でも私はぽちぽちしてるとイィーってなってくるので5分も使いませんでした(なんてことを)。
集中力が5秒しかもたないので、5秒でチラシの裏に手元でもじゃくったみたいな図を描きました。私はアナログ人間なので。

もちろんここで凝っておくと次からの作業が楽なので、できる人はどんどんアイデアを煮詰めておこう!

 


④整地からはじめよう


ここでようやくSwitchを手に取り、あつ森と再会です。会いたかったよ、マイスウィートハート。

とはいえ、ゲーム内は全く作業が進んでいない状態。②や③でのイメージ作りがぬるいと、立ち上げた瞬間に①の状態に戻ってしまうので、大自然そのものの自分の島が見え、あまりの途方もなさにやる気が削がれたりせっかくあったイメージが霧散することもまあまああります。

そういうときは落ち着いて、収集したステキな街並み画像を眺めたり、OCTOPATH TRAVELERをやったりしましょう。現実逃避しても大丈夫。幸い、ゲームの中に締め切りはありません。誰に急かされるわけでもないスローライフこそあつ森の醍醐味なのですから。


まあ、ずっとそうやっているわけにもいかないので、心を鎮めるべく、まずは整地から始めましょう。整地は頭を働かせることなくできて、しかも整地していると自然に崖や川作りのための島クリのテクニックが身につきます。触ればわかる

私の場合、前の工程が雑だったのでイメージが定まらず、とりあえずどこまで元からあった自然を活かすか考えた結果、川以外の全てが丸坊主になりました。まあそんなこともあります。
ちなみに、皆さんもよくされてるかと思いますが、住民の家はみんな砂浜に避難しました。まだ誰の家をどのへんに置くかも決まってないので。お店などの建物は砂浜に乗らないので、必要に応じて適宜動かします。


言い忘れましたが、島を丸坊主にするとお金を稼ぐのが難しくなるので、建物の移動費や橋や坂のために2~3,000,000ベルくらいは貯金があったほうがスムーズかもしれません。



⑤更地に土を盛り、川を引こう


島が丸坊主になったら、イメージが定まってきたところから順番に土を盛っていきます。崖は4段目まで作れますが、上に登って木や花を植えることができないので実質3段目までで考えていきます。4段目の良い使い方、誰か教えて。

私は③が雑だったのでイメージがところどころ宙ぶらりんのまま、決まってきたところから工事を進めました。大事にしたのは、

『自然感を出したいので道はグネグネにして、木も均等には植えない』
『トンネル抜ければ夏の海!みたいな、狭いところから視界がひらける驚きがほしい』

みたいなところです。狭いところから~はyoutubeの動画、ゲームさんぽのマイクラ回を参考にしました。素人にとってはプロの意見は非常に参考になります。


③での全体図作りを雑なまま工事を進めると、地形やイメージが全然思いつかないと思います。
大丈夫。そんな時は、更地に適当に家具を並べましょう。ある程度のイメージがあるならそれっぽい家具を並べ、それも全然ないなら店売り家具でもなんでもいいです。工事作業をしていると風船がよく飛んでくるので、その中に入っているものでもいいでしょう。

幾つか適当に並べていると、ここにこれ置くのいいかも!じゃあここは崖があったほうがいいかな!ってなってきます。

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ここもいつか素敵なバーになると信じて。



⑥細かいディテールを整えよう


崖→川→道→植樹→家具配置→花を植える
みたいな順番で島をそれっぽく整えていきます。橋や坂、住居移動もタイミングを見つけて並行に行って下さい。一日につき橋or坂1つと、住居or施設1つの移動制限があるのでお気を付けて。

一箇所を完成させてから次へ行ったほうがいいのか、全体的に同じくらいの完成度でやっていった方がいいのか?という疑問ですが、

正直、ゲームを始めたばかりで家具も全然揃ってないので、ディテールは雑でも大丈夫です。多分後々変わるので。
なかなか大きく変えられない、川、崖、橋、坂、住民の家や施設の配置。このあたりを後々変えなくてもいいように全体的にガッツリ整えます

⑤でも述べたように、先に家具を配置してても全然いいので、順番にはとらわれず進めましょう。

イメージやアイデアを最優先に。ひらめいちゃったら、そこだけ細部まで完成させちゃってもいいです。その方がモチベにもなるので。




……という要領で島を作っていくとこうなります。

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全然下手くそやんけ!という感想を持った方もいらっしゃるかとは思いますが、なんの取り柄もない素人でもここまでできるという希望にはなったのではないでしょうか。ちなみに森シリーズは64版以来のプレイです(ポケ森は触った当日に詰みました、根気がないので)。

余談ですがこの島、自然がダイナミックすぎて、山の中によくジャスティンやゆうたろうが引っかかって彷徨っています。これから島づくりする方は気をつけてね。


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あと、三段目の崖の裏に平地を作るとこうなります。設計ミス。



しかし、大好きな地元っぽい自然に囲まれて、在宅帰省できる喜びはひとしおです。

皆さんもハッピー島クリライフをお過ごしください!

低木アプデも超楽しみです。これからも植林するぞ~~!!

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