青天を衝け
青天を衝け
2021.7.17
とてもお世話になっている関谷さんから、あるブログをご紹介いただいた。
渋澤健さんが更新しているブログの中の1ページです。
まず、金融業界という、、、おっとラベリングしてしまった。(読んでいただければおわかりになるかと)汗
ブログのタイトルにもなっている『日本の美意識を表現する金融をつくりたい』
このような感性をお持ちの方が各業界にいれば、日本は美しいサークルを描いて皆幸せになるのではないかと思います。
黒川雅之さんの「八つの日本の美意識」という本にある
微・並・気・間・秘・素・仮・破
の中から、渋澤健さんは「間」について触れられていますので一部抜粋いたします。
https://www.commons30.jp/contents/shibusawa-blog/2184/
実は「間」には境界線が無いという考えであり、そこが「一番難しく、一番美しい」という雅之さんのお言葉は今でも鮮明に覚えています。
渋澤健さん-渋澤ブログ(毎週月曜更新)より
僕自身、先日のデジタルサイネージ用のインタビューの冒頭で『新しいことをやるってなると、左官じゃないところから得ます。業界の中で答えを見つけようとすると新しいことが生まれないと思っています。』
なんてことを話していた矢先のため、実に身に染みるのです。
もう一つ今の自分に刺さったのは「破」
破・・・ギリギリのところまできたとき、その伝統的な型を破り。そして、独自の新しい世界を見つけること。
まさにこれなんですね。
僕の場合、左官という伝統的な職人をしています。左官という職のなかでギリギリまで行ったのではなく、人生という大きな枠でギリギリのところまで行ったときに左官という伝統ある職を独自にスタートしたが故、独自の新しい世界になっているのかもしれません。
なんとも腑に落ちるのであります。
エッセイのタイトルになっている「青天を衝け」は大河ドラマの表題です。
この青天を衝けですが、藍と左官の融合に成功した僕が藍の勉強をしている際に知った渋沢栄一 さんが主人公の作品です。
渋沢栄一さんは、信州や上州まで製品の藍玉を売り歩くほか、原料の藍葉の仕入れ調達にも携わり。14歳のころからは単身で藍葉の仕入れに出かけるようになり、こうした経験がヨーロッパ視察時に、近代的な経済システム、諸制度を理解吸収する素地となり、また後の現実的な合理主義思想の形成にも繋がったともいわれています。
現代の青に魅了された一人である僕としては避けては通れない偉大な方なのです。
僕が、自身の作品を載せているsnsのなかで「#青天を衝け 」と表記したことがこのエッセイを書くすべての始まりでした。
とてもお世話になっている関谷さんがそれを見て、僕に渋澤健さんのブログをご紹介くださったのです。
関谷さんの感度はいったいどうなっているのでしょうか(笑)
そしてとても嬉しいお言葉を頂戴しました。
「あなたの作品を見た時に”間”を可視化していると感じた。」
なんともすべてお見通しであるお言葉。彼女の頭の中ではすべてのビジョンが完成しているのではないだろうか。
関谷さんは僕にとって八つの美意識の中の「秘」だと感じます。
いつもありがとうございます。
関谷さんとの会話で印象に残っているのが「まずは自分に丁寧にね。そうすれば人にも丁寧になれるわ。」
これからの、いや今日の僕にも大切であり、自分自身も癒される魔法の言葉です。
最後に、
渋澤健さんのブログでは冒頭に若手建築家の黒川彰さんとの出会いが書いてあります。
そしてブログにお父様である黒川雅之さんがコメントを寄せていらっしゃいます。
そのコメントの一部に「今日は死ぬのにもってこいの日」という本から抜粋されたセリフがありました。
この「今日は死ぬのにもってこいの日」、20歳ぐらいの頃に感銘を受けて何度も何度も読んで、絵本の方の翻訳者に直接メールしたほどだったのです。
今日も自分に丁寧に、死ぬのにもってこいの日と毎日言えるように。
7-17-2021
Reita MORIYA
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