Fastboot ROMを作ろうとしたら躓いた事

作り方を知っている方は、DSUGKIというパターンでimgを抜く事ができると知っている方がいるはずです。DSUを使うときにユーザーデータの容量を設定する訳なのですが、本体のストレージ容量が少ない機種になると指定できる容量が少なくなってしまい、完全にimgが抜けません。Redmi Note10 JEが実際にその問題に当たってしまう機種でした。


回避方法は単純

DSUで起動後にboot.imgを抜くだけです。SUが入ったGSIでDSU Sideloaderを使って起動後に以下のコマンドを実行。

adb shell
su
dd if=/dev/block/by-name/boot$(getprop ro.boot.slot_suffix) of=/sdcard/boot.img

または

dd if=/dev/block/bootdevice/by-name/boot$(getprop ro.boot.slot_suffix) of=/sdcard/boot.img

でboot.imgを一旦抜いてPCへ移します。

MagiskPatcherでboot.imgにパッチ

MagiskPatcherを使ってboot.imgにMagiskのパッチを当てます。Magiskのアプリでもパッチを当てる事ができますが、PCで済ませる事ができるので楽なのでこっちがおすすめです。本体をfastbootで起動して

fastboot flash boot

でパッチ済みのboot.imgを焼きます。そして本体を起動させてください。起動後にディレクトリ内部のprebuiltにはMagiskのAPKが入っているので本体側に移してインストールをすればそのままrootにできます。

Magiskの環境で全部抜く。

Magiskでrootにした環境で

DSUの手順を飛ばしてコマンドを使ってやればそのままimgを抜く事ができるようになっています。この状態で抜いたboot.imgはパッチ済みになるのでパッチ前のboot.imgに差し替える事を推奨します。MagiskPatcherだとパッチ前とパッチ後の両方が生成されているのでおすすめです。
必要なimgや不要なimg、modemst1と2とと言った固有情報も含んでいるのでそれは自分で処理してください。(バックアップは一応ね…

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