ハック可能なSwitchでAndroid11を起動する

Switch楽しんでますか?
128GBなmicroSDだと物足りない事が多くなったので256GBに変えました。シリコンパワー製のmicroSDはリーズナブルで性能もなかなかなので非常におすすめだったりします。さて、本題となるAndroidの起動ですが、注意点などをまとめているところは特に見かける事はありませんでした。
なので、備忘録ということも含めて記しておきます。


Androidの生け贄にするmicroSDの設定

ゲームやらアップデータやら色々使うので最低でも128GB、思い切り行きたい人は512GBを選ぶと良いでしょう。なぜmicroSDを生け贄にするのかというとmicroSDの内部がAndroidのストレージとなるパーティションになるからなのです。パーティションは3層に分離されます。

  • Android用のパーティション1

  • AndroidのmicroSDとして見なすパーティション (Switchのデータ類もそこに入ってます)

  • Android用のパーティション2 (ユーザーデータ用)

という風にパーティションの内部が構成されます。
以前のパーティションに関する設定は、Switchroot氏が公開していた容量ごとに設定するROMを使う形でしたが現在はhekateからパーティションの設定が簡単に行えるようになっており、スライダーを引っ張るだけでユーザーデータ用のパーティション設定がやれます。パーティションを設定するとhekate以外のデータ類が飛ぶのでバックアップか真っ新なmicroSDを使ってください。SwitchでAndroidを使う場合、FAT32に強制的にフォーマットされます。

Androidのパーティショニング設定を間違えないようにする

hekateでパーティションの設定を行なった後に「Dynamic」か「Legacy」のどちらにするかと質問されます。DynamicはAndroid13以降専用で、Android13なROMは今のところリリースされていません。Android13ではないROMを使う場合は必ずLegacyを選択してください。ここで選択を間違えるとリカバリーの起動ができずにやり直しになります。
自分はこれが原因で起動ができないと頭を抱えていました。

Switch用Android ROMのディレクトリ

SwitchのAndroid ROMはAndroidの操作の代わりとなるディレクトリやそれを担う存在があります。Switchrootのディレクトリ内にInstallというディレクトリが存在します。これは「コマンドの入力を担うような存在」になります。

fastboot flash boot XXXX.img

とかのコマンドですね。
そして「fastbootのバイナリを担う存在」がhekateになります。これがimgを焼く役割をします。Switchrootはファイルを入れたばかりの状態だとInstall内にbootやrevoceryと言ったimgが入っています。hekateでimgを焼く動作をさせるとimgが焼かれた後にInstall内のimgを自動的に消します。

リカバリーは一応差し替えた方が良い

Switchrootのファイルを配置したばかりだと「Install内にimgがある」と記しましたが、それの内部にはLineageOSのリカバリーが入っています。おま環なのかもしれませんが、これをTWRPに差し替えた方が良いでしょう。自分はLineageOSのリカバリーではROMが焼けないという問題がありました。初回起動時のリカバリー画面でROM焼かないとカーネルパニックを起こします。TWRPはSwitchroot公式のextras内に格納されています。

https://download.switchroot.org/android-11/extras/

Android11なROMは別途のGappsは不要

ROMはデフォルトでGoogleなアプリが入ってるのでインストールのzipは不要です。

Switchrootでリカバリーを起動

一般的なAndroidのようにボタンの操作でリカバリーを起動させることができます。hekateのAndroidの選択画面で音量+を押したままで起動をさせるとリカバリーで起動をします。Magiskを入れたりバックアップをしたりなどをやりたいときに使うと良いでしょう。

まとめ

前に触ったときはアクセスが遅く常用できるかと言ったらそうでもないという感じでしたが、知らぬ内にかなり最適化されていました。一般的なAndroidの操作に慣れている人であればチャレンジできる感じにもなったなと思えました。自分は非対策なモデルでやりましたが、Mariko(対策済みのモデル)だった場合はMODチップを付ければ同じようにAndroidを使う事ができます。
有機EL版の強みを活かせる機会にもなるはずなのでどうでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?