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デザインキャンプ上田に参加して


8/19(月)に長野県上田市にある上田女子短期大学で行われたデザインキャンプ上田vol.2-1に参加させていただきました。

そこで得た気づきが大きく2つあります。
1つ目は主催された須永先生から学んだモノの価値とは何だろうということ。2つ目はデザインキャンプに参加した小学生から学んだ過ごし方です。

最後まで読んでいただけると、嬉しいです。



本当のモノの価値

須永先生が参加された幼稚園の先生方に机の上にあるクレヨンについて話されていたことです。

「1本数百円するクレヨン、1本数十円するクレヨン。コピー用紙に描くのか分厚い良質な紙に書くのか。
結局コピー用紙に数十円のクレヨンで描いた
作品は捨ててしまう。良質な紙に数百円で描いた絵は人は飾るだろう。そうすると、結局モノの価値はどちらがあると言えるのか。値段は高くても、モノが人に与える価値は遥かに大きい。」

また他の例として、

「150円でスーパーで買い、お湯入れ、食べ、ゴミを捨てるカップラーメンの一食か150円で材料費を買い、作り、食べ、片付けるラーメン一食のどちらをを食べるのか。
同じ金額でも価値やその人を作り上げるものに大きな差異が生まれる」


工業化によって大量生産された物を使い、壊れたら捨て、継ぎ足し買うのではなく、丁寧に作られたモノを長期的に使うことで変化を楽しむ。または、そのモノと自分の間にエピソードがあって、愛着が湧きでてくるといった、価値や意味があるモノを使っていきたいと考えるようになりました。
井登友一さんのサービスデザイン思考 2章にも似たような内容が書かれていたことを思い出しました。

つまり、かつての多くのモノはそれを使うひとにとって何が良いことなのかを考えながら、職人が「その人にとって良いもの」を丁寧に作っていました。それが、工業化によって大量に同じモノを効率よく生産することが求められたことで規格化され、誰にとっても良いものを目指すようになったのです。

サービスデザイン思考 井登友一


1年生の頃に読んでいた時は、自分の言葉で置き換えて言語化することができませんでした。今思うと、理解した気になっていただけで、理解できていなかったのではないかと思います。
実際に目で見て、クレヨンを使って体験して実感することで、自分ごととして本の内容が頭の中にスッと入ってきました。


小学生は先生なのかも。

小学生の何にも縛られずに無邪気な様子は今の私にとって1人の先生のように感じました。

前回伐採した木の様子を見に行くことになりました。室外に出た瞬間、子どもたちは元気よく森の中に入って行き、すぐ側には上まで登りやすい階段があるにも関わらず、急な斜面を好きな方向から登っていました。そして森の中では本当に自由に好きなように森の中で遊んでいました。

その子どもたちが斜面を登っていく様子を見て、登りやすい階段と「敷かれたレール」が私の脳内でリンクしました。小学生の私も当時、何の理由もなく斜面を駆け上り回っていたと思います。それがいつしか安全な階段を確実に登る大学生になりました。
それは周りの視線を気にするようになったのか、無邪気さを失いつつあるのか、行動一つ一つに目的を求めるようになったからなのか。
何かに縛られることなく、夢中で突き進む姿が勉強になりました。

キャンプの後、先生方が参加した児童の保護者と輪になって話をしていました。その中で、
子どもたちは誰かに言われたこと・その場で学んだことをそのまま受け取る。私たちはいつの間にかそのまま受け取るのではなく、『〜ということですか?』と解釈しようとしてしまう。」と話されていました。
確かに人に意見を求めることで間違えないようにしようとしていたなと思いました。そうではなく、小学生のように言われたことや学んだことをそのまま受け取ってとにかく何かやってみることが大事なのだと気づかされました。

参加者の話されたことをまとめました


おわりに

静岡に戻り、先生と話をすることで教育と近代社会を結びつけて考えることができました。少しだけ🤏
教育も大量生産された商品のように、みんなが閉じ込めまられた同じ空間の中で同じような内容の教育を受ける。方や上田市のデザインキャンプのように、開放された空間の中で子どもたちが伸び伸びと自分の興味の持ったことを自分の意思で好きなように行動する。どちらに価値があるかは明確なように感じます。

気づきながらも、産業化され、大量生産が続く近代社会に社会人としてこれから出ていくことのジレンマ。
私はこれから社会を作っていく側です。デザインキャンプに参加したことで、そのことに気づくことができた自分は一体何ができるのか、もう少し考え続けたいと思いました。


長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございます🙇‍♀️

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