ほかの個人投資家の方の状況が気になりますね。

7月5日。10年前の七夕の日経平均が1万3千円台後半だったのに、10年後は3万5千円をうかがう勢いですね。ところで私もひとりで情報を集めて投資しているので、ほかの個人投資家の状況や姿勢はとても気になります。一昨日のモーサテ(大好きな番組です)でゲストの藤原崇幸さんが「今どき資産形成術~リスクを知って投資を行おう」というテーマで最近の個人投資家のトレンドについて興味深い話をされていました。比較は1986年(私もまだ投資してませんでした)と2022年を比較すると、昔の投資をする理由は「利回りが良いから」(画面を見た印象ですが30%くらい)で将来の値上がりに期待がわずか5%(同じ)だったのに、2022年は差が縮まり、それぞれ20%、15%超。元本を減らす可能性があっても高収益が見込まれる株に投資をするか、という質問にも2007年は保有しようと思わない人が80%くらいだったのが、昨年は50%くらいに減り、部分的に、あるいは積極的に投資したいが6割くらいに増えていたそうです。おそらく投資家の年齢層も下がり、数も増えているので、そのぶんリスクを取る意欲が高まっていますね。
 ところで2003年5月の収益を100とするとき、現在世界株(約600)、世界リート(約500)、国内リート(約400)、少し下回って国内株、海外債券(約200)、国内債券(100をやや上回る)という順位で利益が上がっているという説明もあり、リスクとリターンは当然はっきりと相関関係があること、最大のリスクは海外リートでリスク22%、リターンは8%だそうです。数値はテレビでグラフを見た印象なのでアバウトです。ここでいつもの資産分散効果のお話になり、6資産を均等に配分すれば、2003年からの収益が指数で350になり、リスクを減らして、安定したリターンが得られますよ、とある6資産均等分散ポートフォリオのファンドを例にとった説明をされていました。長期的に見たリスク(とリターン)はそうなるでしょうね、といったらおしまいですが、リターンよりリスクの割合のほうがずっと大きい印象でした。
 日経マネーも毎年この時期個人投資家の調査を発表していますが、4年連続勝利を投資の勝ち組、4連敗だった人を負け組と分類して、その投資傾向を分析していますね。ちなみに最新の8月号は「株・配当長者~勝者の法則」で興味深く読んでいるところです。面白いのはYouTubeでも過去の同様の調査について、「教えて、高井さん」のシリーズの一つとして楽しく簡潔に紹介されていて、高井さんのキャラが好きなので、勉強しながら拝見しました。1年前コロナの中アップされたものでは、おおざっぱにいって勝ち組に入る人は、サラリーマンや退職者が多く、年収高め、国内(高配当)株や海外株(先進国etf投資が40%、海外株25%)で、ほかにも分散投資している、負け組の人はFXなどに投資をする人が多かったといっていました。1年前の調査で面白かったのは、勝ち組の人はコロナの最中でも買う、ポジションキープするひとが多く、負け組は様子見した人、売った人が多かったそうです。それ以外は最新号も含めて、王道投資しましょう(計画的、他人に流されない)というありきたりの結論ですが、個人投資家全体の傾向がグラフで出るので、やはりおもしろいですね。自分は長期投資ですが、積み立てではなく、分散せずほぼ不動産投資信託の集中型ですけど、負けていませんし、自分の方針がぶれなければまず自己満足しています。ただしひとつ勝ち組の投資家に共感した点は、コロナの最中に買う!というところです。私も果敢に買いました。そして今は買いません。急ピッチな日本株価値上がりを横目で見つつ、これまでの経済危機関係の本を読みつつ、後半から来年にかけてのアメリカやヨーロッパの景気後退に備える毎日です。

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