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日本ダービー有力馬見解説・本命、穴馬予想

∴オークス後記

オークス(著者撮影)

オークスでは、2番人気に支持されたチェルヴィニアが直線での、ステレンボッシュとの叩き上いを制しG1初制覇。鞍上のルメール騎手は今年G1初制覇となりました。惜しくも2着にはステレンボッシュが入選。
最後の叩きあいを現地で観戦していた身としてはとても感動するものでした。
3着には折り合いが不安視されていたライトバックが入り、例年とは違い順当決着となりました。先日投稿した競馬予想は当たりましたが、小波乱が起きてくれたほうがオッズ的には美味しかったので少し残念です。(笑)

∴日本ダービー出走予定馬

皐月賞レコード勝ちのジャスティンミラノや皐月賞から巻き返しを図るシンエンペラー・先週G1勝利を上げたルメール騎手とコンビのレガレイラ等の皐月賞組の他に、キタサンブラックの半弟:シュガークン&武豊やシックスペンス&川田等の別路線組が出揃い、豪華メンバーとなった。2冠かそれとも、夢を掴むか。世代の頂点を決める戦いが今始まる。

∴有力馬見解説

(☆)ジャスティンミラノ

皐月賞(東スポより引用)

ジャスティンミラノは皐月賞馬。前走は道中先団に取り付き、直線では粘るジャンタルマンタルを交わしてのレコード勝ちだった。元々中山が不安視されていた中でのあのパフォーマンスは素晴らしいものに近かったと思う。
今回は共同通信杯で勝利経験のある、東京に舞台が変わり前走以上のパフォーマンスが見込めるだろう。しかし、"1強"かと言われてみればそこは疑問視である。確かに前走は強い勝ち方をしたが、この馬同様に東京巧者や鞍上の変更など他の有力馬にも十分チャンスがあると思うからだ。あとは枠とペースがどうなるかがキーとなる。なるべく内寄りの枠となれば、勝ち負けは期待できるだろう。
評価→A⁺

(☆)レガレイラ

ホープフルS(gooニュースより引用)

レガレイラはホープフルSの勝ち馬。前走の皐月賞では、休み明けの分もあり、掲示板外という残念な結果となってしまった。しかし、その中でも上がり3Fは1位タイとやはりポテンシャルを感じさせるような走りだ。
今回は叩き2戦目ということで、前走以上の上澄みやデキが期待される。また、鞍上もルメール騎手に戻ることで一気にチャンスが引き寄せられてきたところだろう。調教でも馬なり6ハロン86秒6ー11秒8は流石のタイム。血統的にも父:スワーヴリチャードはJCでの勝ち星もあり距離不安視は特になく、折り合い不安がそこまであるわけではないので心配無用だろう。またルメール騎手の東京2400mと言えばもはや庭。先週もチェルヴィニアで二冠を阻止したのは記憶に新しいだろう。そんな百戦錬磨男と2歳中距離女王。どんな走りを見せてくれるのか楽しみで仕方がない。
評価→S

(☆)シュガークン

青葉賞(毎日新聞より引用)

シュガークンは青葉賞の勝ち馬。前走の青葉賞では好位追走からスパートで順当勝ち。見事三連勝でダービーへの切符を掴んだ。キタサンブラックの半弟ということもあり、兄の仇を果たせるかどうか等必然と期待は高いだろう。しかし、このオッズに少し疑問を持ってしまう自分もいる。青葉賞のレベルの高さに疑問を覚えているからだ。確かにダービー最終切符ということで例年からそこまでレベルは高くない印象だが、今年は重賞好走馬が少なく
それでのレベル低下説を提唱したい。確かにポテンシャルは世代随一かもしれないが、半兄同様に本格化するのは秋以降だと思っている。ここは来ても
2着までか。
評価→B

(☆)シンエンペラー

新馬戦(中日新聞より引用)

シンエンペラーは皐月賞5着馬。前走は好走時に比べ調子がそこまでだったのもあるが、あのハイペースに対応しきれなかったのが主な要因だ。しかし舞台が2400mとなることで、全兄に凱旋門賞馬がいることもあり必然と期待は大きくなるだろう。今回は前走での惜敗からオッズが落ちていることが予想されるが、十分戦える能力はあるだろう。好走経験のあるホープフルS自体もレベルは低いわけではないのでまだ切るのは危険視か。
評価→A

∴コース解説

(☆)東京2400m

東京芝2400m(JRAより引用)

