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「 #つくマス 」がすごくて楽しい話

ただの一般人が公式のイラストを使って、
好きなグッズを「合法」で作ることができる。
それも、比較的自由なデザインで。

オタクとして長く生きてきた中で、そんな企画があっただろうか?(※1)
そんな滅多にない企画が自ジャンル(※2)で始まった。

つくってグッズ!アイドルマスター

以下企画ページより引用

開催の主旨
『アイドルマスター』シリーズの公式画像素材(許諾素材)を使って自分だけのアイドルマスターオリジナルグッズを制作し、BOOTH限定で販売できるようになります!

今回はシリーズ15周年を記念して、『アイドルマスター』『アイドルマスター シンデレラガールズ』『アイドルマスター ミリオンライブ!』『アイドルマスター SideM』『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の各ブランドから、総勢311名のアイドルの公式画像素材1,600点以上を公開!

さらにオリジナルグッズを制作するにあたって、役に立つモチーフ素材も公開します!

ぜひアイドル達の魅力がいっぱいに詰まった、オリジナルグッズをプロデューサー皆さんの手で制作してみてくださいね!

上記を極端に要約するとこうだ。

公式素材を配布するからそれでオリジナルグッズを作っていいよ!
作ったものはBOOTHで販売していいよ!

太っ腹もいいところの超絶神企画だ。

というのも通常、我々オタクが購入しているグッズなどは、グッズ制作会社が権利元(いわゆる公式)に許諾を得て、使用料なりなんなりを支払って制作されているものである。
もし個人で「公式の素材を使ってオリジナルグッズを作りたい!」と思うことがあっても、それを実現するにはとんでもなくハードルが高いものである(というか多分無理)

しかしなんと!
この「つくって!アイドルマスター(以下つくマス)」という企画は、
一般ユーザーへ公式素材を配布して、それ使って自由にオリジナルグッズを作って販売していいよ!と言っているのだ。
もちろん細かい規約はある。しかし、
・好きなキャラクターの好みのグッズが全然でない!
・あのキャラクターにぴったりなこういうグッズが欲しい!
・担当(推し)のアピールグッズを作りたい!
……などと思っているファンにとってはとんでもなく神企画なのである。

さらに、販売した商品が売れた際には、キャンペーン手数料や諸々の手数料として約20%(※3)運営側に徴収されるので、公式にもしっかりとお金が入る。購入側も通常のグッズを買った時と同じように、公式へお布施ができるというメリットがあるのだ。

そんな神企画のつくマスだが、どうにもユーザーへの認知度が低く、また企画の内容がうまく伝わっていないようで、作り手としての参加者が少ないように感じている。
そこで僭越ながら、つくマスという企画についてもう少し掘り下げて紹介したいと思う。


「つくマス」と「BOOTH」と「pixivFACTORY」

つくマスは前述の通り、BOOTHという個人でネットショップを開設することができるサイトで、自分が作ったオリジナルのアイマスグッズを販売することができる、という企画だ。
基本、つくマスというと上記の企画のことを指すのだが、連動企画として「つくマス×pixivFACTORY」という企画が同時開催されている。これがつくマスという企画をユーザーが少し誤解してしまっている原因だと思われる。

・つくマス×BOOTH
・つくマス×pixivFACTORY

この2つのキャンペーンの違いについて説明をしていきたい。


つくマス×BOOTH

許諾されたアイマスの公式素材をサイトからDLし、規約の範囲内で自由にデザインを行いグッズを製造・販売することができる企画だ。
製造は、グッズ製造業者へ依頼する他、許諾素材を使用していればハンドメイド作品などでの参加も可能。
また、販売数の上限(100個まで)はあるものの、下限はないため1個からでもオリジナルのグッズを販売することができる。
なので、自分が欲しいグッズを2個量産し、1個を販売用に出品できれば参加できるのだ(そして、それが売れなくてもペナルティなどはない)
また、受注生産もOKなので最小ロット数のあるグッズなどは、ある程度人数が集まったら発注を掛けるという方法で注文を受けたり、グッズのデザインのみをし発注が来たら製造する、という方法でも販売できたりする。

こんな太っ腹なキャンペーン、あっていいのだろうか……。

しかし参加やデザイン製作をする上での規約はあるので、参加する際は各ページや規約に必ず目を通し、理解した上で参加をしてもらいたい。
・つくマス×BOOTHキャンペーンページ
・つくってグッズ!アイドルマスター よくある質問
・参加規約

規約を読むとデザインについてかなり厳しく制約があるように思えるが、よくある質問を見るとそこまでガチガチなわけではない。
また、BOOTHに出品した際にあきらかな規約違反等があった場合は運営より出品停止の連絡がきたりもするようなので、出品から数日経っている商品は一応運営のチェックも済んでいる商品、という認識となる。
デザインの際は規約を自分で読み込んだ上で、出品されている商品も参考にしてみると良いかもしれない。


つくマス×pixivFACTORY

次に、pixivFACTORYでの企画の説明をしたい。
まず、pixivFACTORYとは、画像1枚あれば誰でもかんたんにオリジナルグッズを製作できるサイトである。
缶バッジやアクリルキーホルダー、Tシャツ、トートバッグなど幅広い商品があり、専門的な知識がない人でも画像があればグッズを作ることができる、初心者にはありがたいシステムだ。
そんなpixivFACTORYのシステムを利用してつくマスができる(=オリジナルグッズが作れる)というのが、つくマス×pixivFACTORYの企画だ。
こちらはBOOTHと異なり、販売をしなくてもいいので自分で作りたいグッズを自分のためだけに作るのことができる(※ちなみにpixivFACTORYで作ったグッズをBOOTHで販売することもできる)
どう考えても自分にしか需要がないグッズや、作ってみたいけど販売はしたくないというグッズを作りたいという場合は、pixivFACTORYを使用して制作するのがベストだ。

