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父の借金疑惑とクレジットカード解約

久しぶりに母から電話。急いで実家に来て欲しいと言う。なぜ、用件を言わないのだろう?嫌な予感がする。尋ねてみると、一気に喋り出す。

「お父さんがね、クレジットカードで借金を作ってるんよ!弁護士に相談しようと思って•••」

なんということだ。
今までで最大級のやばい事件じゃないか。早速実家に向かった。

母から受け取ったハガキには198万との記載。父はこんな大金なんに使ったんだろう?と考えていたら、母が言った。

「違うよ!1986万よ」
桁を確認すると、確かに1986万だった。これはおおごとだ。でもなんかおかしい。もう一度、ハガキを確認して、やっと分かった。

1986年に父が作ったクレジットカードの年会費1375円、その支払い案内のハガキだった。表示が2段になっていて非常に分かりにくい。遅延損害金やら貸付利率やら、見慣れない言葉も表示してあるため、母が勘違いするのも無理もない。

ぱっと見、現在残高19,861,126円 って見えない?↓

父の借金疑惑は晴れたが、使いもしないクレジットカードの年会費を払い続けるわけにはいかないので、解約手続きをすることにした。

解約受付は電話のみ。電話をかけるが繋がらない。「混み合っています」との自動音声。大体この手の電話で混み合っていなかった試しがない。10分ほど待ってやっと繋がった。平日の午前中。おそらく早く繋がった方なのだろう。

次の難関は本人確認。電話口で契約者本人の口から氏名やカード番号を伝えなければならない。

私 「お父さん、番号読んで (紙に大きく書いたクレジットカード番号を指差す)」
父「•••」

私「○○○○」
父「○○○○」
私「××××」
父「××××」
私が言った番号を父が復唱する形でカード番号と氏名を伝えた。これって意味ある?

なんとか解約手続きをすることができたが、父はすっかり不機嫌だ。寝ていたところをいきなり起こされ、操り人形のように、復唱させられたのだから仕方ない。でもこの電話を逃したら、次はいつ繋がるかわからないし、私も必死だったんだよ!

っていうか、使いもしないクレジットカードの年会費を払うのやめてもらっていいですかあ?

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