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こころの声を聴く*香りの力

アロマセラピーでおなじみの精油(エッセンシャルオイル)。古代エジプト時代から、様々な方法で人々はその恩恵を受けてきました。今日はその香りを使った瞑想~アロマ瞑想~が素晴らしかった話です。(あくまで私個人の感想となります、ご了承ください)

ひとつの香りを深く味わう

アロマセラピーと出会って10年、毎晩のお風呂やボディケアでアロマ生活を楽しんできた私ですが、先日あるアロマ講座の中で、初めて自宅で簡単にできる「アロマ瞑想」を教えていただきました。私が教わったのは3ステップだけのシンプルなもの。しかし、その効果はかなりパワフル ♡ と感じました。

このアロマ瞑想、好きな精油1本とひとり静かに集中できる場所さえあれば誰でも出来ます。精油は高度に濃縮されているため、鼻先から精油の瓶をある程度離した状態で、瓶から放たれる香りを直接嗅ぎます。アロマディフューザーで拡散された、いつもの優しく穏やかな香りとは異なり、個性ある芳しさに加えて力強さ・奥深さ・何かを目覚ます鋭さのようなものを感じました。

その日私が選んだ精油は「オレンジ」。朝という時間帯と、自分の誕生日だったということもあり、気持ちだけでも?元気溌剌!になりたくて選びました。

目を閉じ、オレンジのみずみずしい香りを体中に感じていると、実際にオレンジの皮を触っているかのようなリアルな質感と、太陽のイメージが出てきました。しばらくすると、子ども達の笑顔と海辺で元気に走り回っている風景。あまりの心地よさに思わず深呼吸。血流が良くなり腹部がじんわりあたたかくなる感覚。好きなだけ幸福感、満たされた感覚に浸ったあと、ふと「今やりたいことは何だろう?」と自分に問いかけると、「日光浴」のイメージが。そのイメージのまま日光浴を楽しみ、足先までポカポカしてきたところで、プチ瞑想は終了。

戻ってきた?生きるチカラ

時間にして10分ほどでしたが、なんとも言えない、遠くまで旅してきたような不思議な感覚。ぼーっとした幸福感の中で、なぜか「太陽の光を実際に浴びたい!」という強い衝動を感じ、納戸からバーベキュー用のリクライニングチェアを運び出して(汗)ベランダで日光浴。まだそこまで暑い時間帯ではなかったのですが、快晴だったため5分も直射日光を浴びているともう肌はジリジリ、太陽の強力なパワーをあらためて感じました。目を閉じても眩しいくらいの強烈な光の中で「ああ、私は生きてるんだなぁ」・・・お腹の底から生命力が湧いてくる感じがしました。

この日は夫が朝から子どもを連れて外出、わたしに「ひとり時間」をプレゼントしてくれていました。積んだままになっている本でも読んで、のんびりしようかなぁ、くらいのつもりで特に予定も立てずにいましたが、このアロマ瞑想&日光浴で私の心身は想定外に開放感と新たなパワーに満たされました。「誕生日だし、とにかく今日は自分がやりたいと思ったことを、好きなように全部やろう!」という壮大な?計画を思いつき、子どもが生まれてから観る暇のなかった好きなアーティストのLIVE DVDを堪能、感動のあまり号泣&ご機嫌になったり、お昼ごはんは本を片手に好きなものだけを食べたり、とにかく感じたままに行動。

ちいさな奇跡が待っていた

午後は、昼下がりの公園へ。お気に入りの公園で初めて子ども抜きのひとり散歩を楽しみ、水分補給でベンチに座っていると、前から歩いてきたのは仲良さそうな女の子とお母さん。聞くともなしにふたりの声が耳に入ってきました。

その女の子(3~4歳くらい)はご機嫌に歌を歌っているようでしたが、私の横を通り過ぎようとしたとき、突然お母さんに言ったのです。「お母さん、お誕生日おめでとう!!はい、これぷれぜんとー」。女の子が差し出したのは、自分で摘んで集めたらしい小さな花束。お母さんは「ありがとう!素敵だねぇ、嬉しいなぁ」と花束を受け取り女の子の頭を撫で、通り過ぎていきました。

前述したとおり、その日は私の誕生日でもありました。この会話に嬉しくなり、思わず振り返ってしまった私。通りすがりの親子の、おそらく年に一度(かもしれない)の「お誕生日おめでとう!」・・・その一瞬の会話を、見ず知らずの同じ誕生日のわたしが聞く。こんな偶然ってあるのかな・・・?