ホームストレッチの半ば辺りからスタートする。この時に観客の目の前での発馬なのでエキサイトしてしまう馬が多く、無駄な体力を使わないように精神面で強いタイプは有効。スタートしてからは、スタンド前を通過しながら先行争いが繰り広げられる。1コーナーまでの距離は約350m。バックストレッチの中盤に上り坂があり、ここでペースが緩んで馬群が固まることが多い。3コーナーにかけては緩やかな下り。直線に入るとすぐ160mで2m上るタフな坂が待ち構える。上り切ってから残り300mはほぼ平坦。最後の直線(525.9m)では、前半の坂でスタミナを振り絞ってから、平坦な後半部分でキレ味を競う。距離のロスを避けるためには内めを動ける器用さも必要で、競走馬として多様な能力が要求される。チャンピオンを決めるのにふさわしい。今回もオークス同様にM~Hペースが予想される。切れ足を使える馬に注意していきたい。

∴データ解説

(☆)人気上位馬がやはり優勢

過去10年で1番人気に支持された皐月賞馬は【2・3・1・1】と、ここ2年は惜敗が続いているもののほぼ毎年馬券に絡んでいる。やはり牙城は中々崩れないのだろう。2,3番人気も同様に連対率約45%と優秀な成績。堅い決着になりやすいので、大穴というより小波乱を予想するイメージの方が良いだろう。

(☆)通算キャリアに注目

年々キャリアの減少傾向が顕著に出始めている。最近だとイクイノックスやソールオリエンス等が馬券圏内に入っており、2016年以降はキャリア5戦以下が連対継続中だ。今回は有力馬の中でコスモキュランダ等が6戦以上のキャリアがあるが、今回はデータを覆すことができるのか。

(☆)父親のダービー成績に注目

2014年のワンアンドオンリーから昨年のタスティエーラまで、10年間連続で
父親がダービー好走馬だった。

優勝馬の父親のダービー成績(JRAより引用)

上の表を見れば分かるがダービー好走馬の子供が好走するというサークルが近年起こっている中、今回父親がダービー好走馬だった馬は下の通り。
・サンライズアース(父:2017年覇者 レイデオロ)
・レガレイラ(父:2017年2着 スワーヴリチャード)
・ジューンテイク(父:2013年覇者 キズナ)
・ビザンチンドリーム(父:2013年2着 エピファネイア)
・ダノンデサイル(父:2013年2着 エピファネイア)
・ミスタージーティー(父:2015年覇者 ドゥラメンテ)
・アーバンシック(父:2017年2着 スワーヴリチャード)
・サンライズジパング(父:2013年覇者 キズナ)
・シュガークン(父:2015年覇者 ドゥラメンテ)
・シックスペンス(父:2013年覇者 キズナ)
・ジャスティンミラノ(父:2013年覇者 キズナ)
・ショウナンラプンタ(父:2013年覇者 キズナ)
見ての通り、ほぼほぼダービー好走馬なのである。親子制覇、父の敵討ちか
それとも父へのダービープレゼントか。3つ巴の戦いである。

∴本命、対抗&穴馬予想

(☆)本命、対抗馬

◎ レガレイラ
〇 ジャスティンミラノ
▲ コスモキュランダ
〈◎ レガレイラ〉
レガレイラはホープフルSの覇者。前走の皐月賞では直行ルートも響いたのか、本来の爆発力を完全発揮することができず上がり3Fは1位タイながら6着敗退。ホープフルSはフロックだと思われたが、今回は鞍上にルメールが戻ってきただけで好材料。また中間も上手く進んでおり、前走以上の上澄みが期待できそう。牝馬のダービー制覇に向けてあの末脚を発揮してほしい。
〈〇 ジャスティンミラノ〉
ジャスティンミラノは皐月賞馬。前走の皐月賞ではコース適性不安視がされていた中でのレコードV。今回は共同通信杯で重賞勝利経験のある、東京に舞台替わり。これはかなりの好ポイント。後は鞍上の戸崎騎手が上手く乗ってくれることを願うだけだ。世代でトップレベルを争っているだけに、秋への弾みを付けてほしい。
〈▲ コスモキュランダ〉
コスモキュランダは弥生賞の勝ち馬。前走の皐月賞では、ハイペースから鞍上の好騎乗でジャスティンミラノに詰め寄るも惜敗の2着。弥生賞が人気薄での勝利だった為にフロック視されてきたが、それを帳消しするような強さではあった。今回は鞍上がM.デムーロに戻るがあまりそれでのマイナスは無いと見ていいだろう。唯一懸念点があるとすればキャリアが多いのがネックだが、弥生賞の勝ち馬は3歳クラシックと相性がいいのも好ポイント。
人気もあまり弾んでいなさそうなので、小波乱くらいなら引き起こせても可笑しくはない。

(☆)穴馬予想

・アーバンシック
・シックスペンス
・ダノンデサイル
・シンエンペラー
今回は以上の4頭を穴馬候補とする。(シックスペンスは上位人気が予想される為、穴というより相手に近いです。)理由としてはペースにもよるが
前残りが発生した時の為に先団で競馬することができるシンエンペラーや
末脚一発が怖い横山親子コンビが開けてきても何ら違和感はないからである。



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