ただし、pixivFACTORY上でデザインを行おうとすると、とある壁にぶち当たる。
許諾素材を1枚しか使うことができないのだ。
アイドルの画像も入れたいし、ロゴも入れたいし……といった場合、pixivFACTORY上でのデザインでは対応ができない。
しかし、これには解決方法がある。
BOOTHのキャンペーンページで配布されている許諾素材をDLし、別のデザインソフト(アプリ)を使用しデザインを行えば、pixivFACTORY経由での発注でも(規約の範囲内で)自由なデザインでグッズを作ることができるのだ。
これさえできれば、自分のためだけに担当アイドルを詰め合わせたり(※同ブランド内に限る)、担当を並べ自分の名前を入れた、名札がわりの缶バッジやアクリルバッジだって作ることができる。

なお、DLした素材を使ってpixivFACTORYにて注文する際は、pixivFACTORYへの連絡が必要なため忘れずに連絡をしてほしい。
参考
BOOTHからダウンロードした「つくってグッズ!アイドルマスター」の公式画像素材を使って注文できますか?


結局どっちでつくマスしたらいいの?

2つのキャンペーンの違いがわかったところで、結局どちらでつくマスしたら良いかわからなくなってしまった人もいるかもしれないので、個人的な考えを書いていきたい。

・オリジナルグッズを作って販売したい
・pixivFACTORYでは取り扱っていないグッズを作りたい
・担当Pでお揃いのTシャツや法被を作りたい
→BOOTH


・自分用に1個だけグッズを作りたい
・グッズは作りたいけど販売はしたくない
・グッズの作り方が分からないけど、とにかく担当のグッズを作ってみたい(できれば販売もしてみたい)
→pixivFACTORY

上記はあくまでも私の考えだが、グッズの作り方が分からないけどパッションが溢れて仕方ない人は、販売も可能なのでまずはpixivFACTORYで一つ作ってみることをオススメしたい。
また、自分だけの1点もののグッズを作る場合は必ずpixivFACTORYを経由してほしい。
他業者で自分のためだけに1点製作をしBOOTHで販売しないと、つくマスという企画に一切参加してないことと同義になってしまい、規約違反となるからだ。
pixivFACTORYのつくマスは1点ものを作ることを許可されているが、BOOTHでのキャンペーンは商品が売れる売れないに関わらず「BOOTHにて商品を販売する」ということまでが約束事となっている。
受注生産でも可能なとても優しいキャンペーンなので、pixivFACTORY以外で製作するものは必ず商品の販売をして欲しい。


先に書いた文章と重複している部分もあるが、ケース別のオススメの参加方法を掲載しておく。

■自分用に作りたいけど、作りたいグッズがpixivFACTORYにない!

他の人も買える内容のグッズであれば、BOOTHの企画に参加して、そのグッズが作れる業者にグッズを発注→販売しよう。
販売数は1個からでもOKなので、他に買ってくれる人がいるか心配な場合は自分用と販売用に2個(もしくは最小ロット)だけ製作をして販売すれば問題ない。
受注生産もOKなので1個から作れるグッズの場合は、サンプルに1個製作→商品ページを公開→注文が来たらグッズを発注、ということもできる。
自分用にグッズが作りたいけどpixivFACTORYでは作れないグッズの場合は、BOOTHの企画に必ず参加しよう。
極論、担当詰め合わせなどのグッズは「担当が被ってる方は是非!」といった形で販売すれば問題ないと思っている。

■pixivFACTORYで作れるグッズだけど複数素材使いたい
BOOTHの企画ページより許諾素材をDLして、デザインは別のソフト(アプリ)などで製作して、pixivFACTORYに発注をしよう。
この方法であれば、グッズを販売しなくても自分用に複数素材を組み合わせたグッズを作ることができる。
DLした素材を使う場合は、前述した通りpixivFACTORYへの連絡を忘れずに。
BOOTHからダウンロードした「つくってグッズ!アイドルマスター」の公式画像素材を使って注文できますか?


おわりに

冒頭でもお伝えした通り、つくマスは超絶神企画だと思っている。
制約はあるものの、ここまで自由に許諾素材を使って好きなグッズを作れる機会は滅多にないだろう。
なので、担当アイドルの好きなグッズが全然出ないとか、こういうのが欲しい!というアイディアがある人は、是非自分の手でグッズのプロデュースをしてみてほしい。


世界に最大100個までしか存在できない、公式許諾を得たグッズを自分の手でプロデュースできる。

つくマスは、そんな貴重なプロデュース体験ができる企画だ。


■つくマスが楽しすぎていろいろ作っている私の販売ページはコチラ

つくマスは、さいこうの夜やオレ様最強海の家のイメージグッズも作れる神企画だ。そしてちゃんと公式にお金が入る。だから堂々と作れる。すごいぞ。


■簡単なデータの作り方と販売方法についてまとめました!!こちらもよろしければ!!


※1、2 メルカリ×ミリシタ、メルカリ×デレマスの同類のキャンペーンは過去に開催されています。SideMのPなので羨ましい〜〜〜!!!!とハンカチを噛みながら眺めておりました。SideMでの企画は初めてだったのでこのような表現をしております。SideMでもつくマスできて本当に嬉しい〜!!!!!

※3 BOOTHでの販売手数料は販売価格より単純に20%引かれるわけではないのでご注意ください。
自宅からの発送の場合「(商品価格+送料)×5.6%+22円」が別途発生します。こちらについては後日、別の記事で説明をしたいと考えています。


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