その親子の後ろ姿を見届けたあと、わたしは自然と空を見上げました。「それでいいんだよ」そんな言葉が浮かんできました。ちいさな奇跡のプレゼントでした。

自分のほんとうの想いを行動し、形にすること

さらにその後立ち寄った買い物先では、1年以上会えていなかった知人と偶然の再会。ずっと心の中で「また会えたらいいなぁ」と思っていたので、ほんとうに嬉しかった。これも、昨日までの私からすれば奇跡のような出来事。今日は、いったいどうしちゃったのかな?奇跡みたいなことが立て続けに2つも・・・。嬉しさと不思議な気持ちの両方を胸に、家に帰りました。

夜、一日の出来事を振り返ってみました。私がその日やったことは、アロマ瞑想から始まりお気に入りの公園での散歩まで、とにかくその瞬間に自分がやりたい、こうしたいと思ったことを、結果や理由を考えずにただひたすら行動した。それだけです。いつもの私なら、日光浴もLIVE DVDを観て号泣することも、公園でのひとり散歩も、無意識に頭の中でシミュレーションして「やる意味があるか、ないか」を考え、結局やめていたと思うのです。それが、この日はすんなり行動できました。しかも何の努力もなしに。

理屈抜きでほんとうにやりたいと感じたことを、そのままやっただけ。それなのに自分にとって稀有な、幸せに感じる出来事が一日に2つも。
これはいったいどういうことなのでしょうか?

香りが開いた感性の扉

朝のアロマ瞑想が、わたしの中でなにかが変わる鍵になったに違いない。そう直感しました。香りは、ダイレクトに大脳辺縁系という古い脳に届きます。この大脳辺縁系は感情や記憶を司るのと同時に、人間の本能に密接に関わっている脳です。アロマ瞑想でこの本能の部分が活性化したことにより、「その時やりたいこと=自分に必要なこと」を本能的に次々にキャッチし、行動することができたのだと思います。そう、まるで自動運転のように。

この体験を経てわたしが感じたのは、こんな風に人は生来備わっている、「幸せに生きるための感性」 がきちんと磨かれ開かれていれば、身体や自分の内側からの力強いメッセージに気づかないはずはないということでした。

その本能的な内側からのメッセージ(こころの声)をキャッチし、素直に行動にうつしていくこと。それを日々淡々と積み重ねていくことが「ほんとうの自分を生きる」ということなのではないか?そして、ほんとうの自分を喜んで生きていれば、幸せだと思う出来事が必ずやってくる。なぜなら、ほんとうの自分は自らが幸せになる道をすでに知っている、と思うから。そして、「その道で大丈夫、間違ってないよー」というサインとして、ちょっとずつちいさな奇跡を体験しながら、この人生を歩いていく。

そう考えると「ほんとうの自分を生きる」って実はとってもシンプルなのだと気づきます。自分が幸せになるために必要なことは、みんな自分で気づけるし、分かっているものなんですね(きっと)。そのためにわたし達がやるべきことは何か?それは一人ひとりが自分を幸せに導く大事なセンサーをいつも磨いて、感度良く開いておくことだけなのかも。そんなことを感じました。

アロマ瞑想はそのセンサー磨きと感性を開くために、本当に力をかしてくれると感じます。(恩恵を最大限に受け取るために、精油は高品質なものをおすすめします)

皆さまの生活が幸せに、笑顔が溢れるために。少しでも何かのお役に立てれば幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
心を込めて。



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