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OxygenOS 12 (OOS12)になってからの問題

OPPOの子会社となった事でOxygenOSにColorOSの要素が統合されて変化をしているので起きた事をまとめておこうと思いました。OxygenOS 11が良かったと思う部分も存在するので賛否両論な気がしています。

メリット1: VoLTE有効化の作業を必要としなくなった

以前のOxygenOSは、VoLTEの機能がありながら標準でメーカーが封じるという問題がありました。Xiaomiは番号を入れればOKなのですが、そっちと比べると色々と準備が必要で面倒でした。(Qualcommから流失したツール使ってたりしたし)OxygenOS 12(以下OOS12)からはColorOSをベースにした事でVoLTEが標準で有効になり、SIMが普通に認識するようになりました。

メリット2: ブートローダーアンロックを標準で許可

本家となるOPPOはアンロックを許可していませんが、OnePlusはアンロックを許可をする仕様を継続すると宣言しています。なので購入後に即座にアンロックを行う事が可能です。Xiaomiのようにおよそ1週間待たされる事もありません。
…メリットはそれ位と思っています、以下はデメリットです。

タスクの切り替えの仕様変更

タスクの切り替えの仕様が変わり、勝手にタスクキルをする様子も見せるようにもなりました。対策としてはロックをするとキルをしないように抑制ができますが、悲しい事にロックができる数には制限があります。おまけに「アプリ情報」を開く項目もなくなり、アプリのアンインストールもし辛い感じに成り下がっていました。

頻度が高めのお節介な通知の表示

自分はAdGuardを使用して広告のブロックをしています。これはローカルVPNで広告ブロックを可能にしています。OOS12でVPNを使っているとそれに関するお節介な通知やバッテリーの異常消費の通知と色々面倒に感じる通知を表示する癖が出てきました。一応対策としてTidyPanelでそれらの通知を黙らせる事は可能です。

3ボタンナビゲーションバーの幅が広い

OOSは3ボタンのナビゲーションバー、ジェスチャーの2種類が使用できます。2ボタン派ですが、オプションがないので3ボタンで使用しているのですが、OOS11からOOS12にアップデート後にボタンの幅がだだっ広さを感じる仕様に変わっていました…初手でこれを見たときは萎えた記憶が強いです。この問題はOOS12.1で改善されました。

設定項目の場所の大幅な変化

OOS12以前の設定は標準のAndroidの仕様に合わせつつ機能を追加という構成な設定だったのであまり困る事がなかった記憶です。OOS12からはColorOSベースでOOS仕様な設定に変更された事で設定項目の表示場所が変わってしまい、混乱を招きました。

通知アイコンのデザイン変更

通知アイコンがColorOSベースになった事で色の付いた通知アイコンとなり違和感が出るようになりました。充電のスケジュールの通知などOOSのデザインとは浮いてる感がある気が思える仕様になっていました。この問題はLSPosedのモジュールを使用する事で修正は一応できます。モジュール使ってまでじゃないと対処できないけどね…

Android 12のダイナミックカラーに関する設定がない

これは「Android 12の悪い癖の方が正しい」と思いますが、壁紙の色合い次第でテーマの色合いも変わるというアホな仕様でChromeなどのUIの違和感が酷く感じる事が多いです。対処としてはLWP+というライブ壁紙を使用する事で色を指定する事が可能になります。地味な問題ですが時折ライブ壁紙が普通の壁紙に変わってしまうバグ(?)があるようでLWP+に戻してやらないといけない事があります。

ローカルアップデート機能がなくなった

OOSはローカルアップデート(オフラインで更新)でアップデートやダウングレードが単体で行える仕様でした。ですがOOS12からはGoogle標準なアップデートになりローカルアップデート機能がなくなってしまいました。つまりOxygenUpdater(非公式なアップデータダウンロードアプリ)のzipファイルが適用できません。この問題を解決する方法は存在します。ローカルアップデートのapkをインストールする事で、ローカルアップデートの機能を使用可能な状態に戻す事ができます。ローカルアップデートが使えなくなった問題はOOS12.1で修正され、標準でローカルアップデートができる仕様に戻りました。OOS12なユーザーはローカルアップデートのapk経由でOOS12.1にアップデートも可能です。
補足ですが、「ローカルアップデートのapk」または「OOS12.1」でOOS11に戻す事も可能になっています。(dataはwipeされるでしょう)

OOSの更新頻度が落ちた

使っているROMや機種次第だとは思いますが、ROMのアップデート頻度が落ちている気がしています。OnePlus9のグローバル版はセキュリティパッチが4月で止まっており、ヨーロッパとインドは6月のセキュリティパッチが配信されています。(2022年8月現在)
同時にグローバル版は未だにOOS12.1に更新もされていない状態です。

WidevineのセキュリティレベルがL1からL3になった

ブートローダーアンロックを行うとWidevineのセキュリティレベルがL3になる(AmazonプライムやNetflixでHD再生ができなくなる)問題がありましたが、OOS11では「L1に戻す神対応」をしていました。OOS12になってから「L3に再び下がる問題が起きる」ようになりました。OOS12.1でも未だにこの問題は解決していません。因みに現在のXiaomiの機種はブートローダーアンロックを行ってもL1を維持するようになっています。

アプリの互換性の問題が起きる場合がある

OOS12になる前はAOSPに関する物が使えたりもしていたのですが、ColorOSをベースにするようにして以降、アプリの互換性に関する問題が出る事がある場合がありました。

デバイスマネージャ(デバイス管理アプリ)を開くと認証コードを求めてくる

セキュリティリスクが上がるという理由で項目を開く度にアルファベットの認証コードの入力を求めてきます。地味ですが面倒な奴です。


…という所でしょうか。OnePlusの機種買うの微妙なったなと思うところもありますが、本家OPPOのColorOS(iOSに寄せてるから嫌い)と比べればマシな気もしなくもないのですが….あと某所で知ったんですが「OxygenOSとColorOSを統合したOS」の開発をやめたらしいです。現状でもアレな感じなのでしない方が良いと思う。ユーザーがキレるだろうし、混乱も招くし。


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